ErgoArrows Proが掲載された投稿に反響が集まる

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アイキャッチ画像参照:Keeb-On!

「変態レイアウトキーボード」がついに世間に認知される日が来たのかもしれません。

2024年9月14日、映画監督の新海誠氏の公式Xで「ErgoArrows Pro」が投稿され、話題となっています。

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カラムスタッガード分割キーボードとは

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愛用するCorne V3 with Cochim case|筆者撮影

界隈の方であれば「見慣れた光景」ではありますが、世間一般的にこれを「キーボード」と呼ぶ方は少ないでしょう。

「ErgoArrowsPro」は、サリチル酸氏が開発し、Keeb-On!(株式会社moimateが運営)で販売しているキーボードです。

通常のキーボードとは異なる「カラムスタッガードレイアウト(縦にずれた配列)」を採用し、すべてのキーが1uサイズ(通常のアルファベットキーと同じサイズ)になっているのが大きな特徴。

また、左右に分割されており、左右間を「TRSケーブル(3極のオーディオケーブル(場合によってはTRRS(4極)が必要)」で接続することで、左右間の通信を可能にし、手を左右に大きく広げた状態でも快適なタイピングができるようになっています。

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筆者愛用のTRRSケーブル|画像参照:Jizai Style

キー配列にも工夫が凝らされており、両手それぞれに、ロープロファイルキースイッチ(通常のキースイッチよりも背が低いキースイッチ)の矢印キーがついているほか、左右間が分断されたことで打ちにくくなりがちな「T」「B」が左右それぞれに配置されている、通常キーボードではあまり使われにくい親指の利用幅を広げるための「サムクラスタスイッチ」が複数搭載されているなど、随所に制作者のこだわりが見て取れるのがわかるでしょう。

加えて、キーマップを自由に変更できる仕組みとなっているため、中央部に配置したキースイッチにマクロ(特定の動作を実行するためのプログラム)を設定することや、キーの同時押しなどについても、自身で設定可能です。

また、専用の「手置き(パームレスト)」(別売り)を採用して、タイピングのしやすさを追求するなど、外観の美しさと実用性を追求しています。

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画像参照:Keeb-On!

本体は「完成品」ではなく、組み立てが必要な「自作キーボードキット」となっていますが、条件*を満たせばハンダつけなしで、キーキャップとキースイッチを揃えるだけで組み立てが可能です。

※条件|KeebMicro-Cもしくはkey microコンスルー(2.5mm)×4つを利用して有線接続で利用する場合

近年注目されつつあるキーボード界隈

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有名YouTuberも夢中になっているKeyball39|筆者撮影

近年では、いわゆる「自作キーボード」界隈も盛り上がりつつあり、年に数回の大規模ミートアップイベント「天キー」が開催されるようになっているほか、キーボード関連商品の展示即売会「キーボードマーケットトーキョー」も2025年3月に開催予定となっています。

さらに、「天キー」では、日本のキーボードブランドもブース出展しており、その独自性を追求しています。

株式会社PFUがオールインワンキーボード「HHKB Studio」をリリースしたことは記憶に新しく、株式会社ダイアテックからリリースされた「Majestouch Xacro M10SP」は、市販型の分割キーボードとなっているため、一般ユーザーの利用ハードルも低くなっているなど、ここ数年でのキーボード界隈の進歩は目を見張るものがあります。

当サイトは日本でも珍しい「キーボード専門メディア」です。

引き続きキーボード界隈の情報を取り上げ、界隈を盛り上げていきます。

この記事の著者
Kawamura top R

GreenEchoes Studio代表

河村亮介(カワムラリョウスケ)

サイト運営者兼WEBライターとして自社メディアを立ち上げ、現在では複数の法人運営メディアの企画運営を行う。仕事上、ヘビーに文字を打つことが多く効率化を求めるうちにキーボード沼にハマり、「GreenKeys」を開設。

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GreenKeys著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenKeys運営責任者/事業代表

WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表をしています。他社法人メディアの運営ほかキーボードメディアや通信系メディアへの寄稿を行うなど、ウェブライターとしても活動しています。今年はオリジナルキーキャップセットを作る予定。

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