こちらのキーボード界隈でニュースになったの、「マツコの知らない世界」でびあっこ氏とぺかそ氏の出演回以来では‥?
TBS「マツコの知らない世界」2020年7月21日放送「キーボードの世界」
2025年10月18日17時から遊舎工房オンラインショップで販売を開始した「Cornix LP(Jezail Funder)」が一瞬で完売したことに落胆したポストが集中し、ニュースになった様子。
カラーラインナップはシルバー、ブラック、パープル、レッドの四種類が用意。
販売台数について公表はされていませんが、注文が殺到し買えない人が続出した様子です。

Cornix LP完売に嘆くSNSの声
嘆きポストを見てみましょう。
Cornix予約戦争負けた…
— たじぇ (@taje7127) October 18, 2025
本当に秒だった…
Cornix買えませんでした
— tagucch (@tagucch) October 18, 2025
つらい
Cornix、爆速で売り切れて買えなかった。17:00にカートに入れて決済処理中に売り切れに….
— 野村純平 (@JUNP_N) October 18, 2025
cornix チェックアウト待ちで終了
— MAST DESIGN (@MastDesign723) October 18, 2025
また買えんかった…
17時待機してたんだけどCornix入荷してた?ってレベルで売り切れたんだけどw
— じゃが|ガジェットブロガー (@jaga_farm) October 18, 2025
Cornix人気すぎてリロードした瞬間完売してたんだけどw こんなん誰も買えないだろ
— 渋谷 瑞也 (@Miznari428) October 18, 2025
Cornix LPの人気となった背景

Cornix LPは、2025年5月23日-6月5日までGBが行われた商品。
GB分が到着した10月8日からSNSで注目が集まり、10月11日に公式サイトでExtra Stockの販売を行いましたが数分で完売するという人気ぶり。
こういったGB商品のエクストラストックがここまで人気となったのは、筆者の経験上ありません。
人気となった理由は、Cornix LPという存在が、キーボードに興味関心を持つユーザーの潜在的な参入障壁を破壊する商品だったためだと分析しています。
実は同じような出来事がかつてありました。
Cornix LPがインスパイアしている「Corne」というキーボードの最新版が発売された時です。
Corneに関してはアップデートを重ね現在の最新バージョンは「V4」となっており、V4からはキーボードを制御する「マイコン」が基板に内蔵されました。
つまり、ハンダつけ不要で組み立てられるようになったのです。
やはりこういった「特殊配列キーボード」に興味をもつ潜在ユーザー多いものの、ハンダつけが難しいという方が多い印象です。
そういった意味で「Corne V4」は、Cornixよりも前に特殊配列キーボードの参入障壁を破壊した最初の商品と言えるでしょう。
発売を開始した2024年当初は、遊舎工房ではオンラインショップでも長らく品切れ状態が続きました。

ただし、購入しても自分自身で組み立てる必要があることや、別途キーキャップやキースイッチを用意しなければならないため、「完成品」を求める一般ユーザーの参入にはまだ「壁」があったのは事実でしょう。
そういった意味でCornix LPは、メーカーが作成した「完成品」です。
「買えばすぐ使える」ということに加えて、アルミニウム筐体を採用、無線接続に対応して技適も取得していて且つ、「高級キーボードとしてはギリギリ購入できる価格帯」という複数の要素が重なり、現在の人気に繋がっていると考えています。
Cornix LPの次回入荷について
Cornix LPの次回入荷については、11月中旬とアナウンスされています。
その後の公式アカウントのポストでは、希望者に行き渡るように生産数に関するアンケートも実施しています。
🎉遊舎工房さんでのCornix、完売ありがとうございます!
— JezailFunder Japan (@jezailfunder_jp) October 18, 2025
メーカー側ではすでに次回ロットの生産が始まっています。その次のロットの生産数を見積もるために、もしCornixをご検討中の方はぜひアンケートにご協力ください🙏https://t.co/MDvUUZNfPn#Cornix #JezailFunder #分割キーボード
Cornix LPに関する注意
今後、おそらくは転売するケースも出てくる可能性も十分考えられるため、そちらに関しても注意する必要があるでしょう。
また、Cornix LPに関しては、グローバル展開をしている関係上、海外の通販サイトから購入できるのも事実です。
しかし、完全無線接続で利用する商品となっている性質上、本体に「技適番号が記載されたシールもしくは刻印」が必要となります。
- 表示を 付すべき法的根拠:端末機器規則第22条、特定無線設備規則第20条
- 表示がない(又は表示が適切でない)場合の 法的リスク・扱い:電波法第38条の23
- そのため、たとえ認証自体が取得されていたとしても、表示が機器に適切に付されていない場合には「表示が付されていないものとみなされる」可能性が制度上明記されており、使用者・製造/販売者には注意義務がある。
参考
端末機器の技術基準適合認定等に関する規則(総務省令)
https://laws.e-gov.go.jp/law/416M60000008015

10月8日以前に海外から購入した商品については技適マークシールがあったという話もあり、公式からそのような回答があった旨も確認しています。
しかし、現在の日本国内の人気状況や商流を加味すると、状況が大きく変わっている可能性が高いです。
電波法上、技適シール(=技術基準適合表示)が付されていない機器」を使用した場合の 罰則の対象 は、主に 使用者本人です。電波法 第110条)
当サイトとしては、海外からの購入はおすすめできません。
国内販売を待つ方が良いでしょう。
推し活に例えるとわかるかな。 推しのグッズが人気すぎて買えない、どうしても欲しいからメルカリで買う‥となると、儲かるのは「転売した人」だけで、推しには追加の利益は入りません。 「推し」が活動を継続するためにはぶっちゃけると「お金」が必要です。応援するということは、推しに「お金を落とす」行為とも取れます。 それは商品でも同じ。 多くの商品は代理店が本社から仕入れて販売しています。 それを本社から直接購入した場合、代理店の利益はありません。つまり、継続して販売できなくなります。 こういった「商流」を考える機会は一般消費者側としてはまずないとは思いますが、消費者行動がグローバル化している今だからこそ、気づけるようになって欲しいなーと思います。
ますます高まる機運を見せる「キーボード人気」
近年では、「キーボードマーケットトーキョー」が開催されるようになり、年を追うごとに来場者人数が増え、2026年の開催はさらに大きな会場へ変更されての開催が予定されています。
開催:2026年3月28日(土曜日)|東京都立産業貿易センター浜松町館

過去2回のキーケットの取材を行ってきましたが、来場者の声を聞くとやはり「ハンダつけ不要」や「完成品」のキーボード人気が高い印象を持ちました。
「設計することが楽しい」「ハンダつけが楽しい」「組み立てるのが楽しい」というニーズを持った層から「ちょっと変わったキーボードを使うのが楽しい」というマス層へ興味の対象が変化していっているような気がします。
気になるタグをタップ
Basekeys Cannonkeys Cerakey Chosfox Drop Epomaker FKcaps Grovemade HHKB HHKB Studio Keycaps Hippokeys Jezail Funder JezailFunder Kailh KBDfans Keyboardio Keychron Logicool Mojo68 MONSGEEK NEWS Niuniu OMNITYPE ONEPLUS PMD REALFORCE Sonnet STOCK tadpole TEX WOBKEY work louder YMDK ZENAIM zfrontier ふもっふのおみせ エレコム キーケット キースイッチ トラックボールマウス 分割キーボード 天キー 自作キーボード 自在スタイル 記事一覧