この価格でこの打鍵感はまさに「インパクト」が大きいキーボードです。
2025年7月22日から販売を開始した「Smackape Impact80(スマックエイプインパクト80)」は、株式会社KIBUが日本正規販売代理店として販売する80%TKLサイズのメカニカルキーボードです。
冒頭でお話ししたように、本当にいろいろな意味でインパクトの大きいキーボードです。
なんと、7,990円(税込)から買える超低価格に加えて、日本語配列のラインナップも予定しているとのこと。
打鍵感も申し分なく、コスパ抜群のキーボードと言えるでしょう。

忖度なしで本当に楽しくレビューすることができました。
どうやったらこんなコスパよく商品が作れるのか不思議で仕方ありません。
この記事では、Smackape Impact80についてレビューしていきます。
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Smackape Impact80の概要

Impact80のバリエーションは8種類存在します。
- 配列:日本語もしくは英語配列
- カラーリング:ミント・サンセット・フォレスト・ブラック
- モデル:Standatd/Pro/Ultra
- スイッチ:Porlar /Cheese/Frost
- スイッチプレート:PCもしくはFR4
配列 | カラー | モデル | ライティング | プレート素材 | バッテリー | スイッチ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
US | Mist![]() | Impact 80 Standard | RGB | PC | 4000mAh | Polar Switch![]() | 7,900円 |
US | Sunset![]() | Impact 80 Pro | RGB | PC | 4000mAh | Cheese Switch![]() | 9,900円 |
US | Forest![]() | Impact 80 Pro | RGB | PC | 4000mAh | Cheese Switch![]() | 9,900円 |
US | Black![]() | Impact 80 Ultra | RGB | FR4 | 8000mAh | Frost Blue Switch![]() | 11,900円 |
JIS | Mist![]() | Impact 80 Standard | RGB | PC | 4000mAh | Polar Switch ![]() | 8,900円 |
JIS | Sunset![]() | Impact 80 Pro | RGB | PC | 4000mAh | Cheese Switch![]() | 10,900円 |
JIS | Forest![]() | Impact 80 Pro | RGB | PC | 4000mAh | Cheese Switch![]() | 10,900円 |
JIS | Black![]() | Impact 80 Ultra | RGB | FR4 | 8000mAh | Frost Blue Switch![]() | 12,900円 |
機能や特徴について
- 80%TKLレイアウト
- 価格:7,900円ー12,900円(税込)
- 高性能デュアルチップ搭載
- 有線時ポーリングレート:500Hz
- 2.4GHzポーリングレート:250Hz
- BTポーリングレート:約80Hz
- VIA対応
- トリプルモード対応
- Cherryプロファイルキーキャップ
- PBTダブルショットキーキャップ
- ガスケットマウント構造採用
- スリット入りPCB
- 吸音材搭載

【写真でみる】Smackape Impact80レビュー
それでは早速、実際のImpact80の写真を見ていきましょう。
こんな感じの黒字に金文字のゴージャスな外装です。

製造は「HuiZhou Huami Intelligent Technology Co.,LTD」となっています。

やはり海外ではカタカナが人気のようで、「スマックエイプ」の文字がありました。


今回提供していただいたのはForestモデルですので、PCプレート・Cheeseスイッチを採用した「Proモデル」ですね。

開封すると、上側にアクセサリー、下側にキーボードが入っています。

箱の底にも説明書きがあって、ユーザビリティへの配慮が見られました。

内容物は、本体、予備キースイッチ、キーキャップ/キースイッチプラー、USB Type C-Type Aケーブル、取り扱い説明書です。

取説の中身は日本語と英語で書かれています。

日本市場を意識したモデルというのがわかりますね。

さて、外観を見ていきましょう。
今回の「Forest」は、レトログレーをベースにしたクラシックなルックスです。

往年のM0110をイメージさせるようなルックスに、レトログリーンのアクセントが非常にいい仕事をしています。

キープロファイルはCherryとなっており、非常にクラシカルかつベーシックなキーボードに仕上がっています。

フレームは金属製ではなく樹脂製となっています。
キーキャップと同色のケースは非常に相性が良いですね。

後述しますが、キーキャップ素材はPBT、印字はダブルショットとなっています。
印字精度も問題ありません。

キーボード手前側の高さは約1.8mmと標準的です。
この高さであればパームレストがあった方が快適にタイピングできるでしょう。

側面から。
LEDディフューザーを仕込んでいる関係上、ちょっと特殊なサイドビューとなっています。

こんな感じで光る様子は非常におしゃれですね。

キーボード背面はType-Cポートとスイッチが2つあります。

向かって左側がOS切り替えスイッチ(Win↔︎Mac)、右側が有線、2.4GHz、BT切り替えスイッチとなっています。

底面を見ていきましょう。
底面は至ってシンプルで、ゴム足およびティルトレッグがあります。


ティルトレッグは2段階の調整が可能です。






ティルトレッグを使用ない場合は約6.7度と標準的な傾斜ですが、ティルトレッグを出すと約10度、13度となりかなり傾斜がキツくなります。

デフォルトの角度が最も良いでしょう。



続いてキーキャップについて見ていきましょう。
キーキャップはCherryプロファイル、PBTダブルショットを採用しています。

かなり肉厚な内壁とですね。

十字ステムの成型精度も高いです。

続いてキースイッチについて見ていきます。
Proモデルのキースイッチは「Cheeseスイッチ」となっており、押下圧45gfのリニアスイッチです。
トータルトラベルは若干短めの3.5mmとなっています。

他のキースイッチに関しては、KailhやBSUNの製造メーカー名がありますが、こちらに関してはそういったものはありません。


ただし、非常に精度もよく、コトコトをした底打ち音が気持ちいいスイッチです。
事前潤滑済です。

Ultra以外のモデルはすべてポリカーボネート製のスイッチプレートとなっており、柔かなタイピング感覚を味わうことができます。

LEDは南向き(サウスフェッチ)です。

LEDライティングを見ていきましょう。
通常のバックライトに加えて、アローキー上部分、サイドディフューザー部分が独立して調整できます。



デスクに置くとこんな感じです。

クラシカルなルックスがいいですね。

Smackape Impact80のメリット
私が実際に使って感じたImpact80のメリットは下記の4点です。
- コスパが最高に良い
- 打鍵音が気持ちいい
- 日本語配列がある
- カラーラインナップが豊富
コスパが最高に良い

まずは改めてこちらの表を見てください。
配列 | カラー | モデル | ライティング | プレート素材 | バッテリー | スイッチ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
US | Mist![]() | Impact 80 Standard | RGB | PC | 4000mAh | Polar Switch![]() | 7,900円 |
US | Sunset![]() | Impact 80 Pro | RGB | PC | 4000mAh | Cheese Switch![]() | 9,900円 |
US | Forest![]() | Impact 80 Pro | RGB | PC | 4000mAh | Cheese Switch![]() | 9,900円 |
US | Black![]() | Impact 80 Ultra | RGB | FR4 | 8000mAh | Frost Blue Switch![]() | 11,900円 |
JIS | Mist![]() | Impact 80 Standard | RGB | PC | 4000mAh | Polar Switch ![]() | 8,900円 |
JIS | Sunset![]() | Impact 80 Pro | RGB | PC | 4000mAh | Cheese Switch![]() | 10,900円 |
JIS | Forest![]() | Impact 80 Pro | RGB | PC | 4000mAh | Cheese Switch![]() | 10,900円 |
JIS | Black![]() | Impact 80 Ultra | RGB | FR4 | 8000mAh | Frost Blue Switch![]() | 12,900円 |
なんと、8種類のうち4種類が「1万円以下」で購入できるのです。

これまでにたくさんのキーボードをレビューしてきましたが、執筆時点ではおそらく一番コスパが良いキーボードです。
正直、このクオリティのキーボードが1万円以下で買えるというのは異常です。
やはり価格とビルドクオリティ、打鍵感は比例する傾向にありますが、Impact80に関してはそれが全く当てはまりません。
買っておいても損をすることは決してないでしょう。
打鍵音が気持ちいい
まずはこの打鍵音を聞いてみてください。
コトコトと気持ち良いサウンドを奏でてくれます。
これはやはりガスケットマウントと吸音材を搭載したことによる計算され尽くした打鍵音です。


今回は比較的低音寄りになりやすいポリカーボネートプレートを用いていますが、UltraモデルではFR4プレートとなっているため、もう少し高めの打鍵音になることが予想されます。
日本語配列がある
こういったカスタムキーボードの多くは「英語配列(ANSI)」となっており、日本人がもっとも多く利用している日本語配列とはキーの位置が根本的に異なるため、購入ハードルが高くなっているのも事実です。
今回は日本販売代理店の株式会社KIBUが入ることで、日本語配列のラインナップも実現しました。
これで「いつものレイアウト」で思いきりタイピングを楽しむことができるでしょう。
カラーラインナップが豊富

Impact80は、カラーラインナップが非常におしゃれです。
ゲーミング色を全面に題してサイドプリントとした「Black」、白を基調としたクールなルックスの「Mint」、サーモンピンクレジェンドが非常にポップで目を惹く「Sunrise」、クラシカルなルックスがどんなデスクにもマッチするでしょう。
Smackape Impact80のデメリット
購入前に知っておきたいImpact80のデメリットは下記の4点です。
- キーマップの変更には一手間必要
- ゲーミングキーボードとしては入門用の可能性あり
- macOSのキーキャップは付属していない
- タイピング音がやや大きいため静かな環境には不向き
キーマップの変更には一手間必要
現状、手元にあるImpact80でVIAを用いたキーマップ変更を行うためには、ファームウェアの更新が必要でした。
ファームウェアの書き換え自体は下記の手順に従って行えば簡単ですが、一手間かかるという意味ではデメリットと言えるでしょう。
キーマップの変更方法およびファームウェアの更新方法について見る▷▷
ゲーミングキーボードとしては入門用の可能性あり
Impact80のポーリングレートは、最速の有線接続で500Hz(約2ms程度)です。
これは一般的なゲーミングキーボードの半分の速度となっており、競技ゲーマーや反応速度にシビアな用途には適さない可能性があります。
参考|ポーリングレートと遅延の関係
ポーリングレート | 1回のポーリング間隔(理論上の最小遅延) |
---|---|
125Hz | 8ms |
250Hz | 4ms |
500Hz | 2ms |
1000Hz | 1ms |
4000Hz | 0.25ms |
8000Hz | 0.125ms |

最近のゲーミングキーボードのハイエンドモデルは8000Hzが標準となってきています。
これと比較すると「遅い」と感じるゲーマーの方も多いでしょう。
ただし、ゲーム以外の用途では全く気になりません。
一般的なキーボードのポーリングレートは125Hz(8ms)、BT接続で使っていれば80Hz(12ms)程度です。
これで気になっていないのであれば全く問題ありません。
macOS用のキーキャップが付属していない

これはどのキーボードにも共通することですが、Mac用の交換用キーキャップは付属しません。
よって、macOSユーザーに関しては、下記のように置き換えて認識するより他ないでしょう。
- Win→⌘
- Alt→Option

タイピング音がやや大きいため静かな環境には不向き
Impact80は、おそらくは私がレビューしたCheeseスイッチを搭載したProモデルだけでなく、すべてのモデルで打鍵音は大きいのではないでしょうか。
よって、オフィスなどのタイピング音に注意しなければいけない環境下での使用には圧倒的に向いていません。
ただし、これはデメリットというよりも「タイピング音を楽しむキーボード」という側面上、そもそもそういったニーズを想定した商品ではないと割り切るべきでしょう。
オフィスで利用したいのであれば、もっと静かなキーボードを選択すべきです。
それでもどうしてもこの打鍵感に惹かれてオフィスで使いたいのであれば、静音スイッチに換装することを前提にした方が良いでしょう。
キーマップの変更について
Impact80はキーマップ変更が可能となっており、「VIA」という仕組みを用いて変更することが可能です。
ただし、出荷時のファームウェアでは変更ができません。
ファームウェアの更新手順は下記に従ってください。
ダウンロードした「QMKToolbox」をインストールします。
QMKToolboxを開き、先ほどダウンロードした「.bin」拡張子のファイルを指定しましょう。

ファームウェアを焼き込む専用モードにするために、Escキーを長押ししたままUSBケーブルでパソコンとキーボードを接続します。
QMKToolboxの「Flash」ボタンを押してファームウェアを焼き込みます。
デザインタブの「Use V2 definitions」のスライダーがオフになっていることを確認しましょう。

デザインタブの読み込みボタンをクリックし、先にダウンロードしていた「.json」拡張子のファイルを指定します。

一番左のタブから「Autorize device」をクリックし、「RS8(Impact80の基板名称)」を指定します。

ここまで行うと、キーマップの変更ができるようになります。
まとめ|メカニカルキーボードの入門用におすすめ


以上、Smackape Impact80についてレビューしてきました。
改めて、ここまで驚異的にコスパが良い商品には出会ったことがありません。
これだけ安価でこれほどのスペックのキーボードはおそらくどこを探しても見当たらないのではないでしょうか。
ゲーミング用途としてはポーリングレートの面で気になりますが、それ以外においては非常に優れたキーボードと言えるでしょう。
価格的にも「はじめてのメカニカルキーボード」としては最適です。
興味を持った方、ぜひ使ってみてください!
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