2023年10月16日、Akkoが別軸で展開するキーボードブランド「MONSGEEK」から、磁気キースイッチとメカニカルキースイッチの両方に対応したキーボード「MONSGEEK M1HE」の発売を発表しました。
価格は$159.99となっており、日本円に換算すると約23,000円と購入しやすい価格帯となっているのも魅力でしょう。
キーレイアウトは扱いやすい75%となっており、右上にはロータリーエンコーダーノブが搭載されています。
3層にもわたるクッションフォームを搭載していることからも、打鍵感や静音性に関しても問題ないことが予測されます。
磁気キースイッチを搭載した際には、アクチエーションポイントの変更、ダブルキーアクション、ラピッドトリガーも設定可能となっており、すべて専用ソフトウェアで制御可能です。

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MONSGEEK M1HEの特徴

最近のトレンドをすべて押さえている、いわば「全部盛り」でこの価格というのがさすがMONSGEEKといったところでしょう。
加えて、マグネティックキースイッチとメカニカルキースイッチの両方に対応したPCB設計とは素晴らしい。
アルミニウム合金製のボトムケースに加えて、3層もの吸音材、ガスケットマウント構造など、打鍵感に関しても抜かりがありません。
ここからは簡単にMONSGEEK M1HEの特徴を見ていきましょう。
専用ソフトウェアで磁気キースイッチとキーマップを制御可能

M1HEは、QMK/VIAには対応していないため、専用のソフトウェアを使ってカスタマイズします。
UIを見てもかなり作り込まれており、使いにくいような印象はありません。
また、Macユーザーにも対応しているのはかなり嬉しいポイントですね。
設定できる項目は、キーマップ、アクチエーションポイント(0.2 mm から 3.8 mm まで 0.1 mm 刻みで調整可能)、ラピッドトリガー(すべてのボタンだけでなく特定のボタンだけにも設定可能)、ダブルキーストロークアクション(押下距離に応じて異なる入力が設定可能)、バックライト制御などです。
MONSGEEK Driver Win / MONSGEEK Driver Mac
フルキーホットスワップで磁気スイッチ/メカニカルスイッチに対応

注目すべきは、磁気スイッチに加えて、通常のメカニカルキースイッチにも対応している点でしょう。
やはり、磁気キースイッチの選択肢はまだまだ少なく、リリースしているメーカーが少ないのも事実です。
より入手性が高い通常のメカニカルキースイッチも使用できるというのは、現時点では非常に嬉しいですね。
ただし、Gateron Silverのような3ピンのメカニカルキースイッチにしか対応していませんのでご注意ください。

5ピンでも爪切りでピンを切り飛ばせば恐らくは使用可能です。
秀逸なデザイン




M1HEはデザインにも抜かりがありません。
グラデーションされたサイドプリントのキーキャップや、ボディと同系色のノブ、アクセントのサイドゴールドアクセント、重量感のあるアルミニウム製ボトムケースなど、所有欲を満たすデザインとなっています。
サイドプリントPBTキーキャップ搭載

M1HEには、標準でシャインスルーサイドプリント付きのPBTキーキャップが付属。
OEMプロファイルとなっており、長時間使用後の手の疲労感を最小限に抑え、タイピングミスを防ぐとされています。
充実した吸音材搭載によって期待できる打鍵感



M1HEは、打鍵感でも期待ができそうです。
アルミニウム合金製のボトムケースに加えて、ガスケットマウント構造、3層ものクッションフォームを搭載していることもあり、よりThockyな打鍵感となることが予想されます。
個人的には、アルミニウムプレートを採用している点もさすが、といったところと捉えています。
やはり、この構成では良くも悪くも打鍵感にコシがなくなってしまう傾向があるため、アルミニウムプレートがベターな選択肢と言えるでしょう。
もちろん、好みの問題も大きいため、オプションとしてFR4/POMプレートも購入可能です。
また、テープMODを希望するユーザーのために、専用のテープも用意されている点も見逃せません。
まとめ
以上、MONSGEEK M1HEについて簡単に紹介してきました。
最近では、磁気キースイッチを採用したゲーミングキーボードが流行しつつありますが、価格や仕様を見ても、M1HEは最高のコストパフォーマンスを発揮していると言えるでしょう。
接続方法についても、有線にしか対応していないため、日本国内での使用でも技適の心配も不要です。
この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか。