OSごとの入力様式の特徴と英語配列と日本語配列の切り替え方【Windows /Mac】

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英語配列のキーボードを接続しても印字されている通りに出力されないんだけど…

おそらく、Windowsを使っている方が初めて英語配列のキーボードを使った際に起こることです。

これは、日本語版Windowsのデフォルトキーボードレイアウトが【JIS106/109】となっているためです。

日本で生活している方であれば、日常的に見ているキーボードの配列はほぼ間違いなく「日本語配列」でしょう。

しかし、これは世界的にみると「超ニッチ」な配列となっており、日本でしか使われていません。

多くの国では「英語配列(ANSI)」が採用されており、冒頭での現象はすべて「英語配列のキーボードが日本語配列として認識された」際に起こる現象です。

キーボードの物理配列を変更できる「キーリマッピング機能」を活用するためには、まずはこの配列について理解する必要があります。

本コンテンツでは、OSごとの入力様式の特徴と英語配列と日本語配列の切り替え方について解説していきます。

この記事の著者
Kawamura top R

GreenEchoes Studio代表

河村亮介(カワムラリョウスケ)

サイト運営者兼WEBライターとして自社メディアを立ち上げ、現在では複数の法人運営メディアの企画運営を行う。仕事上、ヘビーに文字を打つことが多く効率化を求めるうちにキーボード沼にハマり、「GreenKeys」を開設。

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キー入力の仕組み

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参考:https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/win32/inputdev/about-keyboard-input

本当はこんなに単純ではありませんが、すごく簡単にキー入力の仕組みを図にしたものが上記です。

要するに、押したらパソコンの画面に反映される、という認識で良いでしょう。

ただし、キーボードによってかなり挙動が違います。

日本で使われているのは「日本語配列(JIS)」ですが、アメリカなどの多くの国では「英語配列(ANSI)」が使われています。

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冒頭で触れた「困りごと」は、英語配列のキーボードなのに、日本語配列で認識されたために起こった不具合です。

このように、「パソコンに入力されるキーコードは同じ」でも「出力する言語」によって出方が異なることがわかります。

Windowsの場合

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Windowsの場合は、シンプルでわかりやすい一方、融通が効きません。

日本語のWindowsが入っているパソコンは、「どんな配列のキーボード」でも「日本語のコード」に変換してしまうため、英語配列(ANSI)を繋いでも「日本語配列のルール」に則って出力されます。

ですので、通常の英語配列(ANSI)であればシフトを押しながら「2」を入力すると「@」が出るはずなのですが、「”(ダブルクォーテーション」が出てくるのです。

Macの場合

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Macの場合、キーボードの言語判別機能がついています。

Macに関しては、純正でも英語配列キーボードを搭載したMacbookが販売されていますし、英語配列の純正キーボードもあります。

英語配列の純正キーボードを接続すれば「英語配列」として認識してくれますし、認識がうまくいかない場合は「キーボード設定アシスタント」を使うことで簡単にその言語のキーボードとして認識してくれるのです。

英語配列と日本語配列の切り替え方

この記事の本題です。

「英語配列のキーボードを使いたい」場合のOSごとのそれぞれの設定方法を解説します。

Windowsの方へ:英語配列で使いたいけど「半角/全角」に設定したキーでIMEのオンオフをしたいというマニアックな方は「ULE4JIS」を使いましょう。

Windowsの場合

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上記の手順で英語キーボードが利用できます。

ただし、再起動が必要となります。

日本語キーボードを利用したい場合は、これと同じ手順でキーボードを再度日本語キーボードに切り替えて「再起動」する必要があるためご注意ください。

Kawamura top RKawamura

面倒なんですよね…再起動。
言語に英語を追加して使っても良いのですが、そうするとIMEオンオフのショートカットである「Alt+~」が使えなくなってしまいます。(少なくとも私はそうでした)
このショートカット、地味にキー同士が遠いので、IME設定からアクションを変更することもできます。

Macの場合

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Macの場合、キーボード設定アシスタントを開いて設定すれば、再起動なしで切り替え可能です。

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自動認識をしている場合、OS側で勝手に判断してくれるため、日本語配列と英語配列の併用も可能です。
純正日本語キーボード(ワイヤレス)では日本語配列入力、自作キーボードでは英語配列入力、という使い方もできます。

時折、この手順をとってもは反映されない場合があります。その際は再起動をしてください。

キーマップ変更ソフトのベースは英語配列が多い

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VIA

キーマップが変更できる仕組みが備わっているキーボードで採用される事例が多いのは、「QMK」という仕組みを使ったものです。

QMKは本来であればコマンドラインを使って、キーコードを書き換えることでキーボードから出力する信号自体を変更し、パソコンへ伝えることで、設定した人が意図したキーを入力させるという仕組みとなっています。

これをGUI(絵でわかりやすく設定できる)で設定できるようにした仕組みが「VIA」や「VIAL」といった仕組みです。

Keychron LancherやRemapなど、QMKの仕組みを使った独自WEBアプリなども含みます。

これらは全て「英語配列」をベースとして作られているため、日本語のキーボードの刻印と比較すると、多くの箇所で違うことに気づくでしょう。

この奇妙な形のエンターキーを採用している国は、日本の他にはイギリスやフランスなどがあります。

当然、ANSIと比較すると文字の置き方は変わっています。

参考:https://support.apple.com/ja-jp/102743#ANSI

こういったキーボードを使う時に理解すべき内容が、これまでに解説してきた「OSごとのキーボード設定方法と仕組み」なのです。

特にWindowsを使っている方は、「英語配列」でキーマップ設定をしたのに、設定したものと違う文字が出力されるという事態に陥るでしょう。

これは、「日本語配列として認識されているため」です。

とりわけ、Keychronなどの「日本語配列のキーボード」では、設定画面では一見デタラメな配置になっているのに、いざ使ってみると普通に日本語で打てる、ということがあることでしょう。

それは、変換されたことを見越してキーマップを設定しているためです。

英語配列と日本語配列の相互互換表は下記記事からご覧いただけます。

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GreenKeys著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenKeys運営責任者/事業代表

WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表をしています。他社法人メディアの運営ほかキーボードメディアや通信系メディアへの寄稿を行うなど、ウェブライターとしても活動しています。今年はオリジナルキーキャップセットを作る予定。

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