FLOWで一躍その名を有名にした「Lofree」から、またも新作キーボードがリリースされました。
その名も「Lofree Edge」です。
2024年4月25日からアメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて募集を開始しました。
募集締め切りは5月25日22時(日本時間)となっており、商品の発送は7月を予定しているとのことです。
使いやすい75%レウアウトはFLOW同様ですが、さらに「薄く」「軽く」進化しています。
さらに驚くべきは、これだけの薄さを実現しているのにも関わらず、メカニカルキーボードらしい打鍵感や打鍵音は一切損なわれていないことでしょう。
本記事では、Lofreeが誇るロープロファイルメカニカルキーボードの決定版「Edge」について徹底的にレビューしていきます。
- 東部標準時2024年4月25日10時(日本時間22時)からアメリカ最大のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて販売開始
- 通常販売価格 $249.00のところ、24時間以内であれば価格 $129.00で購入可能
- それ以降は$149.00(300セット限定)、 $169.00と割引率が定価
- カラーはシルバーとカーボンブラックの2種類を用意
Edgeの販売価格スケジュール▷▷
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- 超薄型・軽量で持ち運びに適している
- 打鍵感が優れている
- キーマップの変更が可能な専用ソフトウェアが付属
- 超低遅延接続が可能
- ISOレイアウトは用意されていない
- Lofree Configuratorは現状はWindowsのみ対応
- キースイッチの交換はできない
- デフォルトキーキャップの印字は好みが分かれる
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Lofree Edge レビュー
これまでのロープロファイルメカニカルキーボードの常識を一変させるほどのインパクトがあったFLOWのリリースから間髪を入れずにリリースされた「Lofree Edge」。
その内容は、FLOWの後継とはならなかったものの、ロープロファイルメカニカルキーボードの「未来」を見せてくれるものでした。
この薄さ、この打鍵感であれば、昨今主流となっている薄型パンタグラフ式キーボード愛用者の乗り換えもきっと容易となるでしょう。
個人的には、キーボードのゲームチェンジャーだと感じています。
ゲーミングシーンだけでなく、ビジネスユースとしてもぜひおすすめしたい逸品ですね。
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仕様と内容物
キーの数 | 84 |
---|---|
構成素材 | マグネシウム合金/カーボンファイバー/PBT |
バッテリー容量 | 2,000mAh |
対応OS | Windows, MacOS, iOS, Android |
バックライト | White LEDのみ |
接続端子 | Type-C |
Bluetooth接続名称 | EDGE84@Lofree |
マルチファンクションキーの数 | 16 |
接続方法 | 有線(USB Type-C)/Bluetooth |
連続稼働時間(バックライトなしの場合) | 約200 時間 |
重量 | 約490g |
満充電までの時間 | 約3時間 |
最大接続距離(Bluetooth) | 最大15 m |
寸法 | 318mm x 154mm x 16.5mm |
キーマップ変更可否 | 変更可能 |
キーボード全体像
それではキーボード本体を見ていきましょう。
まずはその美しい外観をご覧ください。
← 左右にスライドできます →
開封の様子はこちら
外観や内容物を確認
Edgeは、マットブラックの箱に入って到着しました。
銀色の帯がおしゃれです。
開封して本体を取り除くと、底面にはカーボンファイバー製のキーボードスタンドが敷かれていました。
これは「Zero」と呼ばれており、Edge製造時に出るカーボンファイバーの端材を再利用して作られているとのこと。
LofreeはSDGsの観点から、環境に配慮した商品を作っていますね。
組み立てると、こんな感じになります。
そのほかには、交換用キーキャップも付属していました。
Lofree Edge同梱物
- カーボンファイバー製キーボードスタンド
- 交換用キーキャップ(6つ)
- USB端子カバー(だと思われる)
- 取り扱い説明書
- 保証書
- USBケーブル(A to C)
キーキャップについて
本体前面をぐるりと覆うフレームは、カーボンファイバー製となっており、その特徴的な紋様が光に当たるとキラキラと光って非常に綺麗です。
キーキャップは黒よりもグレーに近いカラーとなっており、印字は白字の昇華印刷となっています。
ENTERキーのみ、オレンジ色のレジェントとなっているのが良いアクセントですね。
レーザー印刷ではないため、消える心配もありませんね。
キーキャップの材質はダブルショットPBTと推察されます。
レジェンドはゴシック体をさらに簡素化したような角ばった形状となっており、ゲーミングキーボードで用いられそうな雰囲気を感じました。
比較対象として、FLOWのキーキャップと比較してみると、いかにEdgeのキーキャップが薄いかわかるでしょう。
また、形状については、どのR(行)でもアーチ状となっており、指先にフィットする感じが非常に好印象でした。
サイズに関しても若干FLOWよりも小さく、1uキーでは17.8mm×17.8mm。
厚さは、ステムを含めると全高4.3mm、ステムを含めないと3.7mmと、これもまた極薄となっています。
ステム形状は、Cherry MX/Choc V2/Lofree Shadowと互換性がある十字ステムとなっています。
Kailh POM 2.0スイッチのステムはこれまでのCherry MX互換キースイッチの形状と同じです。
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キースイッチについて
Lofree Edgeでは、新開発された「Kailh POM スイッチ 2.0」は全高がわずか9.8mmしかありません。
採用キースイッチ「Edge Kailh POM Switch 2.0(Linear)」についての詳細
キーストローク距離 | 2.4±0.25mm |
---|---|
反応するまでの距離 | 1.3±0.30mm |
押下圧 | 40±10gf |
スプリングの長さ | 15.5mm |
動作寿命回数 | 約5000万回 |
サイズに関しても、13mm×13mm程度となっており、かなり薄型・小型なのが分かります。
また、キーボード本体の薄さを出すためか、スイッチプレートは存在しておらず、直接基板にキースイッチがハンダつけされていました。
キーボード本体裏面
続いて背面を見ていきます。
材質はマグネシウム合金となっており、手触りは金属感がありますが、非常に軽い!
一見すると、ただ穴が空いているように見えますが、隠し文字で「Lofree」と書いてある部分が非常にクールです。
往年のMacPro(2009〜2012)や2019年モデルのデザインが好きな方にはウケそうなデザインですね。
背面手前側にはゴム製の滑り止めが配置されており、ティルトアングルは1段階のみです。
各国の技適認証マークが刻印されていることからも、世界展開を視野に入れて設計開発した商品だということが分かります。
アメリカの技適は「FCC」、EUの技適は「CE」、日本の技適は「〒」のようなマークが付いているのが特徴です。
日本における技適については、すでに総務省に登録済です。
キーボード背面〜側面
キーボードの背面には、充電/有線接続用のUSB Type-C端子が備えられており、その隣にはBT(無線)/ON(有線)/OFFの3Wayスイッチが配置されています。
右側面には「Lofree」の刻印が刻まれていますね。
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Lofree Edgeの打鍵音と打鍵感レビュー
まずは、こちらをご覧ください。
…すごくいいですね。
この薄さでこの「コトコト」したサウンドは、きっと多くの人が好むのではないでしょうか。
これまでのメカニカルキーボードの打鍵音のイメージって、「カチャカチャうるさい」だったように思います。
それが、普及しているパンダグラフ式並の薄さでこんなにコトコト静かにタイピングできるなんて信じられません。
打鍵感に関しては、一言で言うと「ちょうどいい」印象を受けました。
これは、Edgeが採用しているガスケットマウントの影響が大きいように思います。
Edgeは、基板の上下にクッション製のある素材が付いており、それを介してボトムケースとトップフレームで挟み込む構造となっています。
これにより、基板自体が「浮いている」ような構造となっているため、打鍵時の衝撃を和らげてくれる効果があるのです。
このマウント方法によって、「硬すぎず柔らかすぎない」絶妙な打鍵感にチューンニングされている印象をもちました。
FLOWのキーキャップと交換してタイピングしてみましたが、かなり打鍵音が変わったことには驚きました。
Lofree Configuratorについて
Edgeでは、Lofreeとしては初めて、オリジナルのソフトウェア「Lofree Configurator」をリリースしました。
このソフトで変更可能なのは、下記の4点です。
- ライティング(Edgeは単色LEDのみのため色変更は不可)
- キーマップの変更
- マクロの登録
- その他のセッティング
やはり、注目すべきはキーマップの変更とマクロキーの登録ができる点でしょう。
キーマップの変更では、ファンクションキー以外はどの位置にでも変更できるため、好みのキーレイアウトへ変更することが可能です。
定番のCapsLockをControlへ変更するなどの定番チェンジ以外にも、バックスペースをEnterキーの上に変更してHHKB風にするなども便利です。
また、マクロ登録では、キー操作だけでなくマウス操作も含めた作業を「レコーディング」する形で登録することができるため、特定のs行を自動化できる可能性も秘めているのです。
プロファイルごとで管理できるのも非常に使い勝手が良いですね!
その他の設定では、USB接続時のポーリングレートなどの設定が可能となっています。
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Lofree Edgeのメリット
それでは、以上を踏まえて、Edgeのメリットについてまとめましょう。
- 超薄型・軽量で持ち運びに適している
- 打鍵感が優れている
- キーマップの変更が可能な専用ソフトウェアが付属
- 超低遅延接続が可能
超薄型・軽量で持ち運びに適している
やはり、Edgeは持ち運びにすぐれていることが大きなメリットの一つと言えるでしょう。
Macbook Air並みに薄い最薄部5.4mmのボディは、カバンに入れてもほとんどかさばりません。
また、500mlのペットボトル1本分以下の重量となっているため、カバンの重さを気にせずに持ち運ぶことができるでしょう。
つまり、持ち運べるということは、どんな環境でもご自身のタイピングスタイルを崩さずに作業ができるということです。
また、アメリカ・EU・日本での無線接続認可も既に取得しているため安心して利用できます。
電源を入れるだけですぐに無線で繋がるのは非常に嬉しいポイントですね。
また、ゲーミングユースで利用する方であれば、e-sportsバーなどに行った際にも、USBケーブルさえあれば「1000Hzポーリングレート」で、自分の使い慣れた「Edge」でプレイできるのも魅力的と言えるでしょう。
打鍵感が優れている
Edgeを手に入れたい理由の一つに、打鍵感の良さが挙げられます。
これまでの常識では、本体が薄くて軽量となると、どうしても打鍵感が損なわれてしまうことが多くありました。
Apple Magic Keyboardは確かに素晴らしい商品ですが、あの薄さゆえにシザー式のキースイッチしか採用できず、キーストロークもかなり浅いことからも、「快適な打鍵感」とは言い切れません。
まぁこのあたりは好みの問題も大きいですが。
一方Edgeでは、2.4mmのストロークを実現しながら、打鍵感も犠牲にしていません。
打鍵時の衝撃を吸収拡散してくれる「ガスケットマウント」を体感すると、もう他のキーボードに戻れないほど感動することでしょう。
キーマップの変更が可能な専用ソフトウェアが付属
Edgeでは、FLOWの時のユーザーフィードバックを受けて、新たにキーマップの変更に対応しました。
これにより、好みの位置に好きなキーを配置することができます。(ただし、ファンクションキーは動かせません)
また、マクロキーの登録も可能となっているため、特定の操作フローをワンボタンで自動化することも可能です。
超低遅延接続が可能
Edgeは、有線接続時には1000Hzのポーリングレートを誇ります。
特にゲーミングシーンでは、入力から動作反映までの「レイテンシー」が勝敗を分けるといわれているため、超低遅延接続の実現はもはやキーボードを選ぶ上での必須条件になっているのではないでしょうか。
その点でも、Edgeなら安心して利用することができるでしょう。
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Lofree Edgeのデメリット
やはり商品を購入する前には、デメリットについても許容しなくてはいけません。
私が感じたEdgeのデメリットは下記の4つです。
- ISOレウアウトは用意されていない
- Lofree Configuratorは現状はWindowsのみ対応
- キースイッチの交換はできない
- デフォルトキーキャップの印字は好みが分かれる
ISOレイアウトは用意されていない
まず、日本国内ユーザーにとって残念なのは、日本語配列が用意されていない点でしょう。
EdgeはANSI配列(USレイアウト)モデルしかありません。
これは、英語圏以外のユーザーにとっては大きなデメリットになる可能性があります。
一般的なノートパソコンを利用している方であれば、その国独自のキーレイアウトとなっており、USレイアウトを触ったことすらない方も多いのではないでしょうか。
特に日本人の場合、「かな打ち」をする方にとっては、「ろ」が存在しないため、選択肢から外れてしまう可能性があります。
また、キーボードレイアウトが異なることで記号の位置も異なるため、初めてUSレイアウトを使う方は慣れるまでに時間がかかる点はデメリットといえるでしょう。
ゲーミングキーボードではUS配列のものが多いためそれほど抵抗がある方は少なそうですが、一般的な方はやはりUSへ持ち替える際の慣れが必要です。
Lofree Configuratorは現状はWindowsのみ対応
残念ながら、キーマップなどの変更を担う「Lofree Configurator」は、リリース時点ではWindowsにしか対応していません。
Mac対応版に関しては、2024年中のリリースを予定しているとのことです。
キーマップの変更を行いたい方にとっては非常に悩ましい問題でしょう。
ただ、最近では1万円台で購入できるWindows機もあるので、検討の範囲に入るかもしれません。
(ただ、Macユーザーって、互換性問題に備えるためにだいたいWindows機を1台はもっていそうな印象です。わたしも持っています。)
キースイッチの交換はできない
Edgeのキースイッチは基板に直接ハンダつけされているため、交換することはできません。
ハンダを外せる方であれば交換できるというわけでもなく、物理的に分解することが困難となっていることから、キースイッチの交換は不可能と考えても良いでしょう。
分解を試みましたが、トッププレートが外れずに断念しました。
まぁ、交換用のキースイッチもないですし、交換する必要性はないでしょう。
デフォルトキーキャップの印字は好みが分かれる
これは好みの問題にはなりますが、デフォルトで付いているキーキャップの印字に関しては、好みが分かれそうです。
一般的に使用されているゴシック体ではなく、ゴシック体をさらに簡素化したものとなっています。
ゲーミングシーンではよく見かける感じのフォントですが、「いかにもゲーミング専用」というような印象を受ける方もきっと多いような気がしますので、この辺りは少々心配な部分です。
この辺りは、交換用のキーキャップを合わせて用意することで気にならなくなる可能性もあります。
デフォルトのキーキャップが好みでなくても、このスペックのキーボードは欲しい方も多いはず。
そんな時は、オプションの交換用キーキャップも合わせて購入しましょう。
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まとめ
以上、Lofreeが新たにリリースしたキーボード「Edge」についてのレビューでした。
薄型キーボードのゲームチェンジャーになりうる本商品は、恐らくは非常に人気となるでしょう。
日本でのクラウドファンディングなどについても、現時点では未定となっているため、$129.00で購入できるこの機会にぜひゲットしてみてはいかがでしょうか。
きっとあなたの満足のいく商品だと確信しています。
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