世界有数のメカニカルキーボードのスイッチ製造メーカーである「Gateron」は、「Baby Kangaroo Switch」を発表しました。
最近では、事前に潤滑された「G Pro V2」モデルをリリースするなど、新製品の開発を次々にしているGateron。
Baby Kangaroo Switchはその中でも非常にクリティカルヒットしそうな製品だと感じています。
リリース当初はNuPhy公式からしか販売されていませんでしたが、2023年1月から、Gateron公式サイトおよびNuPhy公式サイトにて単品販売を開始しました。
NuPhy公式から購入する方が当サイト限定クーポンコードを利用することで10%オフで購入することが可能です。
Happy 10% OFF Coupon :[ ryo10 ]
本記事では、実際に筆者がBaby Kangaroo Switchを使用してみた感想を踏まえて、レビューしていきます。
ご機嫌なタクタイルスイッチをお探しの方は是非最後までご覧ください!

- タクタイル感が非常に強い
- 打鍵音が素晴らしい
- 潤滑済で動作非常にスムーズ
- やや値段が高い
- 日本国内での販売がない


好きなキーボードレイアウトを探す
Gateron Baby Kangaroo Switchesとは?
Baby Kangaroo Switchesは、Gateron社が開発したノーマルプロファイルのメカニカルキーボードスイッチです。
従来のキースイッチと比較して、非常に強いタクタイル感が特徴となっており、コトコトとした打鍵感が病みつきになります。
Baby Kangaroo Switchesのスペック

Type | Tactile |
---|---|
Operation Force | 59±8 gf |
Pre-Travel | 2.0±0.5 mm |
Total Travel | 3.4 mm Max. |
Sound Level | Medium |
Operation Life | Up to 60M cycles |
Suitable For | Gaming/ Office |
Hand feeling | Crisp bump, tactile feeling ahead |
このように、総トラベル量=ストローク幅が3.4mmと、通常のメカニカルキースイッチよりもショートストロークとなっており、高速タイピングが可能なことで有名なスピードシルバー軸と同様となっているのが特徴です。
また、Baby Kangarooスイッチの一番大きな特徴は、プレッシャーポイントに到達してからの抵抗の急激な「抜け感」でしょう。
0.5mm程度押し込んでから急激な重さがピークにタッチ、そこからさらに1.0mmほど押し込むと「スコン」と抜けるような感触があります。
ピーク時と抜けた際のわずか「0.5mm」の押し込みの際の差はなんと20gfもあるのです。
この絶妙な抜け感が、強い触覚フィードバックをもたらしています。

しっかりとした打鍵感がクセになります!
Baby Kangaroo Switchの構成素材


Product Name | Gateron Baby Kangaroo Tactile Switch |
---|---|
Stem | POM, MX stem |
Housing | PC material (Cover), PA66 material (Base) |
Spring | 22 mm double-stage gold-plated |
Pins | 5-Pin switch |
Lubrication | Lubed version |
SMD LED support | Yes |
最近では流行りの工場内で事前に潤滑されたスイッチとなっています。
一般的にタクタイルスイッチを潤滑してしまうと、タクタイル感が失われてしまいますが、スムーズな動作の中でもしっかりとシャリ感を残しています。
他のタクタイルスイッチと比較
ここではBaby Kangarooを他のタクタイルスイッチと比較してみましょう。


Baby Kangaroo | G Pro 2.0 Brown | |
---|---|---|
Type | Tactile | Tactile |
Operation Force | 59±8 gf | 55±15 gf |
Pre-Travel | 2.0±0.5 mm | 2.0±0.6 mm |
Total Travel | 3.4 mm Max. | 4.0 mm Max. |
Sound Level | Medium | Medium |
Operation Life | Up to 60M cycles | Up to 50M cycles |
Suitable For | Gaming/ Office | Gaming/ Office |
先ほどお伝えしたように、Baby Kangaroスイッチの大きな特徴は、プレッシャーポイントの速さと急激な脱力感による強烈なタクタイル感です。

感触としては、Gateron zealios v2と似ていました。
一般的に多く採用されている「Gateron G pro2.0 Brown」と比較してみましょう。
Gateron G pro2.0 Brownのプレッシャーポイントは、押し込んでから1.2mm程度でピークに達し、その後1.7mmまでの間に約20gf程度減衰します。
Baby Kangaroの曲線と比較すると、抵抗の立ち上がりから脱力まで、マイルドな仕上がりとなっていることから、そこまで大きなタクタイル感はありません。
Rose Glacierとの打鍵音の比較
BBKと非常に似た性質をもつ「Rose Glacier」と比較してみましょう。
BBKと比較すると、Rose Glacierの方がタクタイル感は強めです。
押下圧も若干Rose Glacierの方が高いですが、数値以上に長時間のタイピングではRose Glacierの方が疲労します。
個人的にはBBKの方が使いやすいキースイッチだと評価しました。
Gateron × NuPhy KeySwiches




Switch Type | Operating Force | Total Travel | Keystroke | |
---|---|---|---|---|
Night Breeze | Linier | 42±5gf | 3.3±0.3mm | soft low tone |
Rose Glacier | Tactile | 60±5gf | 3.3±0.3mm | soft low tone |
Gateron Baby Raccoon | Linier | 55±8gf | 3.6±0.2mm | soprano |
Gateron Baby Kangaroo | Tactile | 59.8±8gf | 3.4mmMax | soprano |




Baby Kangarooスイッチの打鍵音
下記動画は筆者が撮影したものです。
Gateron Baby Kangarooをつけて試打したキーボード
- Keychron K6 Pro
- Keychron K6
- NuPhy Halo65
Keychron K6 Pro
新搭載の吸音フォーム、シリコンパット、プレートのおかげか広がりのないタイトなサウンド感が特徴です。
K6Proから新たにアップデートされたアルミニウムフレームもいい仕事をしています。
Keychron K6
従来の吸音材なしのためか、やや反響感のあるサウンドが特徴となっています。
かチャカチャという高音はけっこうノイズが大きく、好みが分かれそうです。
NuPhy Haloシリーズ(Halo65)
構造的にはK6Proと似たような構成になっていますが、Keychron Qシリーズのような非常にタイトなサウンドが特徴となっています。
個人的には一番好きなサウンド感です。 この構造でこれはすごい…!
Gateron Baby Kangaroo スイッチの購入場所
残念ながら、執筆時点においては、日本国内の販売代理店での取り扱いはないようです。
個人で購入するには、海外通販サイトから直接購入する形となります。
Baby Kangaroo スイッチを購入できるオンラインショップ
- Keychron.com(香港)|販売中
- divinikey.com(アメリカ)|販売中
- nuphy.com(香港)|販売中
- www.gateron.com(中国)|販売中
リリース当初は品切れが目立っていましたが、現在ではほとんど品切れしていることは少なくなりました。
単価はスイッチ1つあたり$0.61となっていますが、ロット数が110個と多いNuPhyに関しては1個あたり$0.6となっています。
NuPhyからであれば、当サイトとの提携により、クーポンコード「ryo10」を入力することで10%オフで購入することができますのでぜひご利用ください。
まとめ
以上、 Garteron Baby Kangarooスイッチについて紹介してきました。
これまでに数多くのタクタイルスイッチを使用してきましたが、ここまでタイピングしていて気持ちいスイッチに出会ったのは初めてでした…!
ずっとキーボードを打っていたくなるような打鍵感です。
是非一度、体験してみてくださいね!
Baby Kangarooを標準で搭載しているキーボード「NuPhy Halo65 / Halo75 / Halo96」もあわせてご覧ください!


