2025年3月22日、第二回キーボードマーケットトーキョー2025(通称:キーケット)が開催されました。
今年で2回目となる同イベントは、1回目からイベント利用フロアの面積を2倍に、販売チケット総数も1000枚から2000枚へ増やすなど、規模の拡大が図られました。
協賛企業を含む出展者ブースに関しても、前回出展の36ブースから22団体の増加となり、58ブースとなるなど、収容人数と出展者の両面で「大きく多様になった」イベントと言えるでしょう。(当日は都合により不参加のブースあり)
明日開催、キーボードの祭典「キーケット2025」見どころは? 前回から規模2倍、出展物も多様に|ITmedia
今年もキーボード専門メディア「Greenkeys」の取材スタッフとして参加してきたので、その様子をレポートしていきます。
文:河村亮介(GreenEchoes Studio代表)
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この記事の著者
Greenkeys Editor-in-Chief/Web Writer /Founder of Japan Layout Alliance (JLA)
日本のキーボード専門メディア「Greenkeys」の編集長です。
メカニカルキーボード、自作キーボード、入力デバイスに関するレビュー・取材・検証・撮影・計測・執筆を一貫して担当しています。
新潟から東京は意外と近い

弊メディア「Greenkeys」を運営するGreenEchoes Studioは新潟にあります。
キーボードイベントはほとんどが関東で行われるため、移動は新幹線が常です。
新潟ー東京の所要時間は約2時間。
朝が毎回早いのもあり、新幹線内で仮眠をとりつつ、会場のある浅草へ向かいました。





目当ての商品を狙って先行入場の行列がー先行入場から長蛇の列に
会場は昨年と同じく東京都立産業貿易センター台東館4階。
運営は「キーボードマーケット運営事務局」と遊舎工房の共催となっており、「スタッフ」の腕章をつけた方が会場運営を行っており、混雑した中でも非常にスムーズにイベントが進行していたのが印象的でした。
開場の午前10時から入場できる先行入場チケットは200枚を用意していましたが、わずか3分程度で完売したとのこと。
Kawamura私もリアルタイムで見ていましたが、本当にすぐに無くなりました。
今回からチケット枚数を2000枚に増やし、「当日券」も発券することに変更。
運営事務局代表のびあっこ(@Biacco42)氏の話では、当日券も含めて約2000枚のチケットが出る見込みとのことで、キーボードファン人口が増えてきているのを実感しました。

また、今回から公式「ウェブカタログ(通称:お品書き」が用意されたことに加えて、各ブースの案内が載ったパンフレットも来場者向けに配布されたため、スムーズにお目当ての商品を購入することができたように思います。
まず先に長蛇の列となったのが、入場ゲートから近い「A-01 kumakey」ブース。
十分な在庫を用意していたそうですが、「お昼前には完売してしまいました」と、同ブース運営のkumakey氏が話していました。
今回からロープロファイルキースイッチにも対応した基板を用意したということもあり、大人気となっていました。

加えて行列が目立ったのが「A-03 mass」ブースです。
来訪者の目的はomni CS。
片手6列40%一体型カラムスタッガードレイアウトのキーボードで、左右に大きさの異なるトラックボールを搭載していることに加えて、中央部に円形のタッチディスプレーを搭載しているのが大きな特徴です。

中央のタッチディスプレーに関しても、キーマップ変更アプリ「Vial」で制御できるようで、多くのファンの関心を寄せていました。

多くの企業ブースが出展

キーケット2025では、11の企業団体が出展し、どのブースも多くの人で賑わっていました。











企業ブースの中で目を引いたのが「S-1 NuPhy Japan」「S-4 Lofree Japan」ブースを運営する三陽合同会社。
「S-1 NuPhy Japan」ブースでは、自作キーボードキット「Gravity36」とTRRSケーブルを取り扱う「Jizai Style」の委託販売を実施。

また、Lofree Japanブースでは、昨今の自作キーボードでも多用され大人気となっているロープロファイルキースイッチ「Kailh choc v2」規格の「Lofree x Kailh Hades / Specter」をバラ売りするなど、自作キーボード界隈との融合を試みている印象を持ちました。
三陽合同会社に関しては、同社が運営する「NuPhy Japan」ECサイトを「DIGIART」へ変更し、NuPhyに関しても「三陽合同会社が販売代理店として取り扱うブランドの一部」という位置付けへ変更されました。
これ以外にも、まだ日本での取り扱いがほとんどないLeleLabの商品についても当日販売を行うなど、複数のブランドを取り扱う「セレクトショップ」として、独自のブランディングを進めているような印象です。


自作キーボード界隈のトレンドは「トラッキングデバイスとキーボードの融合」
ブースを取材していくうちに気づいたのが、トラッキングデバイスとキーボードの融合が進んできているな、ということでした。
とりわけ自作キーボード界隈では、キーボードとトラックボールの融合が一種のトレンドとなっており、「Keyball(白銀ラボ)」から始まった親指操作トラックボールの派生で、トラックボール付きキーボードを設計・販売しているブースが多くありました。
また、トラックパッドやトラックポイントとキーボードを融合したデバイスも多くあり、まさにこれが「最近のトレンド」となっている様子です。







Kawamura感じたことをSNSに投稿したらさまざまなご指摘をいただきました。
こういった議論が活発に行われるのも、やはりキーボード界隈の人たちの熱量の高さが窺い知れます。
キーケットの出展作品を見てなんとなく思ったこと。
— 河村亮介 Ryosuke Kawamura (@Hottyhottea) March 23, 2025
キーボードとトラッキングデバイスの融合について一般目線で考えるとこんな感じかなぁと思います。
トラックパッド >>> トラックボール > ポインティングスティック
ただ、ホームポジションキープを考えるとこんな感じ。…
加えて、商品ラインナップに関しては「ほぼ完成品」という形態の商品が昨年と比較して増えたように感じました。
やはり、「キーボードファン」という括りでは、「ハンダつけ」はハードルが高いようです。
キースイッチとキーキャップを購入して、「組み立てるだけ」という商品は、「自作キーボード初心者」にとっては易しいのでしょう。
多種多様なアルチザンキーキャップの世界
また、会場ではミニチュアアートの世界に通ずる「アルチザンキーキャップ」を取り扱うブースが非常に多くありました。
アルチザンキーキャップとは、装飾目的のアートキーキャップのことを指します。
日本ではまだまだ一般的ではありませんが、メカニカルキースイッチやそれに準ずるキースイッチに関しては「Cherry MX規格」に準じて作られており、一つ一つ交換が可能です。

標準的な1つのキーのサイズは、19.05mm x 19.05mm(いわゆる1uサイズ-ルーツはヤードポンド法にあるよう)となっており、このサイズの上で「独自の世界」を作り出せるのがアルチザンキーキャップの魅力です。
Kawamuraアルチザンキーキャップの存在意義は「鑑賞」です。
押すことを想定していないものもあり、多くの場合はファンクションキーやESCキーに置くことが多いです。














キーボードマーケットトーキョー2026の開催が決定
そして、すでに来年度の「キーケット2026」の開催も決定しています。
#キーケット #キーケット2025
— キーボードマーケット運営事務局 (@keyket_jp) March 22, 2025
キーケット 2025は無事終了いたしました!
大変多くの方にご来場いただき、素晴らしい出展に恵まれたイベントとなりました。
多くの方にご協力いただき開催できたこと、改めて感謝いたします。
次は2026年3月28日、キーケット 2026でお会いしましょう! pic.twitter.com/JZ9bNAh3Bo
次回の開催は2026年3月28日となっており、会場は東京都立産業貿易センター 浜松町館へ変更となるようです。
すでに公式ページも登場しており、その時まで着実にカウントダウンが進んでいました。

まとめ
以上、キーケット2025の様子をお伝えしてきました。
すでに来年度の開催も決定しているキーボードマーケットトーキョー2026。
第二回目の開催で昨年の倍の2000人近い来場者があったことを考えると、着実にキーボードファン人口が増えてきているのを感じることができるイベントだったと思います。
未発表のものもありますが、今年のキーボード関連イベントは、例年にも増して増えることを予想しています。
次回の大型イベントは毎年5月に開催される「天下一キーボードわいわい会」でしょうか。
こちらについても楽しみですね。


キーボードマーケットトーキョー2024はこちら


