Chosfox VERO75レビュー|曲線美が究極に美しいロープロメカニカルキーボード

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ロープロの極み・曲線美の極みがここにあります。

Chosfox Vero75は、2025年12月20日までKickstarter(アメリカのクラウドファンディングプラットフォーム)で支援を募っているロープロファイルメカニカルキーボードです。

日本人として注目すべき点は、このキーボードのデザインを担当したのが日本人(PMD(Masro))であり、そのデザインが非常に優れているという点です。

クラウドファンディング締切まで数日となりましたが、その魅力を伝えるために特徴を短くお伝えします。

Masro氏によるデザインのこだわりについては彼のブログ投稿をご覧ください。

Chosfox VERO75はプロモーション目的でPMDを介してChosfoxより提供されました。

Chosfox VERO75
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総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 考え尽くされた上質な打鍵感
  • 曲線の美しさがたまらない
  • 傾斜付きでステップスカルプチャードでないキーキャップが斬新
  • トータルデザインとして完成されている
  • 技適認証予定
デメリット
  • 重量があるため持ち運びには不向き
  • クラウドファンディングの特性上、入手期間が非常に限られている
  • 再販や一般販売を行うか不明

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この記事の著者
Kawamura top R

GreenEchoes Studio代表
/Greenkeys編集長/WEBライター

河村亮介(カワムラリョウスケ)

取材・検証・撮影・計測・執筆を一貫して担当し、全コンテンツを制作。

編集の独立性と明確な開示を重視しています。

レビュー・PRのご相談は 媒体資料 をご覧ください。

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Chosfox VERO75のスペック概要

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項目仕様
製品名VERO75
レイアウト75%レイアウト (US配列 / 82キー)
ケース素材6063 アルミニウム合金 (フルCNC削り出し)
表面処理220メッシュ ビーズブラスト仕上げ + アルマイト処理
スイッチプレートPC(スリット入り)
マウント方法ガスケットマウント
サイズ327.5mm × 135.8mm
厚みフロント: 16mm / リア: 25mm
タイピング角度5° (固定)
重量約 1.0kg (組み立て済み状態)
接続方式3モード対応 (有線USB-C / Bluetooth 5.0 / 2.4GHz無線)
ポーリングレート有線・2.4G: 1000Hz / Bluetooth: 125Hz
バッテリー3600mAh
対応OSWindows / Mac / Linux
ファームウェアQMK ファームウェア / VIA サポート
スイッチKailh Choc V2 (Hot-swappable / ホットスワップ対応)
キーキャップPBT素材 / 昇華印刷 (Dye-Sub)
バックライトRGB (South-facing)
カラーSilver (シルバー) / Gray (グレー)

採用キースイッチ

特徴Kailh White RainKailh DeepSea Island
スイッチタイプリニア (Linear)静音リニア (Silent Linear)
主な特徴Full POM素材による滑らかさ静音性重視
押下圧 (Force)50gf ±10gf (しっかりめ)43gf ±10gf (軽め)
作動点 (Actuation)1.2mm ±0.3mm1.3mm ±0.3mm
キーストローク2.8mm ±0.25mm2.8mm ±0.25mm
耐久性5000万回5000万回
補足コトコトとした打鍵感重視のFull POMオフィスの使用に適した静音仕様

価格について

現在、Kickstarterで「Super Early Bird(超早期割引)」などのプランが展開されています。

定価(予定)から約35% OFF**とお得に入手可能です。

Kickstarter実施時の価格は下記のとおりです。

スクロールできます
プラン名エディション支援価格 (約)割引率お届け予定
Super Early Bird
超早期割引
Standard
(White Rain軸)
$129 (約2.0万円)35% OFF2026年1月
Super Early Bird
超早期割引
Silent
(Island軸)
$136 (約2.1万円)35% OFF2026年1月
KS Special
通常支援
Standard
(White Rain軸)
$141 (約2.2万円)29% OFF2026年1月
KS Special
通常支援
Silent
(Island軸)
$148 (約2.3万円)29% OFF2026年1月

レビュー環境

レビュー環境は下記の通りです。

  • 接続環境:macOS
  • 使用スイッチ:Kailh choc v2 White Rain
  • レイアウト:75%ANSIレイアウト(英語配列)
  • 主な用途:コンテンツ執筆(日本語のタイピング)
キースイッチスペックはこちら▷▷
51ENP IrZ3L. AC SX679
  • スイッチ互換性:Choc V2
  • スイッチタイプ:リニア
  • トップハウジング:POM
  • ボトムハウジング:POM
  • ステム:POM
  • 総トラベル:2.8±0.25 mm
  • 作動トラベル:1.2±0.30 mm
  • 作動フォース:50±10gf
  • スプリング:15.5mm
  • ファクトリールブ:有り

情報参照元:遊舎工房

【写真で見る】Chosfox VERO75レビュー

それでは早速、VERO75を見ていきましょう。

型押しが施されたかなりしっかりとした化粧箱に入っています。

上下2ピース仕様で上蓋を上に開けるタイプです。

化粧箱に描いてあるキーボードカラーは本体色とは関係なく白のようです。

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裏面には特徴的なティルトレッグの絵が描かれています。

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商品仕様に関しては、側面にシール印字されている感じですね。

開封してみましょう。

サイズぴったりに設計されたウレタンフォームにぴったりと入っており、輸送時に傷がつくことはまずなさそうです。

上部の白い箱にはアクセサリー類が収納されています。

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中身を見ていきましょう。

中身は、キーボード本体、取扱説明書、交換用キーキャップ(Mac用の印字)、2.4GHz帯用のUSBドングル、Type A to Cケーブル、キーキャップ/キースイッチプラーです。

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キーボードの外観を見ていきましょう。

今回提供していただいたのは「Grey」カラーです。

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2色展開で、他にはSilverをラインナップしています。

フレームカラーはダークグレー、モディファイアキーとアルファキー・数字・ファンクションキーで微妙にキーキャップカラーが異なっています。

モディファイアキーは黒、そのほかのキーにに関しては、ダークブルーという印象ですね。

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こうしてみても、スペースバーのカラーと、そのほかのキーのカラーが若干異なっていることがわかります。

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キーの印字は昇華印刷、キーキャップの材質はPBTです。

アローキーのみカラフルな印字がされているほかは、すべて白色の印字となっています。

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若干センターからのズレがあるような印象ですが、よーくみないとわかりません。製品版では修正されるでしょう。

付属キーキャップは、アクセント用としてキーキャプ3色に加えて、Mac用の印字がされたキーキャップが付属します。

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Windows用キーキャプに合わせてセンター印字となっていますが、Mac用キーキャップは右下にレジェンドが位置しているため、若干浮いてしまっている感じがありました。

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個人的にはセンターレジェンドで統一させてほしかったですね。
他に合わせるのであれば記号不要で、アルファベットのみで良いかもしれません。

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全体が黒ベースなので、アクセントキーキャップが非常に映えます。

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キープロファイルに関しては、ロープロファイル設計となっており、すべての行で均一の傾斜となっているのが大きな特徴です。

CherryプロファイルでいうところのZ行の傾斜(手前側が高く奥側へ向かって傾斜している)のまま全キーが統一されているという不思議なアプローチです。

Kawamura top RKawamura

感覚的には、ホームポジションから数字行へリーチする際に指の腹が当たりそうな感じでしたが、特に違和感なくタイピングできています。

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キーキャップの詳細について見ていきましょう。

ホーミングキーはバータイプです。

突起は控えめですが、しっかりと指先で認識することができます。

昇華印刷のにじみもなく、非常に綺麗な仕上がりと言えるでしょう。

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元々のキーキャップカラーは白となっていることがキーキャップの裏面から推察されます。

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キーキャップ縁のバリ等もなく、十字ステムの成型も精度が高いです。

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キースイッチはKailh White Rainを採用。

スイッチプレートはおそらくPC素材で、全体的にスリットが入っているため打鍵感はかなりソフトです。

プレート効果に加えて、ガスケットマウント構造、吸音材を搭載していることで低くて深みのある打鍵音となっています。

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キースイッチ下のLEDは全キーに搭載されており、南向きとなっています。

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続いて側面を見ていきます。

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このキーボードの魅力は上から見ているだけではわかりません。
本当の魅力は側面から背面にかけての美しさです。

見てください。

この丸みを帯びた側面の美しさを。

指で撫でたくなるような、角を感じない均一な丸み。

#220ビードブラストで仕上げられたアルマイト処理された6063アルミニウムはただただ美しい。

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上面から側面、底面に至るまで、すべての面が滑らかな曲面でつながっており、どこにも「始まりや終わり」を感じさせない塊のような形状です。

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背面にはType-C端子穴が空いている以外は、一切の不要な装飾はなく、ただ美しい丸みを帯びたボディを楽しむことができます。

また、VERO75は光の反射まで計算されているようです。

光が途切れずに自然に流れ、影が柔らかく落ちるように設計されているらしく、その影響か光の当たり具合によって見事に表情が変わる様を楽しむことができます。

しかも、自然光と人工光で表情が異なります。(いや、ほんとに)

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現像して気づきましたが、これ、「グレー」なんです。
なるべく撮った時の色味は変えないようにしていますが、これ、シャンパンゴールドにも見えるという不思議な感じですね。

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裏面も見ていきましょう。

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ツーピース構造とする制約上、ネジ穴は見えるものの、見事に側面から背面が曲線で繋がっている様子が確認できます。

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丸みを帯びたボディが作り出す陰影はとても柔らかく、キーボードという無機質な物体に何かが宿っているような錯覚に陥ります。

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ティルトレッグは5度で固定されており、機能性を持った美しさという部分も評価ポイントですね。

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そして、この足の中にはバッテリーが仕込まれています。

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設計したMasroさんもすごいけど、これを削り出せる技術も凄まじいですね。

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側面の美しさを保つために、スイッチは底面にあります。

中央がUSB有線接続、左が2.4GHz接続、右がBT接続です。

もちろん技適対応となっているため、日本国内でも安心して利用することができます。

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そしてこのキーボード、とんでもなく打鍵感が素晴らしい。

この素晴らしさを言語化するのはかなり難しいのですが、「キースイッチを押し切った後に感じる上質な触覚フィードバックが気持ちいい」という感じです。

この秘密は、おそらくキーボードの構造にあります。

ということで分解しましょう。

M2サイズの六角穴のネジを6箇所外すと内部にアクセスできます。

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わかりにくくて申しわけないですが、トップフレームにドーターボード化されたType-C端子がついており、そこにフレキシブルフラットケーブルが接続されています。

これを取り外すことで内部へのアクセスが可能となります。

(ちょっと外す難易度が高いかも)

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ボトムケースの見えない部分にしっかりと「PMD」が刻印されてい超テンションが上がりました!

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そして、打鍵感の秘密は恐らくはこれです。

フレックスカットのPCプレートがガスケットで宙に浮いたような構造となることで柔かな打鍵感を作り出し、スイッチプレートと基板の間、その下に2層の吸音シートを仕込むことでデッドで低い打鍵音を作り出すような構造になっています。

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こんなに薄いのによくもまぁここまで緻密に組み込めたものだと、関心しました。

これは本当に技術の粋を集めたキーボードです。

打鍵感・打鍵音の評価

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動画は現在準備中です。

  • 打鍵音の大きさ:★★☆☆☆(そこまで大きくはない。オフィスでも環境によっては使えるレベル)
  • 音の高さ:低い
  • キーの重さ:やや重い(50gfは若干重いと感じる方が多い印象)
  • 底打ち感:ふんわり(ガスケットマウントとスリット入りPOMプレート、吸音材がいい仕事をしている)
  • キーのぐらつき:ふつう

Chosfox VERO75の魅力

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VERO75の魅力をまとめました。

  • 考え尽くされた上質な打鍵感
  • 曲線の美しさがたまらない
  • 傾斜付きでステップスカルプチャードでないキーキャップが斬新
  • トータルデザインとして完成されている
  • 技適取得予定
Kawamura top RKawamura

クラファン終了間近という都合上、じっくり書けずごめんなさい!

Chosfox VERO75の懸念点

VERO75のクラウドファンディング参加前に確認すべき注意点は下記の3つです。

  • 重量があるため持ち運びには不向き
  • クラウドファンディングの特性上、入手期間が非常に限られている
  • 再販や一般販売を行うか不明

やはり、最も心配な点は「再販があるかどうかわからない」という点でしょう。

キーボード界隈では、GB(グループバイ)終了後は販売しない、というケースが非常に多くあります。

この商品に関しても、一般販売するとは言い切れません。

ですので、今後の入手性が不透明という点は大きな懸念点になります。

Kawamura top RKawamura

買いたいと思ったら買った方がいいもの、それがキーボードです。

価格・販売形態・入手性

  • 入手性:★☆☆☆☆(現時点では入手機会が限られている)
  • コスパ:★★★★★(信じられないくらい高品質低価格)
  • 販売形態:クラウドファンディングによるGB形式
  • 再販予定:未定
  • 入手先:Kickstarter

まとめ

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以上、Chosfox VERO75のレビューでした。

ちょっと急ぎでレビューしなければいけなかった関係上、詳細まで触れることができなかった点は悔やまれます。

VERO75は、打鍵感の素晴らしさだけでなく、審美性という観点からも非常に大きな魅力をもったキーボードだと言えます。

これまでのPMDデザインは「直線」を主体とした複雑な構造の美しさがありました。

しかし、このVERO75に関しては、彼の違った一面を垣間見ることができます。

クラウドファンディング終了まで後数日、ぜひこの機会をお見逃しなく。

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GreenKeys著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 Greenkeys運営責任者/GreenEchoes Studio代表

本サイトの記事はすべて筆者が取材・編集・執筆を行っています。
キーボードを100台以上所有・レビューし、国内外のメーカー・販売店への寄稿実績があります。また、自社運営のキーボード専門ショップ「Greenkeys Shop」を運営。
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