最近では、キーマップが変更できるキーボードが徐々に増えつつあり、最近ではテンキーや「マクロパッド」も同様に「自分自身の好きなキーを設定できる」ものが登場し始めました。
さらには、Keychron Q0 Maxを筆頭に「無線接続」ができるモデルも出てきており、「左手デバイス」として盛り上がりを見せる兆しがあります。
それに伴い「入力されるキーと実際の印字が異なる」という事案も増えてきました。
日本では、交換用キーキャップの選択肢が非常に狭く、一般的に流通しているものは行によって傾斜が異なる「Cherry プロファイル」と呼ばれるものが多いため、たとえ設定したい記号や文字があったとしても、それが「その場所」にはまるとは限らないのです。
さらには、「ショートカットキーのアイコン」を表現したものは非常に少なく、ハードの供給にソフトの需要が追いついていません。
そんな「ジャパニーズシーン」にぴったりなのがKeyreativeからリリースされた「KAM Playground」です。
本記事では、マクロパッドにもぴったりの「KAM Playground」を実際の写真を交えてたっぷりレビューしていきます。
Keyreative KAM Playgroundについて
KAM Playgroundは、フランス人デザイナー「biip」氏がデザインしたキーキャップセットです。
Keyreativeでは彼のデザインしたキーキャップを多く販売しており、非常に人気が高い商品となっています。
biipデザインのキーキャップ
- KAT Operator
- KAT WoB Extentions
- KAT Milkshake
彼の西洋的な感覚デザインはまさに「ポップ」。
一目で目を惹くアイコンとフォントが「彼らしさ」を象徴しています。
KAM Playgroundは、そんなポップな彼のデザイン特性が120%感じることができる素晴らしい作品です。
KAM Playgroundセット内容
KAM Playgroundは4つのセットが用意されています。
- BASE-$85.00
- Extensions K-01 audiophile-$35.00
- Extensions K-02 streamer-$30.00
- Extensions K-03 creator-$35.00
ダブルショットなのに価格が安い…!!!
- 素材:PBT
- プロファイル:KAMプロファイル
- 印字:ダブルショット(2色成型)
KAMプロファイルとは、どの行でも傾斜が変わらないのが最大の特徴です。
よって、どの行でも使えるという大きな利点があります。
また、印字に関しては「アイコンも含めて」すべて2色成型となっているため、摩擦によって印字が消える心配は一切ありません。
【レビュー】写真でみるKAM Playground
それでは早速、実際のキーキャップを見ていきましょう。
今回はすべてのセットがあるので、かなりたくさんあります。
まずは画像でキーキャップ内容を確認しましょう。
はじめにベースキット。
オールダブルショットでフルサイズキーボードがカバーできて、分割スペースバーまで入っていて$85.00とはかなり安価な部類です。
たぶんこのキットがあればほとんどのキーボードに対応できるのではないでしょうか
続いて、AUDIOPHILEセット。
縦型2uサイズのキーが含まれているため、テンキーをオーディオコントロールデバイスにしたい場合に役に立ちそうなキーセットです。
その名の通り、音楽に関係があるセットが多く含まれています。
次はSTREAMERセット。
AUDIPHILEセットとセット内容は似ていますが、これは動画配信者向けのセットのような印象です。
配信用のマクロパッドで役に立ちそうですね。
最後は一番使いやすそうなCREATORセットです。
カット、ペーストといったメジャーはものから、REDO,UNDO,範囲選択、保存などなど、さまざまなアプリで利用できそうなショートカットキーアイコンが非常にたくさん入っています。
おそらく、日本で流行りそうなのはこのCREATORセットでしょう。
それではまず外箱から。
もうこれはずるいですよね。
こんなのオシャレに決まっているじゃないか…!!
デザインは統一されていますが、キットごとにアイコンや文字がしっかり変わっているのを見ても、外箱のパッケージデザインからしてクオリティの高さを感じます。
早速開封します。
ものすごい量ですね。
まずは一番先に着目しておきたい点はは「ダブルショット」部分です。
これだけキー数が多くて文字だけでなくアイコンもたくさんあるのに、驚くべきことに「すべて二色成型」なのです!
何がすごいかって、これ全て金型を一から作らないといけないのです。
これだけ多くのセットの金型を作るとなると初期費用がとんでもないことになるので、それだけ気合を入れて長く売っていきたい商品ということが窺い知れます。
こういう「一般的な感じじゃない」アイコン系のキーキャップは、製造コストを抑えるために「昇華印刷」や「シルク印刷」などが使われるのですが…
まさかの全部ダブルショットです。
これはたぶん、唯一無二のメリットです!
それではキットの中身を見ていきましょう。
まずはベースキット。
ベーシックなWhite on Black構成です。
ベースの黒は「真っ黒」ではなく、ややグレーがかったような感じの色です。
ただ、墨色やネイビーというニュアンスではなく、シンプルに「ちょっと薄めの黒」という感じですね。
続いて、AUDIPHILEキット。
STREAMERキット
CREATORキット。
やはり、ダブルショットなだけあって、色の出にくいカラーパターンに関しても、非常に発色が良いですね。
それでは、実際にキーボードに装着した写真も見ていきましょう。
今回使用したキーボードは、左右分割型キーボード「Gravity36」です。
まずはBASEキットを装着した写真から見ていきましょう。
やはりWoBは汎用性が高く、どんなキーボードにもマッチするのが魅力です。
こういった変則配列のキーボードにもKAMプロファイルであれば傾斜を気にせずにマッチするのはとても使いやすいです。
また、こういった配列のキーボードでもKAMプロファイルの利点を活かせばキーマップ設定しだいで「テンキー」として利用することもできます。
続いて、マクロパッドとして使う様子も見ていきましょう。
今回は、左手用のクリエイターパッドを想定しました。
このような形で、親指キーのみBASEキットのキーキャップを用いて、そのほかはCREATORキットのキーキャップセットを利用しました。
コピーや貼り付け、REDOやUNDOなど、動画や写真編集などのショートカットキーの視認性が非常に高くなるので、仕事もきっと捗ることでしょう。
まとめ
以上、KAM Playgroundについてレビューしてきました。
現時点で、これだけクオリティの高いマクロパッドでも使えるアイコンキーキャップは、おそらくはこれしかないのではないでしょうか。
カラーリングについては黒系しかないのが少し残念ではありますが、きっとあなたのデスクをポップに彩ってかつ、実用的な左手デバイスを作るのに役立つことでしょう。
また、BASEキットについても、どんなキーボードにも合わせやすいWoBカラーとなっており、汎用性が高くおすすめできます。
ぜひ、BASEキットとCREATORキットをセットで購入してみてはいかがでしょうか?
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