【天キーVol.7】多種多様な自作キーボードがズラリ!個人ブースをレポート

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2024年11月4日、日本最大規模のキーボードミートアップイベント「天下一キーボードわいわい会Vol.7」が開催されました。

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天下一キーボードわいわい会 Vol.7

  • 開催日時:2024年11月4日(月・祝)
  • 時間:13:00-17:00
  • 定員:300人
  • 会場:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー 24F
    DMM.comグループ セミナールーム
  • 参加URL:天下一キーボードわいわい会|connpass

やはり一番の醍醐味は、個人が設計・製作した多種多様な「自作キーボード」を見ることと言っても過言ではないでしょう。

本記事では、昨今の自作キーボードのトレンドを感じる作品や、筆者が直接製作者さんにお話を伺うことができた個人ブースについて抜粋してお伝えします。

この記事の著者
Kawamura top R

GreenEchoes Studio代表

河村亮介(カワムラリョウスケ)

サイト運営者兼WEBライターとして自社メディアを立ち上げ、現在では複数の法人運営メディアの企画運営を行う。仕事上、ヘビーに文字を打つことが多く効率化を求めるうちにキーボード沼にハマり、「GreenKeys」を開設。

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分割?40%以下?トラックボール付き?多種多様な自作キーボードが展示

今回の個人展示ブース全体を見渡して感じたのが、自作キーボードのバリエーションが増えてきたということでした。

その中でも、一体型分離型を問わず、キーボードとポインティングデバイスをセットで考える思想を持ったキーボードが多かった印象です。

Kawamura top RKawamura

aki27さんのトラックボールモジュールや、M5 Dialの登場、Keyballの普及を背景に急速にポインティングデバイスの自作が進んできているような気がします。

また、3Dプリンタの入手ハードルが下がったこと、それに伴って3DCGソフトを使ったケース設計のノウハウが共有されてきたことで、自作キーボードのクオリティが一気に上昇したのではないでしょうか。

以前はアクリル板を使ったケースが多くありましたが、今回の天キーでは3Dプリンタを用いた樹脂製ケース、金属削り出しケースが非常に多くみられました。

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massさんのブース。もはや製品とほとんど違わないクオリティの3Dプリントケース。
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あらしさんの新作。cocot36plusの金属削り出しケース。
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オーナーさんの記載を見落としてしまったCorchimケースのcorne。あらしさん設計。まさか3台!
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M5 Dialをトラックパッド化した74thさんのSparrowDial。
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d.///さんのTrack Pad Mouse。これもM5 Dialをトラックパッド化。
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ごはんださん設計のキーボード2種(Chai45G/Koa46)とKeyballのアクリルケース。
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techmechさんのAdam caseに入ったポインティングスティックモジュールを搭載したOLSK40。
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takashicompanyさんのminiDivide。3Dプリントバージョンが仲間入り。
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削り出しといえばyoheさんのM0ii0シリーズ。余白が美しい。
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金属塊感が存分に味わえるくりきさささんのYak40。
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見えないところまでこだわりが詰まっているmasro兄さんのIO。
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くりきさささんのYak40とシンパシーを感じる金属塊感がたまらないymknさんのHenge40
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角の丸みと平行四辺形感にしびれたぴろりどんさんのTochka52
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ギターをモチーフにしたキムラシンショクバさんのCorne Xiao Case
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Keyballに影響を受けたというkumakeyさんのroBa

製作者インタビュー

実際に展示ブースでお話を伺うことができた2人の作品について紹介します。

キムラシンショクバ

やはり、一際目を引いたのが「corne xiao」ケースです。

パームレストを兼用したようなギターの「エルボーコンター」を彷彿とさせるデザイン、ピックアップセレクターを想起させるトグルスイッチなど、「デザイン先行型」の自作キーボード界隈では比較的珍しい作品です。

「基板からデザインするのではなく、デザインに基板を合わせる」という言葉が、私の中で非常に印象に残っています。

Kawamura top RKawamura

卵が先か鶏が先か、みたいな話ですが、作品作りの奥深さを感じることができたインタビューでした。

takashicompany

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takashicompanyさんのブースでは、Xで行った「第一回KLE配列選手権」の応募の中から選ばれたキーボードが中心に展示されていました。

KLEC-01 Filled46はhalfさん提案の配列。

アローキーがある40%キーボードの形としては個人的にはストライクな配列です。

https://twitter.com/half_island/statuses/1843628830545850406
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もう一台、KLEC-02 #Gravity36は、実は河村が提案した配列。

https://twitter.com/Hottyhottea/statuses/1843859533871058982
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設計ができない私にとっては涙が出るほど嬉しい企画でした。

ガラスエッジというアクリル板カラーを用いており、横から見るとガラス特有の緑がかった「あの感じ」が非常によく再現されています。

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また、通常であれば「外径線に沿って」基板を起こすのが通例となっているようですが、キースイッチを装着した時に基板が見えないようにあえ外径線の内側で基板を作るというこだわりには思わず唸りました。

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こちらの作品については、takashicompanyさんのバックアップのもと、Gravity36という名称で頒布を計画しています。

まとめ

以上、個人ブースについて私の独断と偏見でピックアップした作品を紹介してきました。

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トークセッションでも「ポインティングデバイスとキーボードについて」というテーマがありましたが、クリックボタンは独立させたいという観点から、実はマウス機能は「一体」としなくてもいいのでは…というまさかの着地点になるなど、キーボードとポインティングデバイスの関係は非常に興味深いものだと改めて感じることができたイベントでした。

次回開催はまだ未定ですが、今から楽しみです。

なお、個人が設計製作したキーボードは、キーケットで購入できる可能性があるため、ぜひこちらも覗いてみてくださいね。

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GreenKeys著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenKeys運営責任者/事業代表

WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表をしています。他社法人メディアの運営ほかキーボードメディアや通信系メディアへの寄稿を行うなど、ウェブライターとしても活動しています。今年はオリジナルキーキャップセットを作る予定。

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