2022年11月29日、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」にMelGeek®︎ Mojo68が登場しました。
Mojo68はイギリスに本社を置く「shijie trading ltd」が販売するキーボードブランド「MelGeek(メルギーク)」の65%レイアウトのキーボードです。
そのレトロかつ先進的なルックスは、それまでのキーボードにないような魅力を秘めており、直輸入して購入するユーザーも多くいる模様。
今回、マクアケに登場したMojo68は、技適を取得しているため、日本の電波法を遵守しながら利用できるのが大きなポイントと言えるでしょう。
ただし、定価が52,900円(税込)となっており、公式サイトから購入するよりも高額となっています。
恐らくは、技適取得や昨今の円安の影響、人件費などを含めると仕方ないことなのかもしれません…。
お求めの方は、早期割価格でのお買い求めをオススメいたします。


追記
クラウドファンディングの結果、合計応募者数は81人となりました。

また、クラウドファンディング第二弾として、machi-yaで行ったクラウドファンディングの応募者は19人に止まっています。


やはり、価格が大きなネックとなった印象を受けています。
高い!と感じて購入を見送った方は、公式サイトで有線モデルが20,000円を切る価格で販売されているため、そちらもご検討ください。

また、公式サイトであれば新色も選択可能です。
Mojoシリーズはカラーリングによって選択できるキースイッチが限定されるなど、少々選びにくいですので、カスタム検索機能も合わせてご活用下さい。



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販売価格やキーキャップの互換性に関する疑問に対する回答
今回のクラウドファンディングを受けて、一部SNSでは「価格が高い」「キーキャップについては変更できるはずだ」といった意見が散見されていました。
これらについて、販売代理店であるHIGHER DAYS株式会社に問い合わせたところ、回答が得られたので掲載します。
(掲載許諾済、文面はそのまま掲載しています。)
- MelGeek公式サイトよりも販売価格が高額という指摘が見られましたが、高額となっている理由についてお聞かせください。
-
日本で販売並びに皆さまが安心して利用いただけるための各種認証、円安による仕入れ値の上昇、継続的に高まる物流費用、日本語でのカスタマーサポートや製品保証サービスの提供など、日本国内で皆様が不便なくご購入いただき、ご利用いただけるための各種費用がこの度の一般販売価格の設定に影響しておりますので、ご理解いただければと思います。
そのためにも、この度のMakuakeのキャンペーンでは一般販売開始前にお得な価格で提供しておりますので、是非ごの機会をご活用いただければと存じます。
また、一般販売開始後にも正規代理店として、販売価格以上のサービスが提供できるようにがんばりますので、よろしくお願い申し上げます。
- CherryMX規格のキーキャップを使用していれば、キーキャップの変更が可能なのではという指摘がありましたが、そちらについてご回答いただけますか?
-
メーカーであるMelgeek社様側で、他社ブランドのキーキャップを用いて高さや使用感などの検証を行ったり、製品設計や生産を行っているわけではありませんので、弊社としても他社製のキーキャップの使用はお控えいただければと存じます。
MelGeek®︎ Mojo68について

ここからはMojo68の特徴について簡単に見ていきましょう。
技適認証取得で日本国内でもBluetooth接続が可能

個人的にはここが一番大きなポイントだと考えています。
日本国外の無線接続製品を日本国内で利用するには、電波法に従って「技術基準適合証明(通称技適)」を取得する必要があります。
特に、個人が海外から直輸入したキーボードなどは、技適未取得となっており、日本国内で無線接続を行うことは、法律で禁じられているのです。
今回、販売代理店となったHIGHER DAYS株式会社が技適認証を取得したため、正式に無線接続ができるようになったことは、ファンにとっては非常に嬉しいことでしょう。
もちろん、Windows, Mac, Linux, iOS, AndroidのOSに対応、Type-Cの有線ケーブル接続、2.4Ghzでのワイヤレス接続、Bluetooth5.1の3種類の接続方法から選ぶことができます。
特徴的でおしゃれな見た目

Mojo68の大きな魅力の一つはそのおしゃれな見た目です。
5色展開となっており、透明なケースにちょっとサイバーチックなキーキャプの組み合わせがいかにも近未来的な感じを醸し出しています。

LEDライトも相まって、すばらしい出来になっていますね。
妥協を許さない上質な打鍵感でホットスワップ対応
Mojo68の売りのひとつに「打鍵感の良さ」があります。

メカニカルキーボードは、打鍵感だけでなく、押した時に生じる「音」についても楽しめるガジェットです。
打鍵感と打鍵音に関しては、何も採用しているキースイッチだけで決まるわけではありません。
音は伝播するため、キースイッチを押したときの衝撃を受ける本体こそが、上質な打鍵感や打鍵音をつくり出す重要なファクターだと考えています。
本機はキースイッチが装着されているPCBを、シリコンとポロンシートでパッキングすることで、余分なノイズを抑えて良質な打鍵音を作りだしているようです。
キースイッチについては、Gateron G Pro 2.0 Brown/White、Kailh Custom Proの3種類から選択可能となっています。

キースイッチについても独自形状を採用しており、指に吸い付くような打鍵感となっているようです。

ホットスワップにも対応しており、Cherryプロファイルのキースイッチであればお好みのものになる交換して使うことも可能です。

キー配列のリマッピングにも対応

メカニカルキーボードの醍醐味の1つとして、キーマッピングを自分で変更できるということが挙げられます。
キーマッピングを変更できるということは、作業効率を上げるために、押しやすい部分にControlキーを持ってくる、コンビネーションで押下するコピー・アンド・ペーストなどの動作をワンキーで実現出来るなど、様々な可能性を秘めているのです。
こうしたキーボードの多くは、QMK/VIA/Reampというソフトウェアを利用してリマッピングを行いますが、Mojo68では、独自のソフトウェアを利用しています。
今後のクラウドファンディングの動向に注目
以上、マクアケでスタートしたMojo68についての概要をお伝えしてきました。
詳細については、Makuake公式サイトからご覧ください。
今後はMojo68の日本語配列モデルのリリースも検討しているなど、販売代理店さんもかなりの本気度が伺えます。
ただし、正直なところ「定価:53,900円(税込)」はびっくりました。
直販で$229≒32,000円(税込)程度です。
技適取得+利益だけではなく、円安の影響や人件費などなど、目に見えない部分でのコストがあるということも、HIGHER DAYS株式会社への聞き取りで、致し方ないものだということも分かりました。
Melgeekの商品については、Mojo68以外にもまだまだ魅力的な製品があるものの、日本国内ではTalpkeyboardがキーキャップを取り扱っている以外は販売されていないのも事実。
今回のクラウドファンディングをきっかけに、Melgeekの正規販売が始まることを切に願います。