Mode Designsというキーボードブランドはご存知でしょうか?
日本ではまだ聞き馴染みのないブランドですが、ハイクオリティでかつ独自性に富んだ構造を採用しているキーボードブランドとなっており、私が注目しているブランドの一つです。
2024年に彼らがリリースした新作「SixtyFive」は、2021年にリリースされた「R1」モデルを踏襲しつつ、これまで培ってきた技術やユーザーフィードバックを取り入れて生まれた長年の進歩が凝集された逸品となっています。
価格は$249.00からとなっており、ハイエンドキーボードにしては安価に買えるのも魅力でしょう。
今回はあたらしく生まれ変わった「SixtyFive」についてレビューしていきましょう。
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【結論】Mode Designs SixtyFiveは一生物のキーボードになる
結論から言いましょう。
SixtyFiveは、65%キーボードにおいて、あなたのEndGameとなる可能性を十分に秘めた最高のキーボードになる可能性が非常に高いと言えます。
重厚なボディが醸し出す所有感、視界に入るアクセントバーの美しさ、選択できるブロックマウントデザイン‥どれを取ってみてもあなたを満足させる要素が凝縮しています。
また、SixtyFiveという枠組みの中で、セミカスタムオーダーができる仕組みとなっているため、あなた好みのカラーの一台を組み上げることができるのです。
これ以上に良い選択肢を見つけることは難しいでしょう。
少なくとも、私はこのキーボードが65%スタイルのEndGameとなりそうです。
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製品のスペックと概要
それでは、早速SixtyFiveの製品概要を見ていきましょう。
販売元やベンダー
製造および販売元は、アメリカマサチューセッツ州にある「Mode Designs」です。
販売ベンダーは世界中に展開していますが、残念ながら日本は含まれていません。
販売ベンダー一覧
- Canada: Desk Hero
- EU: Keygem
- UK: Prototypist
- South Korea: Swag Keys
- Taiwan/Hong Kong: Inpad
- Thailand: Aiglatson Studio
- Vietnam: Soi Gear
- Philippines: Zion Studios
- Malaysia: Rebult Keyboards
- Singapore: Pantheon Keys
- Indonesia: Kukey Studio
- Australia: Switch Keys
本当にすばらしいキーボードを作っているブランドなので、日本でもぜひ利用者を増やしたいです。
同梱品
同梱品は下記のようになっています。
- 専用キャリングケース
- キーキャッププラー/キースイッチプラー
- 専用工具(先端交換式)
- 交換用ブロックマウント(3種類)
- 予備のネジ
- ゴム足
- PCB
- ドーターボード
- キーボードシャーシ
商品仕様
タイピング角度 | 5.5度 |
---|---|
フロント高さ | 19.5 mm |
幅 | 313mm |
奥行き | 114mm |
重量 | 組み立て後0.7kg-2.72kg |
プレート | POM、FR4、アルミニウム、カーボンファイバー、銅、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ナイロン |
PCB厚 | 1.6mm |
PCBオプション | ホットスワップまたははんだ付け |
ファームウェア | QMK/VIA 対応 |
マイクロコントローラ | ARM |
ケース | アルミニウム、ポリカーボネート |
アクセント | アルミニウム、スチール、真鍮、木材 |
ウェイト | アルミ、銅、真鍮 |
Mode Designs SixtyFiveの打鍵音レビュー
キースイッチとマウント方法を変更して、2種類の打鍵音を録音してみました。
まずはこちらは、オリジナルキースイッチ「Lotus Linear」をインストール、マウントブロックは最も打鍵感が柔らかい「Green Lattice Block」、プレートはBrassを選択しています。
こちらはどちらかといえば、キースイッチの特性が強く出ており、Clackyな印象です。
続いてこちらは、ミュート感が強い「Gateron Pro Ultra Groly Yellow」リニアスイッチをインストール、マウントブロックは上から二番目の硬さの「Solid Block」、プレートはBrassを選択しています。
日本人に好まれるのは恐らくはこちらのThockyな打鍵音でしょう。
Mode Designs SixtyFiveレビュー
それでは、実機写真を用いてレビューしていきましょう。
今回レビューしたSixtyFiveのオーダースペックは下記の通りです。
オーダーコード:S1A2B3B5B6B8B
- トップケース|Black
- ボトムケース|Brass
- アクセントバー|Brass
- ウェイト|Brass
- ゴム足|Black
- スイッチプレート|Copper
- PCB|ホットスワップ対応オプション
- キーキャップ|Obscura
- キースイッチ|Lotus Linear
- スタビライザー|DurockV2
- フォーム|Yes
外観と特徴
まずは外観から見ていきましょう。
レイアウトは一般的な65%となっており、アローキーが独立し、右一列に特殊キーが並んでいます。
キーキャップはObscuraをチョイス。
ブラスアクセントバーが黒いボディ、黒いキーキャップと対照的で良いアクセントとなっています。
ESCキーには、Obscuraアルチザンキーキャップ($35.00)としました。
金属製キーキャップにありがちなステム部分の整形精度不良もなく、非常にしっかりとしたクオリティとなっていいます。
タイピング角度は約5.5度に設定されています。
背面のアクセントバーは取り外し可能となっており、4箇所のネオジウムマグネットで簡単に取り外しができるようになっています。
背面中央にはUSB Type-C端子があります。
トップケースギリギリの部分に位置していますが、干渉もなく非常に精度が高いのがよくわかりました。
USB端子はUnified Dauterboard C3を採用。
同形状のC4でも対応可能ですが、ドーターボード側の端子の形状が異なるため、C4購入時に付属してくる専用ケーブルが必要となります。
端子が独立しているため、端子一体型の基板と比較すると端子部分の打鍵感が損なわれないのが非常に良いですね。
底面のウェイトは外観を損なわないように、内側からネジ止めしてあります。
キーキャップを外してみましょう。
今回はLotusリニアスイッチにCopperプレートを採用。
この絶妙な褐色がたまらなくかっこいいです。
個人的には初めての銅プレートでしたが、反発が少なく非常にタイトな打鍵感になるというのが第一印象でした。
跳ねるような打鍵感を好む方はカーボンファイバーがおすすめです。
なかなかカーボンファイバープレート用意しているブランドは少ないので、交換用に何枚か買っても良いでしょう。
分解
それでは分解していきます。
SixtyFiveは外観上の美しさを重視しているためか、目に見えるところにネジがありません。
そのため、トップケースを外す場合は、アクセントバーを外した先にある4箇所のネジを外す必要があります。
ネジを外すと、5箇所のブロックマウントが露出する形です。
トップフレームを外すだけで、ブロックマウントを交換して打鍵感を変えることができるのは非常に良い仕組みですね。
- Isolated Top Mount|最も硬い打鍵感。下から二番目のブロックとネジでマウントする
- Solid Block|二番目に硬い打鍵感。真ん中のゴムの塊を基板に差し込んで、上下ケースで挟んでマウントする
- Black Lattice Block|中間に位置する打鍵感。一番上にある黒いブロックを基板に差し込んで、上下ケースで挟んでマウントする
- Half Lattice Block|ミディアムな打鍵感。上から二番目にある緑色のブロックを基板に差し込んで、上下ケースで挟んでマウントする
- Green Lattice Block|最も柔らかい打鍵感。一番下のスポンジのようなブロックを基板に差し込んで、上下ケースで挟んでマウントする
こんな感じで5種類のブロックを交換することで、打鍵感や打鍵音の変化を楽しむことができます。
これを異なるプレートと組み合わせると、一体何通りの組み合わせがあるのかと考えるだけでも楽しくなりますね。
このように簡単にブロックを交換することができます。
トップフレームの内側には、ブロックがぴったり収まる窪みがありました。
スペースバーは6.25u/7uの両方に対応するため、スイッチの位置がずらせるようになっています。
基板については、Envoyと共通のものを利用しています。
基板名は「M256-WH」となっており、MCUはARMベースとなっており、VIAを用いてキーマップの変更が可能です。
Mode Designs SixtyFiveが買いたくなる魅力
- 所有欲を満たしてくれるクオリティの高さ
- 自分好みのオーダーが可能
- 打鍵感のカスタマイズの幅が非常に広い
すべての構成要素のクオリティが高く所有欲を満たしてくれる
やはりSixtyFiveの一番の魅力は、そのクオリティの高さでしょう。
2021年のリリースからの3年間で、Mode Designs自体の技術もブラッシュアップされており、その技術が詰まった本機は、実用性に富んでいるだけでなく、審美性という面でも非常に完成度の高いキーボードになっていると評価しています。
「デスクの上にあるだけで、持っている喜びを感じさせてくれる」
美術品のような満足度の高い逸品と言えるでしょう。
自分の好みに応じてオーダーが可能
SixtyFiveは、「Configure Yours」というセミカスタムオーダーの仕組みを採用しているため、自分好みの一台に仕上げることが可能です。
公式サイトに掲載されている作例を見てみましょう。
トップケースをブルーグレイにして、アクセントをマルチカラーにすると、非常にクールな印象になります。
グリーンのトップケース、シルバーミラーのボトムケースCopperウェイト、Fluted Copperのアクセントをチョイスすると、非常に上品な感じになります。
トップケース/ボトムケースにポリカーボネートを選択、ウェイトはブラックミラー、アクセントにシルバーミラーを選択すると、透明感が高い優しい印象になりますね。
これはブラックのトップケースにCopperのボトムケース、ウォールナットアクセントを選択すると、非常に重厚な印象をもつキーボードになります。
加えて、ボトムケースには、自分だけのデザインを彫刻してもらえるサービスもオプションで提供しています。
このように、「完全に自分好み」に仕上げることができるのも、SixtyFiveの魅力の一つと言えるでしょう。
打鍵感のカスタマイズの幅が非常に広い
最後に注目したいのは、ブロックマウントシステムによる多彩な打鍵感です。
このように、マウントブロックを交換することで、硬い〜柔らかいまでを5段階で自分好みの硬さに調整することが可能です。
- Isolated Top Mount|最も硬い打鍵感。下から二番目のブロックとネジでマウントする
- Solid Block|二番目に硬い打鍵感。真ん中のゴムの塊を基板に差し込んで、上下ケースで挟んでマウントする
- Black Lattice Block|中間に位置する打鍵感。一番上にある黒いブロックを基板に差し込んで、上下ケースで挟んでマウントする
- Half Lattice Block|ミディアムな打鍵感。上から二番目にある緑色のブロックを基板に差し込んで、上下ケースで挟んでマウントする
- Green Lattice Block|最も柔らかい打鍵感。一番下のスポンジのようなブロックを基板に差し込んで、上下ケースで挟んでマウントする
また、プレートによっても打鍵感が大きく異なってくるため、自分好みの組み合わせを見つけるのもきっと楽しいでしょう!
Mode Designs SixtyFiveを購入する前に注意したいこと
- アメリカへの送料が高額
- セミオーダーのため選択に迷ってしまう
- 基本的には自分自身での組み立てが必要
アメリカ以外への送料は比較的高い
海外からの商品購入では、商品の「重さ」と「大きさ」、配送国までの距離によって送料が決まります。
例えば、アメリカ国内で購入する場合では、送料の問題はそれほど大きくはないでしょう。
しかし、アメリカ以外から購入した場合には、それなりの配送料金が発生します。
例えば、私の住む日本ー新潟県への送料はDHL Expressで$40.50です。
DHL以外の選択肢がないため、これ以上送料を抑えるのは難しいでしょう。
ただし、本体会計金額が一定金額以上となると、送料が割引(恐らくは最大半額)となるキャンペーンを実施している場合もあるため、ぜひご検討ください!
セミオーダーのため選択に迷ってしまう
SixtyFiveだけでなく、Mode Designsの商品は、自分自身でのセミカスタムオーダーが可能です。
選択の幅が広いということは、それだけ自分で決める項目が多くなり、悩んでしまうという嬉しいデメリットが生じてしまいます。
「どうしても選べない」という場合には、公式サイトに掲載してある組み合わせを参考にするのが良いでしょう。
また、ビルドコードを共有することが可能となっているため、公式Discordなどのコミュニティを参考にするのも一つの手段といえます。
基本的には自身での組み立てが必要
SixtyFiveは、セミカスタムオーダー製となっており、基本的にはベアボーン(組み立て前)となっています。
よって、選択したパーツを自分自身で組み立てなくてはいけません。
組み立て手順も掲載されており、プラモデルを組み立てたことがある方なら問題なく組み立てが可能でしょう。
もし、組み立てに自信がない方や、組み立てる時間がない方は、「Build Service」も利用することができるため、検討してください。
まとめ
以上、Mode Designs SixtyFiveについてのレビューをお伝えしてきました。
私がMode Designsの「ブロックマウントシステム」に出会ったのは、Envoyがリリースされた時で、当時はまだ2種類しかマウントブロックを選択できず、現在とはブロックの配置方法も大きく異なっていました。
その当時も、その素晴らしい打鍵感に驚きましたが、SixtyFiveでアップグレードされたブロックマウントシステムにはさらに驚かされました。
真っ直ぐに自分の信じたオリジナリティを追求するMode Designsの開発姿勢には、目を見張るものがあります。
そんな企業だからこそ、完成させることができたのが、このSixtyFiveであると感じました。
あなたも是非、一生物の一台をMode Designsでオーダーしてみてはいかがでしょうか?
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