AJAZZ AKP846レビュー!10インチ液晶が付いたロマンたっぷりのメカニカルキーボード

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「キーボードに液晶画面がついているなんて…ロマンだ」

そんな話題で非常に盛り上がっていたキーボードが「AJAZZ AKP846」です。

一見「イロモノ」のように見えますが、打鍵感にもこだわった本格派のメカニカルキーボードとなっています。

本記事では、AJAZZ AKP846についてレビューしていきます。

本商品は日本での販売代理店である株式会社KIBUよりプロモーション目的で提供されました。

この記事の著者
Kawamura top R

GreenEchoes Studio代表

河村亮介(カワムラリョウスケ)

サイト運営者兼WEBライターとして自社メディアを立ち上げ、現在では複数の法人運営メディアの企画運営を行う。仕事上、ヘビーに文字を打つことが多く効率化を求めるうちにキーボード沼にハマり、「GreenKeys」を開設。

AJAZZ AKP846
Photo20241001 22
総合評価
( 4 )
メリット
  • 10インチ液晶の可能性が無限大
  • カスタムキースイッチを採用した打鍵感が気持ちいい
  • 液晶がついているのにそこまで高額ではない
  • QMK/VIAに対応しているためキーマップ変更が可能
デメリット
  • 使用するケーブルには注意
  • 代理店サイトでの対応OSはWindowsのみとなっている
  • 本体が大きい
  • 筐体はアルミではなく樹脂製
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写真で見るAJAZZ AKP846

それでは早速、実機の写真を見ていきましょう。

まずは本体の箱ですが、AJAZZらしいポップなデザインとなっています。

しっかりと液晶付きキーボードが描かれていますね。

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内容物はいたってシンプル。

本体、取扱説明書、タッチペン、キースイッチプラー兼キーキャッププラー、Type-A to Type-Cケーブル、Type-Aメス to Type-A×2の二股ケーブルです。

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本体サイズはかなり大きめです。

通常の75%キーボードに10.1インチサイズの液晶画面が「どんっ」と付いた感じです。

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今回提供していただいたのはブラックベースにグリーンのレジェンドがあるモデルです。

キーキャップ素材は恐らくはABS樹脂製で、ハーフスケルトンな感じと印字のグリーンが、いい感じのサイバー感を醸し出しています。

もちろん、キーキャップはシャインスルーで完全に光を透過します。

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レジェンドの種類まではわかりませんでしたが、段差がある感じを見ると、UVプリントのような印象を持ちました。

別カラーのキーキャップは印字方法が異なる可能性がありますので注意しましょう。

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キースイッチは、まだ日本には馴染みの少ない「HUANO(ファノ)」というブランドのMATCHA LATTEリニアスイッチです。

Matcha Latte Switch
タイプ:リニア
作動点:2.0±0.4mm ストローク:3.6±0.2mm
総合押下圧:45±8gf

ショートストロークでちょうどいい押下圧のキースイッチとなっています。

打鍵音もコトコトとかなりいい感じです。

やはり、5層の吸音材とガスケットマウント構造はいい仕事をしていますね。

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もちろん、キースイッチはホットスワップ対応です。

キースイッチプレートは恐らくはポリカーボネート製だと思われます。

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裏面を見ていきましょう。

裏面を見るとよくわかりますが、本体はABS樹脂せいです。

黒い筐体のためやや製造時のスレが目立ちますが、個人的には許容範囲内です。

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ティルティングは、デフォルトを含めて3段階で調節が可能です。

本体周囲にはType-Cの接続穴しかありません。

本気は液晶付きのキーボードのため、接続方法は有線のみとなっています。

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推奨されているのは専用のType-A to Type-Cケーブルですが、ハブを噛ませてC to Cで接続しても問題なく液晶もキーボードも機能しました。

DSC 2323

液晶は10.1インチの横長サイズ、グレア液晶なので周辺環境の映り込みがあります。

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ただし、タイピング時の視点であれば映り込みはほとんど気になりません。

液晶横には、金属製のダイヤル(ボリュームノブ)とOS切り替えスイッチ、液晶のオンオフスイッチがあります。

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液晶画面はこんな感じです。

最大解像度は1920×440pxとなっており、比較的詳細な表示にも対応していますね。

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もちろんタッチ操作にも対応しています。

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メインディスプレイの下に配置することで、マウスの移動でも違和感なく操作可能。

しっかりと「別ディスプレイ」として認識しているため、個別の壁紙を設定することもできます。

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タッチパネル設定は、ちょっと改装が深いですが、コントロールパネルの「タブレットとPC設定」というところからタッチ操作を有効にすると、利用できるようになります。

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AJAZZ公式に問い合わせたところ、ドライバーをインストールすることでMacでもサブティスプレイとして利用できるような印象を受けました。
(Mac用のドライバがある)
ただし、当方では未検証ですのでご了承ください。おそらくMacはタッチ操作に対応していません。

AJAZZ ATK846のドライバのダウンロードはこちら(.jsonファイルも含む)

AJAZZ AKP846のメリット

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私が実際に使ってみて感じたAJAZZ AKP846のメリットは下記の通りです。

AJAZZ AKP846のメリット
  • 10インチ液晶の可能性が無限大
  • カスタムキースイッチを採用した打鍵感が気持ちいい
  • 液晶がついているのにそこまで高額ではない
  • QMK/VIAに対応しているためキーマップ変更が可能

10インチ液晶の可能性が無限大

やはりこのキーボードの目玉機能は、10.1インチ液晶が付いていることでしょう。

Windowsパソコンであれば、簡単な設定でセカンドディスプレイとして活用することができます。

また、液晶はタッチパネルとなっているため、アイコンをクリックしてアプリを起動するなどの用途でも使うことができるでしょう。

マルチタスク作業の際に、不要なウィンドウの避難場所としても利用可能ですし、その使い方は無限大と言えます。

カスタムキースイッチを採用した打鍵感が気持ちいい

AKP846のメリットの一つに「打鍵感が良い」というのが挙げられます。

ポリカーボネートのスイッチプレートにガスケットマウント構造となっているため、比較的柔かな打鍵感を楽しむことができます。

また、吸音材についても複数層にわたって搭載しているため、よりThocyな打鍵音が期待できます。

採用しているリニアスイッチに関しても、恐らくは事前潤滑をされているタイプとなっており、コトコトと小気味良いタイピングサウンドを奏でてくれます。

液晶がついているのにそこまで高額ではない

液晶を搭載したガスケットマウント構造のメカニカルキーボードとなると、価格もそれなりに高額ということを覚悟しなければならないと思いきや、それほど高価ではないのもAKP846のメリットでしょう。

このスペックで3万円以下で購入できるのは驚きです。

さすがAJAZZといったところですね。

QMK/VIAに対応しているためキーマップ変更が可能

AKP846はQMK/VIAに対応しているためキーマップ変更が可能です。

しかし、初期ロットモデルに関してはファームウェアに不具合があるため、手動で書き換えが必要です。

手順

STEP
必要ファイルをダウンロード

https://drivers.sfo3.digitaloceanspaces.com/AS84-20241012(update).zip

上記から必要ファイルのパッケージをダウンロードして解凍します。

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STEP
QMK toolboxを使ってファームウェアをアップデート

アップデート手順書を読みながら、ファームウェアアップデートを行います。

あらかじめ、同梱されているQMK Toolboxをインストールしてから、手順にしたがってアップデートしてください。

指定するアップデートファイルは、ダウンロードしたフォルダ内に入っている.binファイルです。

STEP
VIAにアクセスして.jsonを読み込む

VIAにアクセスし、SETTINGの項目から「Show Design Tab」の項目にチェックを入れます。

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出現したデザインタブを開き、解凍したフォルダに入っている.jsonファイルを指定します。

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CONFIGUREタブへ戻ると、キーマップの変更が可能となります。

AJAZZ AKP846のデメリット

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やはり購入前に確認しておきたいのが、デメリットでしょう。

私が感じたAJAZZ AKP846のデメリットは下記のとおりです。

AJAZZ AKP846のデメリット
  • 使用するケーブルには注意
  • 代理店サイトでの対応OSはWindowsのみとなっている
  • 本体が大きい
  • 筐体はアルミではなく樹脂製

使用するケーブルには注意

AKP846は、液晶が付いている関係上、付属ケーブルでの利用が推奨されています。

ケーブルの企画や条件などについては外見からは判断が難しいですが、映像処理が行えるケーブルでないと液晶がつかない可能性があるため、注意しましょう。

また、付属ケーブルはType-A to Type-Cとなっているため、Type-A端子を搭載していないパソコンでは利用できない可能性があります。

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試しに、USBハブ経由で手持ちのType-C to Type-Cケーブルを使ってみましたが、問題なく利用できました。
ですので、他のケーブルでも機能する可能性はあります。

代理店サイトでの対応OSはWindowsのみとなっている

株式会社KIBUの販売サイトでは、対応OSがWindowsのみとなっているため、Macでは利用できない可能性があります。

ただし、公式サイトで配布しているドライバーを用いることでMacでも利用できる可能性がある点については留意しておいてください。

AJAZZ ATK846のドライバのダウンロードはこちら(.jsonファイルも含む)

当サイトでは動作検証は実施していません。

本体が大きい

やはり、液晶が付いているため、縦に大きいです。

デスクサイズの奥行きが短い方が使用するには、少々圧迫感があるかもしれません。

これは液晶が付いているが故の宿命かもしれませんね。

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液晶が可変式であればまた話は変わってきそうですが、なかなか難しそうですね。

筐体はアルミではなく樹脂製

AKP846の本体の材質は、金属製ではなく樹脂製です。

カラーは黒となっており、ちょうど車の外装に使われている樹脂パーツとほとんど同じ材質となっているため、経年変化によって白くなる可能性があります。

また、ABS樹脂はアルコールが触れると化学反応によって白くなる場合があるため、掃除の際など、薬剤を使用する際は気をつけた方がいいでしょう。

Kawamura top RKawamura

私はそれほど気になりませんでしたが、射出成形時の「色ムラ」が気になる方も中にはいるかもしれません。
気になる方はクリームカラーを選択しましょう。

まとめ

以上、液晶付きキーボード「AJAZZ ATK846」についてレビューしてきました。

黒い本体がゆえの色ムラなど、多少の気になる点はありましたが、液晶が付いて打鍵感にも妥協しておらず3万円以下で購入できるのというのは、非常にお得な製品だと言えるでしょう。

この液晶画面はやはり「ロマン」が詰まっています。

あなたもぜひ、このロマンを体験してみてください。

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GreenKeys著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenKeys運営責任者/事業代表

WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表をしています。他社法人メディアの運営ほかキーボードメディアや通信系メディアへの寄稿を行うなど、ウェブライターとしても活動しています。今年はオリジナルキーキャップセットを作る予定。

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