GreenKeys管理人の河村です。
私の好きなキーボード配列はUS配列の亜種である「HHKB配列」です。
実はKeychronでは、2022年5月に「Keychron Q60」というモデルをひっそりとGroupBuyで販売しており
コアなファンに受けて、成約率300%で成約したのでした。
いつもの流れでは、成約した半年後くらいに一般販売されるのが通常なのですが、Q60だけはなぜか一般販売されておらず…
たまたまKeychron.comの新商品をチェックしていると、2023年1月の時点でひっそりと一般発売されていたのです。
ということで、ちょっと Keychron Q60について紹介します。
Keychron Q60=KeychronがリリースするHHKBのようなもの

Keychron Q60は、HHKBレイアウトの60%スタイルメカニカルキーボードです。
その特徴としては、HHKB配列、CNCフルアルミニウム合金製のボディということが挙げられます。

HHKB配列とは、ANSI-US配列の一部をPFUがカスタマイズしたものです。
画像をご覧いただくとわかるように、バックスペースキーがR4ではなくR3の一番右側、Enterキーの上に配置されており、通常のバックスペースキーがあるところに、「|」「~」キーがあることがわかります。
また、方向キーが省略されており、Enterキー右側にある「Fn」を押しながら「;(←)」「’(→)」「[(↑)」「/(↓)」という感じでのコンビネーションタイピングが必要です。
さらには、通常CapsLockがあるべき位置にControlキーが配置してあるのも特徴でしょう。
一見、かなり変則的な配列に見えますが、かなり効率よくタイピングが可能で、個人的には全てのキーボードのキーマップをこれに準じて変えているほどです。
HHKB配列のキーボードはかなり数が少ない
ただし、このHHKB配列ですが、めちゃくちゃマイナーが配列となっており、本家PFUがリリースする「HHKB」以外ではあまり見かけません。
しかし、2023年4月以降に他メーカーから相次いでリリースされていることを見ると、この配列の良さが見直されている印象を個人的には持ちました。
HHKBは、通常のメカニカルキーボードとは異なり、「静電容量無接点方式」を採用している関係上、キースイッチで入力するメカニカルキーボードとはちょっと打鍵感が異なります。
「スコスコ」と形容されるような打鍵感で、メカニカルキーボードのそれとは大きく異なるのです。
他社から静電容量無接点方式でHHKB配列に準じたレイアウトに変更できるのは、現在のところ「Niz Atom66」くらいでしょう。

私は結構好きですが、好みは分かれます。
HHKBはボディの剛性と耐久性に欠ける
HHKBのボディは、攻撃的な言葉で表すと「ボディがプラスチック製でチープ」という見た目上の問題があります。
それだけではなく、金属製のボディと比較すると剛性が低いため、打鍵する度に無用な振動が伝わることでタイピングにブレが生じる感覚があるのです。(個人の感覚です)
以前は「Happy Hacking Keyboard Professional HG」という、PFUがリリースするアルミニウム削り出しボディのHHKBが存在していましたが、残念ながら現在では廃盤になりました。(2007年7月31日に販売終了)

Keychron Q60だけでなくほかのHHKB配列のキーボードも見てみよう

そう、そんな中発売されたKeychron Q60は、HHKB Professional HGの再来だと感じました。
アルミニウム合金ボディ、ダブルガスケット構造、PBTキーキャップ、スイッチ式のOS切り替え、QMK/VIA対応、そして何よりもホットスワップ対応でCherry MX規格のキースイッチが利用できるという全部盛り仕様です。
もちろん、購入しました。
以前はHHKB配列というと、自作キーボード関連のものしかありませんでしたが、最近では Mode Designsの「Tempo」など、メーカー製キーボードも続々と登場しています。
HHKB配列のキーボードが増えると、なんだか嬉しくなっちゃいますね。
HHKBを持っているかたも是非、メカニカルスイッチを採用した「次の一台」を探してみてはいかがでしょうか。
私のタイピング動画は下記をご覧ください。