スモールオールインワンデバイスの完成系の一つ形が「コレ」です。
meretorite40は、36ー40キーを持つトラックボール一体型・オーソリニアレイアウトのメカニカルキーボードです。
ノーマルプロファイル版(MX互換キースイッチ仕様)とロープロファイル版(Kailh choc v2仕様)の2種類をラインナップしています。
横幅約24cmの超コンパクト設計に加えてマウス操作がキーからほとんど手を離すことなく実施できるのは、まさにミニマリズムを極めたオールインワンキーボードと言えるでしょう。
ガスケットマウントを採用、自作キーボードにも関わらず専用の吸音材を搭載していることで打鍵感は市販品キーボードと全く謙遜なく、無線対応・ZMK Studioによるキーマップ変更にも対応しており、不満点はほとんど存在しません。
本記事では、meteorite40についてレビューしていきます。

- オールインワンですべてがキーボードで操作できる
- 打鍵感が良い
- プレートまでカスタマイズできる
- 有線・無線接続に対応
- 超コンパクトサイズで持ち運びもできる
- 特殊配列ゆえに一般ユーザーはスイッチングコストが大きい
- 自作キーボードのため組み立てやパーツ準備が必要
- すべての設定をZMK Studioで実施するのは困難
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meteorite40の概要

meteorite40は、40%オーソリニア配列にトラックボール+物理マウスボタンを“中央一体”で組み込んだコンパクト自作キーボードです。
USBとBluetooth(無線)に対応し、キーマップはZMKベースでブラウザから変更可能。
省電力設計により、ワイヤレス運用も現実的な一台です。
- トラックボール:25mm / 34mmに対応(ベアリング構造)+カーソル移動・スクロールOK
- 打鍵感:ガスケットマウント+Poronフォームで“コトコト”系の打鍵音を狙った構成
- レイアウト:最下段の選択肢が多く、組み合わせで全20パターン(※ノーマル側の特徴)
- 価格:キット 24,000円/はんだ・組み立てサービス 3,000円(オプション)
マルチレイアウト対応(ノーマルプロファイル版のみ)

ロープロファイル版に関しては固定レイアウトです。

スペック早見表(比較)
| 項目 | ノーマルプロファイル(BOOTH: 7205675) | ロープロファイル(BOOTH: 7241088) |
|---|---|---|
| 必要スイッチ数 | MX互換(ソケット×45) | Choc v2(3ピン)互換(ソケット×45) |
| トラックボール直径 | 25mm / 34mm | 25mm |
| マウスボタン | 物理2ボタン(トラックボール下) | 物理ボタン(トラックボール下) |
| 接続 | 有線/無線 | 有線/無線 |
| ファームウェア | ZMK(ブラウザでキーマップ変更) | ZMK(ブラウザでキーマップ変更) |
| レイアウトの特徴 | 最下段+左右ユニット選択で全20パターン(ノーマル側) | 固定パターン |
| サイズ/重量(参考) | 238mm × 87mm × 25mm(約450g) | 238mm × 87mm × 22mm(約360g) |
| バッテリー | 950mAhサイズ対応(別途用意) | 950mAhサイズ対応(別途用意) |
| 価格(税込) | キット 24,000円 | キット 24,000円 |
組み立て前に別途必要なもの
| 区分 | ノーマル | ロープロ |
|---|---|---|
| スイッチ | MX互換:36〜40個 | Choc v2互換:40個 |
| キーキャップ | MX互換キーキャップ | キーキャップ(ロープロ前提) |
| トラックボール | 25mm or 34mmを別途用意 | 25mmを別途用意 |
| バッテリー | リチウムポリマー(同梱なし・要自己管理) | 同左 |
| オプション | スタビ/ロータリーエンコーダ等は構成次第で追加 | ー |
レビュー環境
レビュー環境は下記の通りです。
- 接続環境:macOS
- 使用スイッチ:
- MX-Chosfox x PMD Ragna Linear
- Choc v2-Kailh Taro Liniar
- レイアウト:30%オーソリニア(QAZ)
- 主な用途:コンテンツ執筆(日本語のタイピング)
キースイッチスペックはこちら▷▷
Ragna Linear
- スイッチタイプ: リニア
- トップハウジング: PC(ポリカーボネート)
- 幹: POM(ポリオキシメチレン)
- 下部ハウジング: ナイロン
- 春: シングルステージ、22mm
- 作動力: 45グラム
- ボトムアウトフォース: 55グラム
- 移動前: 2.0mm
- 総移動距離: 3.7mm
参考:https://chosfox.com/ja/products/chosfox-x-masro-ragna-linear-switch
Kailh choc v2 Lofree Surfer Linear
- スイッチタイプ: リニア
- 素材: POM+PC(ライトディフューザー)
- 作動力: 40±10gf
- 総トラベル: 2.8±0.25mm
- 作動トラベル: 1.3±0.3mm
- スプリング長:15.5mm
- 耐久性: 5000万回
- ファクトリールブ: あり
参考:https://lofree.co.jp/products/surfer-low-profile-pom-switches
【写真で見る】meteorite40レビュー
それでは早速、meteorite40について見ていきましょう。
今回はロープロキットと通常キットを提供していただきました。
内容物はボトムケース、トップケース、ボトムケースパーツ(空洞を埋めるための板材)、基板、トラックボールケースに加えて、ボトムフォーム、ミドルフォーム、スイッチフォームの3枚が付属します。


そのほか、ボトムケースとトップケースを固定するねじやゴム足等が付属します。(詳細は商品ページをご確認ください。)

フォームは、このような形で重ねて使用します。
最終的にキースイッチがはまることで全て固定されます。
Kawamura自作キーボードキットでここまで重厚なフォームが付いているキットは初めてでした。
これが打鍵感や打鍵音に優れている秘密ですね。



ケースについても見ていきましょう。
ボトムケースはシンプルなトレータイプとなっており、基板のパーツ実装箇所に応じて窪みがついています。
下記は「バッテリーを非搭載とした場合に埋めるパーツ」ということで特別に付属していただいたものです。
Kawamuraこのように、ケースの反響音を極力少なくするという思想が垣間見えました。

サイド部分に有線接続用の端子切り抜きがあり、その上にはスライドスイッチに3DP製のカバーがついています。


基板を見ていきましょう。
ノーマル版はマルチレイアウト対応に加えてロータリーエンコーダーも利用できるスタイルとなっているため、かなり複雑なパターンとなっています。




一方で、ロープロ版に関しては、マルチレイアウトには対応しておらずロータリーエンコーダー非搭載となっており、かなりシンプルなルックスですね。



トラックボール実装部分については、別パーツ(ブレイクアウトボード)となっています。

Kawamuraトラックボールはセンサーの位置決めが非常に難しいと聞いています。
こんなにコンパクトにまとまっているのを見ると、設計段階でかなりの試行錯誤があったものと思います。
いやー、これは素晴らしい。

トラックボール実装部分を見ていきましょう。

このような感じで、トラックボールカバーについては磁石式となっており、着脱が容易になっています。

支持機構はベアリングとなっており、かなり送球感が良いですね。
Kawamuraベアリングのガタツキもなく、送球時の音も静かで快適な操作感です。

また、ノーマル版のみ、オプションのスイッチプレートの販売があります。

今回はご厚意により真鍮プレートを提供していただきました。
サンドブラスト加工が施されており、マットな表面模様です。


キースイッチを装着すると、非常に存在感が増します。

スイッチプレートには4箇所の「耳」が付いており、ここにPoronフォームを両面に貼り、トップケースとボトムケースで挟み込むことでガスケットマウントを実現しています。

トップケースとボトムケースはぴったり重なる仕様となっており、ガタツキはほとんどありません。
最後にケースが外れないように手前側・奥側3箇所ずつに付属ネジを止めて完成となります。

Kawamura詳細な組み立て方法については公式サイトをご覧ください。
それでは完成品を見ていきましょう。
まずは通常版から。
- Keycaps:Drop MT3 Extended2048 Dark
- Switch:Chosfox x PMD Ragna Linear
- Plate:Brass(Option)
- Tackball:Perixx Black(36mm)
ケースのカラーに合わせてキーキャップカラーは黒のハイプロをチョイス。
アクセントに紫色のキーキャップを配置しました。

マウスクリック部分のみ、低頭ショートストロークのTecsee Midiumを使用しています。

オーソリニアレイアウトに関しては自作キーボード界隈では一般的ですが、Bottom Rowの左右のキーを配置していないのは非常によく考えられています。
Kawamura親指で押せる範囲のみキーが配置されているのはいいですね。


やはりマウスクリックキーはショートストロークの方が使いやすいです。

3DP製ケースのため側面は積層痕が確認されますが、それほど気になるほどではありません。

ロータリーエンコーダーについては、付属ノブに合わせて背が高いものが実装されていました。
この辺りは好みの部分かと思います。

隙間から見えるブラスプレートが非常にかっこいいですね。

続いて、ロープロ版を見ていきましょう。
- Keycaps:Chosfox Mahjong Keycaps
- Switch:Kailh x Lofree Surfer Linear
- Plate:PC
- Tackball:Elecom Silver(25mm)
白のケースに合わせて、キーキャップも白色のものをチョイス。

キースイッチも白で統一して、クリーンなルックスを目指しています。




25mmトラックボールに関しては、一般的に市販されているのはPerixxの赤とエレコムのシルバーの2色のみですが、シルバーは見事にハマりました。

やはりロープロ版は手首の負担がかなり減ります。
持ち運んで出先で利用するのであればロープロ版のほうが良いでしょう。



打鍵感・打鍵音の評価
meteorite40 LOW
meteorite40-MX
- 打鍵音の大きさ:★★★☆☆(そこまで大きくはないが周囲は気になるレベル/ただし静音スイッチなら問題なし)
- 音の高さ:やや高い(キースイッチ特性にもよるがタイトでデッド)
- キーの重さ:ー(キースイッチによるため未評価)
- 底打ち感:くっきり(静音スイッチであれば恐らくはソフト)
- キーのぐらつき:ー(未評価)
meteorite40の魅力
私が実際に使って感じたmeteorite40の魅力は下記の通りです。
- オールインワンですべてがキーボードで操作できる
- 打鍵感が良い
- プレートまでカスタマイズできる
- 有線・無線接続に対応
- 超コンパクトサイズで持ち運びもできる
オールインワンですべてがキーボードで操作できる

やはりこのキーボードの最も大きな利点は、すべての操作がホームポジションをベースに実行できることです。
QAZレイアウトが故に横幅も趙コンパクトとなっており、中央に配置したトラックボールへのアクセスもほとんど手を動かすことなく実行できます。
AML前提のマウスクリック操作ではなく、独立してクリック用のボタンが設けられている点も操作性が高く使い勝手が良いです。
しかもトラックボールはベアリング支持となっているため、スムーズな操球感を味わうことができます。
打鍵感が良い
meteorite40 LOW
meteorite40-MX
meteorite40は非常に打鍵感が良いです。
自作キーボードは、吸音材を搭載しないシンプルな作りとなっていることが多いのですが、このキーボードはトップ・PCB・ボトムの3個所にPoronフォームを搭載しているため非常に打鍵感が良いのです。
また、ガスケットマウント構造となっていることもあり、コトコトとした打鍵感が光るキーボードと言えるでしょう。
プレートまでカスタマイズできる

なんと、meteorite40はスイッチプレートまでカスタマイズできます。
◆PC(半透明、サンドブラスト) / POM(白、サンドブラスト)
どちらも柔らかい打鍵感で、ポップなコトコトという音となります。 白のキーボードにはPOMを、黒のキーボードにはPCをご利用いただくのがおすすめです。
◆真鍮(サンドブラスト)
比重が重いためキーボード全体の反響が抑えられ、タイトな打鍵感・打鍵音となり、コトコトという落ち着いた音となります。
MX(ノーマルプロファイル版)のみとなります。
スイッチプレートの材質は打鍵感に大きな影響を与える要素の一つとなっているため、ここをカスタマイズできるのは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
まるで市販品のカスタムキーボードのような楽しみ方ができます。
有線・無線接続に対応
XIAO nRF52840(技適取得済みモジュール)を採用しているため、無線接続だけでなく、有線接続でも利用することができます。
無線接続の状態でも、インストール版のZMK Studioを用いることでキーマップ変更が可能となっているため、利便性が非常に高いです。
超コンパクトサイズで持ち運びもできる

小さいは正義です。
横幅約24cm、縦幅約9cmの超コンパクト設計なので、カバンの中に入れて持ち運んでもまったく邪魔になりません。
KawamuraNintendo Switchとほぼ同じサイズなので、同ケースが使える場合が多そうですね。
meteorite40のデメリット
自作キーボードユーザーとしてはほとんどデメリットらしいデメリットは見つかりませんでしたが、一般ユーザー目線で見た時のデメリットをまとめます。
- 特殊配列ゆえに一般ユーザーはスイッチングコストが大きい
- 自作キーボードのため組み立てやパーツ準備が必要
- すべての設定をZMK Studioで実施するのは困難
- マルチレイアウト対応はMX版のみ
特殊配列ゆえに一般ユーザーはスイッチングコストが大きい
やはり、一般的にスタンダードとなっているのは間違いなくロウスタッガードレイアウト(横ずれ)となっているため、格子状(オーソリニアレイアウト)の本機を使いこなすには相当の練習が必要となるでしょう。
また、小指にモディファイアキーを配置するのが難しい、いわゆる「QAZレイアウト」となっているため、通常の仕事で使うこなすためには修練が必要です。
スイッチングコストが高いという点は、一般的に「自作キーボードへのチャレンジ」という部分では共通しています。
自作キーボードのため組み立てやパーツ準備が必要
meteorite40は、自作キーボードキットのため、ハンダコテを使った組み立てやパーツ準備が必要です。
(組み立てサービスの利用も可能)
商品ページに詳しく買いてあるものの、どこでどんなパーツを購入したら良いかわからない方にとっては利用ハードルは若干高めと言えます。
すべての設定をZMK Studioで実施するのは困難
meteorite40のキーマップ変更は、ZMK Studioで行うことができます。
基本的なキーマップ設定に関しては、GUI(画面上で操作するUI)上で直感的に行うことができますが、トラックボールの速度やレイヤーキーを押している間スクロールモードとなる「基準レイヤー」の設定、トラックボールのポインタDPI設定、MOD-TAP/Layer-TAP等のTAPPING TERM設定などについては、コマンドライン上で自身で修正し、コンパイルする必要があります。
非エンジニアの方など、一般的なパソコン知識だけでは手の届かない部分がある点はデメリットと言えるかもしれません。
価格・販売形態・入手性
- 入手性:★★☆☆☆(ストック販売をしているが個人販売のため再入荷時期が未定)
- 価格帯:2万円ー3万円
- 販売形態:通常販売
- 再販予定:ストック販売
- 入手先:公式サイト
まとめ

以上、meteorite40のレビューを行ってきました。
30%オーソリニアトラックボール付きというかなりニッチなキーボードなのは間違いありませんが、それゆえにワンアンドオンリーの魅力があります。
このキーボードを使いこなすことができれば、それでしか味わえない興奮が待っていることでしょう。
興味を持った方、ぜひこちらの沼に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

- 初版執筆日:2025/12/19
- 最終更新日:2025/12/19
- 取材方法:商品提供
- 参照・画像引用元:https://ontherock16.booth.pm/ note(ノート)
- 利益相反:商品提供:あり 本稿収益化リンク:なし

