Lofree Flow Liteレビュー|コスパ抜群でライトとは言えない充実したロープロファイルメカニカルキーボード

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ロープロファイルメカニカルキーボード界隈に衝撃を与えた「Lofree Flow」のリリースは、まだ記憶に新しいでしょう。

また、Flowよりもさらに薄型にも関わらず、快適な打鍵感を実現した「Lofree Edge」の売り上げについても好調で、「ロープロファイルメカニカルキーボード」界では非常に有名になってきているのが「Lofree(ロフリー)」です。

そんなLofreeが新たにリリースしたのが「Flow Lite」。

2024年9月19日から、アメリカ最大のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」での販売が決定しています。

ネーミングの通り、大ヒットとなった「Flow」の廉価版という位置付けの商品ではありますが、スペックがFlowを遥かに上回っていて、かつ「Flowよりも大幅に安い」という驚くべき仕上がりになりました。

本記事では、Lofreeの新作「Flow Lite」の魅力を余すことなくレビューしていきます。

Lofree Flow Lite
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総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 洗練されたデザインが非常に美しい
  • 価格が安い
  • キーマップの変更ができる
  • ガスケットマウントで打鍵音が良い
  • タイピング角が変更できる
デメリット
  • キーマップが変更できるのは当面はWindowsのみ
  • Mod-Tap機能には対応していない
  • レイヤー移動のFnキーなど特定キーの位置変更はできない
  • そこまで軽くはない
  • Flowの打鍵感や打鍵音とは異なる
この記事の著者
Kawamura top R

GreenEchoes Studio代表

河村亮介(カワムラリョウスケ)

サイト運営者兼WEBライターとして自社メディアを立ち上げ、現在では複数の法人運営メディアの企画運営を行う。仕事上、ヘビーに文字を打つことが多く効率化を求めるうちにキーボード沼にハマり、「GreenKeys」を開設。

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【結論】Lofree Flow Liteは買うべき

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Lofree Flow Liteは、買っておいて損はないキーボードです。

確かに、前作のFlowと比較すると、筐体がアルミニウムからプラスチックへ変更されており、打鍵感についてもFlowの方が良いと感じる人が多いかもしれません。

それでも、Flow Liteの打鍵感に関しては、Flowを「最高に気持ちいい打鍵感」とするのであれば、Liteは「かなり気持ちいい打鍵感」程度の落差となっており、十分満足できるクオリティに仕上がっていると、自信を持って言えます。

また、前作にはない「キーマップ変更機能」やボリュームコントローラーの追加、LEDを透過する新しいキーキャップ、多様なカラーリング、傾斜角度が変えられるティルト機構搭載…など、Flowよりも優れた機能がこれだけあるのです。

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3種類のカラーとキー数で6通りの中から選択できます。

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加えて、価格は超早期割引を適用すれば、たったの一万円程度です!

これは買うしかないでしょう。

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もちろん、技適も取得しているため、日本国内での無線利用もまったく問題ありません。

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Lofree Flow Liteの販売価格(クラウドファンディング)

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Lofree Flow Liteの販売は、2024年9月19日からアメリカ最大のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で開始されています。

Kickstarterは英語しか対応していませんが、発送に関しては世界対応をしているため、日本に住んでいても問題なく購入支援することが可能です。

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英語が不安な方は、パソコンのブラウザからアクセスして、翻訳機能を使いましょう。住所の入力に不安があるようであれば、こちらのサイトで自動変換してれます。

Flow Liteは、84キーの75%レイアウトモデルと、100キーの96%レイアウトモデルがあり、キー数が多いほど値段が高い傾向があります。

サイズの関係上、100キーモデルの方が$10.00安いです。

Flow Liteの正規販売価格

商品正規価格
84keys$129.00
100keys$139.00

クラウドファンディングでの価格は、販売予定数に応じて割引率が下がるようになっており、「先に買った方がお得」となっています。

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販売数に限りがあるため、安く購入したい場合は早めの手続きをしましょう。

もっとも割引率が高いのが「Super Early Bird(超早期割引」です。

なんと、75%レイアウトモデルが$69.00(約1万円)から購入できます。

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いやー…これは安い。
プラットフォーム利用手数料が安いKickstarterだからこそできる価格です。
日本でのクラウドファンディングは未定ですが、恐らくはこんな価格では売れないのではないでしょうか。
そのくらいぶっちぎりで安いです。

Super Early Bird

商品割引価格正規価格割引率販売予定数
84keys$69.00$129.0046.51%1000
100keys$79.00$139.0043.17%500

Early Bird

商品 割引価格 正規価格 割引率 販売予定数
84keys$79.00$129.0038.76%1200
100keys$89.00$139.0035.97%600

Kickstarterスペシャルプライス

商品割引価格正規価格割引率販売予定数
84keys$89.00$129.0031.01%制限なし
100keys$99.00$139.0028.78%制限なし

選択できるオプションについて(スイッチの単品販売あり)

flow lite 6

今回のクラウドファンディングでは、キーボード以外にも「アドオン」として、下記の商品の同時購入が可能です。

アドオン

商品割引価格正規価格割引率販売予定数
Switches$39.00$79.0050.6%制限なし
Keycaps$39.00$79.0050.6%制限なし
Keycaps of 100keys$45.00$89.0049.4%制限なし

アドオンリスト

  • Switches-Hades
  • Switches-Specter
  • Switches-Ghost
  • Switches-Phantom
  • Keycaps-Dear Kitty
  • Keycaps-Van gogh
  • Keycaps-Matrix
  • Keycaps-Retro
  • Keycaps-100keys

特に、新作キースイッチの「Hades(サイレントリニア)」の完成度が非常に高いため、すでにFlowを持っている方でも交換用キースイッチとしてゲットしておきたいところですね。

また、「Specter(リニア)」に関しては、Ghostよりも押下圧が低くなっているため、FlowについているGhostスイッチが「重い」と感じている方は交換を検討しても良いでしょう。

加えて、交換用のキーキャップの購入も可能ですので、検討してください。

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個人的にはRetroがおすすめです。

購入できる交換用キーキャップ

交換用キースイッチ

Lofree Flow Liteの打鍵音

やはり気になるのは「打鍵音」でしょう。

通常版Flowが打鍵音で高評価だっただけに、大きな期待を寄せている人も多いと思います。

まずは、デフォルトで採用されているSpecterリニアスイッチから。

通常、キースイッチの押下圧が軽くなると、打鍵音も高くなってしまいがちですが、SpecterスイッチはGhost同様に低い低音を感じさせてくれました。

続いてはサイレントリニアも聞いてみましょう。

また、サイレイントリニアである「Hades」に関しては、試作機と同じく非常に静かなタイピングを実現しています。

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オフィスで利用するのであれば、Hadesをおすすめします。

二つのキースイッチを交互に比較しています。

100keys:Specter Linear / 84keys:Hades Silent Linear

また、前作「Ghost」リニアスイッチを含めての比較はこちらをご覧ください。

【写真で見る】Lofree Flow Lite実機レビュー

それでは早速、商品を見ていきましょう。

DSC 1368

今回提供していただいたのは、84keys(白)と、100keys(グレー)の2機種です。

最初にみなさんが最も気になるであろう84keysからじっくり見ていきたいと思います。

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84keysの白は、こんな感じの真っ白な箱に入っています。

もしかすると、帯の色と本体の色は同じになっているのかもしれません。

DSC 1358

梱包材の素材はすべて紙となっており、緩衝材の類はありません。

しかし、しっかり保護できるようぴったりと本体が収まっています。

DSC 1360

内容物は、本体、取扱説明書、合格書、マニュアル、USB Type-Cケーブルです。

中身は至ってシンプル。

DSC 1375

あえて白いデスクの上で撮影しましたが、本体やキーキャップ含めて全て「真っ白」です。

右上のシャンパンゴールドのロータリーエンコーダーが非常におしゃれですね!

DSC 1362

裏面は、今回から追加された可変式ティルトレッグと、USBレシーバーが見て取れます。

DSC 1381

各国の無線認証の中に、しっかりと日本の技適マークがありますね。

こういった部分で、やはりLofreeは信頼できます。

DSC 1386

やはり、一際目を引くのは、今回から搭載された縦型ロータリーエンコーダーでしょう。

ボリュームの増減にしか対応しておらず、役割の変更はできませんが、非常に良いアクセントになっています。

続いて、キーキャップを見ていきましょう。

キーキャップのベース素材はFlow同様にPBT素材となっていますが、文字部分はくり抜かれたような形となっており、その隙間を埋めるようにPC素材が流し込まれるダブルショット構造になっています。

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なんとこのポリカーボネート素材、光を透過します。

界隈の通例では、PBT素材はバックライトを透過しないという固定概念がありますが、それを見事に覆しました。

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NuPhy Gemシリーズのホーミングキーキャップでも同様の仕組みが採用されていましたね。

DSC 1430

通常版FlowのキーキャップはダブルショットPBTですが、印字はセンターとなっており、文字は黒いPBT素材で成型されています。

一方Liteは、レジェンドが上寄りに変更されているのがお分かりいただけるでしょう。

DSC 1390
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レジェンドが上寄りとなっているのは、北側LED搭載モデルだからです。
LEDの直上に位置させることで、より綺麗にバックライトを透過させる手段だと思われます。

DSC 1433

 キーのプロファイル自体には変更はありません。

DSC 1432

ダブルショットの関係上、ステムがポリカーボネートに変更されています。

デフォルトのキースイッチは、新作「Specter」です。

前作Flowでは、リニア軸のGhostが人気でしたが、日本人にはちょっと押下圧が重いという声が非常に多く聞かれました。

そのため、今回採用したSpecterでは、スムーズな動作はそのままに、押下圧を10gf軽くすることに成功しています。

今回採用されたキースッチが左端(Specter)と右端(Hades)です。

キースイッチの形状に大きな変更はありません。

DSC 1383

背面を見ていきましょう。

背面右側には、今回から採用された2.4GHz帯域で無線通信を行うためのドングルが収納されています。

DSC 1380

窪みがあるだけでカバーがないのは残念でしたが、底面部分なのでそこまで目立たないでしょう。

DSC 1382

背面左側には、USB type-C端子と、電源/有線/無線切り替えの物理スイッチがあります。

側面を見てみましょう。

今回から、ティルトレッグが搭載されたため、もう1段階傾斜をつけることがかのうとなりました。

DSC 1427

デフォルトの傾斜角度は、通常版Flowの方が若干きつくなっています。

Flow Lite 100keysの写真は下記からご覧ください。

キーマップ変更ソフト「Lofree Keymapper」について

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Flow Liteは前作から大きく進化し、独自キーマップ変更ソフトを利用して、デフォルトキーマップが変更できるようになりました。

OS間の移行をスムーズにするために、Mac/Windows両方のキーマップを別々に設定することが可能で、ワンボタンで切り替えることができます。

基本的な操作方法

  • Win/Mac切り替え方法:Winモード|Fn+N Macモード|Fn+M
  • かな⇔英数変更(日本語英語切り替え):Win|Alt+`(1の左となりのキー) Mac|Ctrl+Space

注意事項

  • ロータリーエンコーダーの役割変更はできない
  • リリース時点ではWindowsダウンロード版のみの提供となり、Mac対応不可。今後、WEBアプリをリリース予定

キーマップ変更モード

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操作方法:変更したいキーをクリック→画面下のキーボードの変更したいキーをクリック

キーマップ変更ができないキーについて

下記の赤くなっているキーは、システムの関係上、変更ができないキーです。

特にファンクションレイヤーでは非常に多くのキーが変更できないため、注意が必要です。

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キー変更が禁止されているキー

  • デフォルトレイヤー:ファンクションキー
  • Fn1レイヤー:BT1/2/3/2.4G(1,2,3,4) / Clear BLE Recoerd(|\) / WIn(N) / Mac(M) / Win(Disable Win) / Fn / Light mode Cycle(←) / BT1 (→)

変更で選択できるキー役割一覧

ライティングモード

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マクロセッティングモード

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Lofree Flow Liteが欲しくなるメリット5つ

通常版のFlowと比較しても、ソフトウェア面や新しいキースイッチを搭載している点など、「Lite」らしからぬスペックを誇る本機です。

まずは、魅力的なFlow Liteのメリットについて見ていきましょう。

Flow Liteのメリット
  • 洗練されたデザインが非常に美しい
  • 価格が安い
  • キーマップの変更ができる
  • ガスケットマウントで打鍵音が良い
  • タイピング角の調整が可能

洗練されたデザインが非常に美しい

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まず、なんと言ってもこれ。

Flow Liteはめちゃくちゃオシャレです。

全体的なカラーリングに加えて、アクセントにしている縦型ロータリーエンコーダーの差し色が本当にベストマッチすぎます。

これは持っているだけで所有欲を満たしてくれることでしょう。

価格が安い

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Flow Liteの価格は、正直に言って安すぎます。

特に、キックスターターの超早期割の価格が$69.00≒約1万円(Flow Lite 84keys)ということを考えると、驚きを隠せません。

通常のFlowの日本での販売価格が29,700円(税込)ということを考えると、なんと1/3の価格で購入可能です。

正規価格が$129.00≒約19,000円ということを加味しても、非常に安価となっています。

やはり、日本で販売されているパンタグラフ式のキーボードは安価なものが多く、いくら打鍵感が良いと言っても、キーボードの購入費用に3万円を捻出できる人はそれほど多くないように思います。

そう言った意味でFlow Liteは、さまざまな購買層にアプローチできる魅力的な製品と言えるでしょう。

この価格で購入できるのは恐らくはKickstarterのみです。仮に日本でクラウドファンディングを実施したとしても、売主がクラウドファンディングサイトへ支払う手数料が高額となっているため、Kickstarterほどの割引率は難しいと筆者は考えています。

キーマップの変更ができる

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Flow Liteは、キーマップの変更に対応しています。

Flowではキーマップの変更に対応していなかったことを考えると、ソフトウェア面で大きな進歩と言えるでしょう。

特にキーマップの変更が役に立つ場面は、「CTRL」や「WIN」といったモディファイアキーの位置を変更する時です。

Windowsパソコンは、使っているキーボードやブランドによって、これらのキーの位置が異なります。

タッチタイピングで打っている方は、この位置が異なると非常に打ち間違えが多くなり、ストレスに感じるでしょう。

その点、Flow Liteでは、モディファイアキーを含めた「Fn」以外のキーが変更できるため、自分好みのキーボードに変えることができるという大きなメリットがあります。

ガスケットマウントで打鍵音が良い

Flow Liteは、Flow同様にガスケットマウント構造を採用し、複数層に渡る吸音材を搭載しているため、非常にThockyな打鍵音を楽しむことができます。

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Flowがこれだけ注目されたのは、やはり「ロープロファイルキーボードなのに打鍵音が抜群にすばらしい」という部分が評価されたからでしょう。
もちろん、その素晴らしさはFlow Liteにも引き継がれています。

Flow Liteでもその特徴が受け継がれているのは、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

タイピング角の調整が可能

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通常版のFlowは、タイピング角度が固定でしたが、Liteではティルトレッグが搭載されたことで、傾斜をつけた状態でのタイピングが可能です。

特に、ロープロファイルメカニカルキーボードのような「フラットなキートップ」を採用しているキーボードの場合、ある程度傾斜をつけた方がタイピングがしやすい方も多いのではないでしょうか。

Flowでティルトアングルが変更できない点はよく話題になっていたことを考えると、変更できるようになったのはメリットと言えます。

Lofree Flow Liteを買う前に確認したい5つのデメリット

非常に完成度が高く、「Lite」とは言えない仕様になっている本機ですが、購入する前に確認して欲しいデメリットがいくつか存在します。

後悔がないように、よく確認してから購入するようにしましょう。

Flow Liteのデメリット
  • キーマップが変更できるのは当面はWindowsのみ
  • Mod-Tap機能には対応していない
  • レイヤー移動のFnキーなど特定キーの位置変更はできない
  • そこまで軽くはない
  • Flowの打鍵感や打鍵音とは異なる

キーマップが変更できるのは当面はWindowsのみ

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Flow Liteのキーマップ変更ソフト「Lofree Keymapper」は、リリース時点ではWindowsにしか対応していません。

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実際の製品版をテストしましたが、リアルタイムでキーマップ変更が反映される仕様はすばらしく、直感的に利用できるUIになっていると感じました。
また、キーマップ変更だけでなく、マクロの登録も行うことができます。

よって、Macしか持っていない方に関しては、当面の間キーマップの変更が行えないというデメリットがあります。

今後については、KeymapperのWEBアプリ版のリリースを予定しているとのことですが、リリース日程については未定となっています。

長い目で見ればMacで利用できないわけではありませんが、購入直後はキーマップ変更が楽しめるのはWindowsユーザーのみに限られる点は注意が必要です。

Mod-Tap機能には対応していない

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Flow Liteは、QMK/VIAベースではなく、オリジナルソフトウェアをベースにして開発が進められたようです。

よって、QMK で実装されているような「押す時間によってキーの挙動が変わる機能=Mod-Tap」には対応していません。

「短押しでスペース、長押しでレイヤー移動」などの複雑な設定はできない点については、購入前によく検討しておきましょう。

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同時押しには対応していることを考えるとちょっと残念ではあります。

レイヤー移動のFnキーなど特定キーの位置変更はできない

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キー変更が禁止されているキー

  • デフォルトレイヤー:ファンクションキー
  • Fn1レイヤー:BT1/2/3/2.4G(1,2,3,4) / Clear BLE Recoerd(|\) / WIn(N) / Mac(M) / Win(Disable Win) / Fn / Light mode Cycle(←) / BT1 (→)

Flow Liteは、Lofee Keymapperアプリを用いることで、キーマップの変更やマクロの設定が可能です。

しかし、レイヤー移動の「Fn」キーなど、特定のキーの位置は動かせません。

キーマップの変更で有名なQMK/VIAでは、レイヤーキーも含めて変更できる点を踏まえると、気になる方も多いのではないでしょうか。

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この辺りは残念ながらそういった仕様ですので、納得するしかありませんね。

全体的な重量はそこまで軽くはない

「Lite」というのは、あくまでも「Flow」に対しての廉価版という意味であり、決して「ライト=超軽い」という構図ではありません。

実際に84keysで通常版のFlowとFlow Liteの重量を比較すると、100gほど軽くなっていますが驚くほど軽いわけではありません。

  • Flow|643g
  • Flow Lite|568g

Lofree Edgeが500gを切る軽さだったのを考えると、という前置きはさせていただきます。

Flowの打鍵感や打鍵音とは異なる

まずはこちらの動画をご覧ください。

Flowには「Ghost」キースイッチ、Flow Liteには「Specter」キースイッチをインストールしています。

Flow Liteは、あくまでも「Flow」の廉価版という位置付けです。

ですので、決して通常版のFlowと全く同じ、と言うわけではありません。

特に、一番異なっているのが「打鍵感」です。

Flow、Flow Liteともにガスケットマウント構造を採用していますが、決定的に異なっているのが「筐体の材質」で、Flowがアルミニウム筐体に対し、LiteはABS樹脂を採用しています。

やはり、打鍵感に関しては、筆者の経験上、フォームが詰まっている金属筐体の方が「Thocky」な打鍵音となりやすいです。

決してLiteの打鍵音が悪いわけではありませんが、通常版と比較するとやや「軽め」の打鍵音になっている点についてだけ、事前に納得しておく必要があるでしょう。

Lofree Flow Liteのカタログスペック

項目詳細
Number of Keys84/100
MaterialsABS Body, PBT+PC Keycaps
Battery Life2,000mAh/3000mAh
Compatible SystemWindows, MacOS iOS & Android
BacklightWhite light
Charging PortType-C
Bluetooth NameFlow84-L@Lofree / Flow100-L@Lofree
Number of Multifunction Keys16/15
ModeWired/Bluetooth/2.4Ghz
Working TimeUp to 80h/100h (Without lights on)
Weight550g/658g
Charging Time3 Hours
Bluetooth Operating Distance15 Meters
Dimensions84keys:316.8*138*23.5mm
101keys:374.5*138*23.5mm
Remap KeysYes

FlowとFlow Liteの違いは?

ここでは、通常盤Flowとの違いについて見ていきましょう。

まずは外観から。

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上:Flow Lite 下:Flow

やはり、Flowのアルミニウム筐体のかっこよさが目立ちますね。

Flow Liteはロータリーエンコーダー部分だけ上側の面積が広いことがわかります。

ロータリーエンコーダー横のLEDライトに関しても、搭載の有無がわかりますね。

DSC 1429
上:Flow Lite 下:Flow

底面については、USBドングルの搭載とティルトレッグの搭載が主な変更点です。

Flowの底面の傾斜をつける足部分の外観は、もっとスマートにできたはず‥という声も聴かれていたため、非常によいアップデートとなったと言えるでしょう。

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左:Flow 右:Flow Lite

サイドビューに関しては、型押しのプレートの有無が目立ちます。

また、通常版は板のような構造に足がついたようなルックスとなっていますが、Flow Liteは一体型になっていますね。

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上:Flow 下:Flow Lite

厚さについては、若干Flow Liteの方が厚くなってるように見えました。


FlowとFlow Liteのスペック上の違いは下記の通りです。

  • カラーリング|Liteの方が選択肢が増えた。通常版は白(リニア)/黒(タクタイル)の構成だったが、Liteは一律リニアスイッチで白/グレー/ピンクとなった。
  • 接続方法|通常版は有線とBTのみだったが、Liteではそれに加えて2.4GHz帯のドングル接続が加わった。
  • ボディ素材|通常版はアルミニウム筐体だが、LiteはABS樹脂へ変更され、コストダウンが図られている。
  • キーキャップの材質|両者ともにPBT素材となっているが、Liteの方は印字部分がPC素材となっているダブルショット構造へ変更されたため、バックライトを透過する
  • 重量|通常版が643gなのに対して、Liteが568gとなっている
Product PictureFlow84 white PI02 15dc4737 9c1f 45c2 bd9a 5eaf93e17e66DSC 1375
ProductLofree flow(84/100)Lofree flow lite(84/100)
ColorWhite/BlackWhite/Gray/Pink
StructureGasketGasket
Size84keys:316X126X24.5mm
100keys:373mmx126mmx26mm
84keys:316.8X138X23.5mm
100keys:374.5X138X23.5mm
Weight84keys:594g
100keys:738g
84keys:550g
100keys:658g
ConnectivityDual mode: wired (USB), BluetoothTri-mode: wired (USB), Bluetooth, 2.4GHz
Bluetooth Version5.15.4
Body MaterialAluminum alloyABS
Keycap ConstructionDye-subDouble shot
Keycap MaterialPBTPBT+PC
Switch TypesLinear/TactileLinear
SwitchKailh×Lofree full POM switchesKailh×Lofree full POM switches
Angle Adjustment×
Volume Roller×
Hot-swappable
Keymap Configurator×
N-key rollover
Polling Rate1000Hz1000Hz
Battery Life2,000mAh/3000mA2,000mAh/3000mA
InterfaceType-C*1Type-C*1
Back LightWhite (2×light effects)White (2×light effects)
Side LightRGB×
Compatible Systemmac os/ios. Windows/Androidmac os/ios. Windows/Android
Number of Multifunction Keys16/1516/15

まとめ

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以上、Lofree Flow Liteについてレビューしてきました。

ここまでのレビュー内容をまとめます。

メリットデメリット
洗練されたデザインが非常に美しい
価格が安い

キーマップの変更ができる

ガスケットマウントで打鍵音が良い

タイピング角の調整が可能
キーマップが変更できるのは当面はWindowsのみ
Mod-Tap機能には対応していない
レイヤー移動のFnキーなど一部キーの位置変更は不可

そこまで軽くはない

Flowの打鍵感や打鍵音とは異なる

やはり、この価格でこのクオリティのキーボードを作ることができるのは、さすがLofreeといったところです。

最近では、古参のKeychronが「Bシリーズ」をリリースしたり、NuPhyが「Air v2」シリーズをリリースして話題になりましたが、ここまでコストパフォーマンスに優れたキーボードは未だかつて見たことがありません。

Kawamura top RKawamura

キースイッチの単品販売価格をと、超早期割引の価格を比較すると、実質的にキーボード自体は無料なのでは…という錯覚に陥りそうです。

この価格で購入できるのは、Kickstarterだけです。

悩んでいる方、買っておいて損はない商品ですよ。

ぜひご検討ください!

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GreenKeys著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenKeys運営責任者/事業代表

WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表をしています。他社法人メディアの運営ほかキーボードメディアや通信系メディアへの寄稿を行うなど、ウェブライターとしても活動しています。今年はオリジナルキーキャップセットを作る予定。

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