4つのロープロキースイッチに対応した「PFFプロファイル」を発表|イタリア人キーキャップデザイナーMatto3oが開発

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乱立するロープロファイルキースイッチを救う救世主になるかも。

2025年10月21日、キーキャップデザイナーであるMatto3o(Italia)は自身のブログで、新たにロープロファイルメカニカルキースイッチ用のキーキャッププロファイル「PFFプロファイル」を発表しました。

MT3プロファイル/MTNUプロファイルをはじめ、最近ではPBSプロファイルを開発するなど、スフェリカルデザインを中心に革新的なキーキャップスタイルをリリースしてきたことを踏まえると、彼の名前を知らないキーキャップファンはいないのではないでしょうか。

本記事ではPFFプロファイルについて取り上げていきます。

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この記事の著者
Kawamura top R

GreenEchoes Studio代表
/Greenkeys編集長/WEBライター

河村亮介(カワムラリョウスケ)

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PFF – Penguin Flat Feet Profile Keycapsとは

キーボードデザイナー Matteo Spinelli(matt3o) 氏が発表した新しいキーキャッププロファイル PFF(Penguin Flat Feet)は、先行して人気を集めた PBS(Penguin Belly Slide) プロファイルの設計思想を引き継ぎつつ、低背スイッチ専用としてゼロから設計されました。

天面の形状はPBSプロファイルに類似しており、中央に窪んだスフェリカルデザインを採用、行によって傾斜に差がないため、どの位置でも快適に利用すことができます。

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一般的な低背キーボードでは「とにかく薄くする」ことが優先され、人間工学的な打鍵感はあまり考えられていないように思います。

PFFはその常識を覆し、薄さと快適さの両立を目指しています。

Kawamura top RKawamura

確かにMatto3oの言うように、薄型キーボードのキーキャップの多くは驚くほどフラットです。
それはデザインとして見ると美しいですが、実用性を考えるとやはりキーの中央部に向かう傾斜があった方がいいと個人的には考えています。

市場のロープロファイルキースイッチの約90%をカバー

Cherryが先行してリリースしたおかげで、ノーマルプロファイルメカニカルキースイッチに関しては、ほぼ標準化されており、それを基準に各種キーキャップがデザインされているため、打鍵時にキースイッチプレートにキーキャップスカートがあたるということはまずありません。

しかし、ロープロファイルメカニカルキースイッチに関してはまさに「混沌」としており、各社が覇権を握ろうと独自規格キースイッチをリリースしているため、キーキャップの相性問題が大きいです。

Kawamura top RKawamura

KeyTokのBerryプロファイルキーキャップとMatto3oが開発したPBSプロファイルは、Kailh choc v2規格のロープロファイルキースイッチに使用するとスイッチプレートとの干渉があるケースが報告されています。

これらのキースイッチの「ほぼすべてで干渉しないように」設計されたのがPFFプロファルキーキャップです。

PFFプロファイルキーキャップは、下記の4種類のキースイッチでの利用が可能とされています。

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Screenshot

ただし、彼のブログで言及されているGateron LPというのは、おそらくは2.0に限っており、Gateron LP 3.0との互換性に関しては彼にヒアリングする必要がありそうです。

製造はKeyreativeが担当

PFFプロファイルキーキャップの製造はKeyreativeが行います。

最初のプロトタイプは完成しているとのことで、思えばZhaoがTKXで展示していた「アレ」はPFFプロファイルだったのかもしれません。

Kawamura top RKawamura

当日、Zhaoさん(趙さん)に聞いておけばよかった。。。

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参照:https://green-keys.info/tokyo-keyboard-expo-2025-vol1/#index_id10

最終盤は11月15日までには完成する予定となっており、最初のセットは2026年にリリース予定とのことです。

価格はPBSよりも安価になる予定で、素材はPBT、印字は昇華印刷となる予定とのこと。

ダブルショットの予定は現在のところないようです。

Kawamura top RKawamura

日本からの関心が高いという文言もMatto3oから出ており、JISキットも検討しているとのことです。

日本市場向けに4.5uコンベックスもアリ

個人的にはこれが一番嬉しい部分ですね。

PFFプロファイルは、各種のコンベックスキーをカバーしており、日本市場でしか採用されていない「4.5u」サイズもラインナップしています。

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PFFプロファイルのキーラインナップ

通常のキー

  • 1u
  • 1u ホーミング (Bar /DeepDish)
  • 1.25u
  • 1.5u
  • 1.75u
  • 1.75u ステップ(CapsLock用)
  • 2u
  • 2u 垂直(NumpadEnter)
  • 2.25u
  • 2.75u
  • ISO Enter

コンベックスキー

  • 1u
  • 1.25u
  • 1.5u
  • 1.75u
  • 2u
  • 2.25u
  • 2.75u
  • 3u
  • 4.5u
  • 6u
  • 6.25u
  • 7u

English Summary

The “PFF” (Penguin Flat Feet) profile is a new low-profile keycap profile announced by Italian designer Matteo Spinelli (matt3o). It takes the sculpt and spherical dish concept of his PBS profile but is redesigned from the ground up specifically for low-profile mechanical switches. The goal is not just to be thin, but to improve typing comfort and ergonomics — something most low-profile caps ignore. PFF is engineered to avoid housing interference across an estimated ~90% of the low-profile switch market, and is said to work with Cherry Low Profile, Kailh Choc V2 and related Kailh low-pro stems, Gateron Low Profile (likely 2.0), and Huano low-profile switches. Keyreative is handling manufacturing, with prototypes already done. The first sets are targeted for 2026 release, using PBT with dye-sublimated legends at a lower price point than PBS. A Japan-focused JIS kit is being considered, including support for uncommon convex keys like 4.5u.

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GreenKeys著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 Greenkeys運営責任者/GreenEchoes Studio代表



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