MX KEYS MINI for Mac KX700MPGに日本語配列モデルが仲間入りしました!
これは純正のApple Magic Keyboardよりも使い勝手が良いかもしれません。
ロジクールは2022年7月29日、新たにMac専用キーボード「MX KEYS MINI for Mac (KX700MPG)」を発表しました。
価格は直販サイトで15,950円(税込)となっており、パンタグラフ式キーボードではやや高額です。
ロジクールのフラッグシップの証である「MX」を冠したテンキーレスコンパクトキーボードのラインナップである「MX KEYS MINI」は2021年11月に発売されています。
同機種のフルサイズモデルとなる「MX KEYS」には以前から「MX KEYS for Mac」がラインナップされていましたが、テンキーレスモデルの「MX KEYS MINI」にはMac専用モデルは存在しておらず、今回の発売を心待ちにしていたミニマリストファンもきっと多いことでしょう。
中にはUS配列が欲しくて、MX Keys Mini のUS配列を並行個人輸入して利用している方もいらっしゃいました。(日本国内ではJISモデルのみ販売)
大まかな仕様としては、これまでに発売されている「MX KEYS KX700」と同等になります。
ロジクールは2022年6月から精力的に新商品を発表しており、かなり攻めの姿勢が見られていますね。
本記事では「MX KEYS MINI for Mac」について、実際に使用している「KX700」の使用感を交えてレビューしていきましょう。

- Macユーザーでファンの多いUS配列
- 約500g程度と軽量で持ち運びに便利
- WindowsとMacとの間でデータ移行がドラッグ&ドロップで利用可能
- 満充電で5ヶ月間利用可能
- 押下圧が純正キーボードよりも重くミスタッチが少ない
- USB Type-C接続
- 「PageUp」「PageDown」などの特殊キーがないため困るケースもある
- 純正キーボードより重量感がある

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MX KEYS MINIに待望のMac専用モデルがラインナップ

「待ちくたびれた」という声も多く聞かれそうです。
ついにMX KEYS MINIにMac専用キートップの「US配列」モデルが登場します。
Windowsとは異なり、US配列で利用しているユーザーが多いのがMacの特徴。
CRAFTの登場からMX KEYSが発表され、「for Mac」モデルがラインナップされていたことから、サードパーティー製のMac配列キーボードが限られているのもあって「MX KEYS for Mac」は非常に人気のモデルです。
ただ、やはりテンキーが付属している「フルサイズキーボード」は横長となり、デスクの占有面積が大きく使いにくいという声も多くあるのも事実でしょう。
そんな要望を受けて登場した「MX KEYS MINI」は瞬く間に人気となりました。
MX KEYS for Macも人気となりそうですね!
通常モデルからの変化点|キー配列の違い
通常モデルからの変更点としてはやはりキー配列の違いが最も特徴的でしょう。


Mac専用モデル | 通常モデル |
---|---|
~ | 半角/全角 漢字 |
Fn | Ctrl |
Control | Fn |
Option | Option |
Command⌘ | Command⌘ |
ー | 英数 |
Space | Space |
ー | かな |
Command⌘ | カタカナ/ひらがな |
Option | Command⌘ |
Sleep/Lock | del/Lock |
日本国内では通常モデルは「JIS配列のみ」となっているため、今回リリースされたMac専用US配列モデルと比較すると、最下段のキー配列が大幅に違います。
通常モデルからの変更点|Bluetooth接続のカスタマイズ
また、表面上からは見えない点となりますが、Bluetooth接続がMacでの安定性を高めるためにカスタマイズされているようです。(参考:マイナビニュース)

筆者もMacでMX Keys Miniを常用していますが、たまに接続を一度解除しないと入力不具合が解消されなかったり、JIS配列なのにUS配列として認識されるなどの不具合がありました。
これらが解消される可能性があるのは嬉しいですね!
通常モデルからの変更点|付属USBケーブルが変更
また、付属のUSBケーブルは従来のUSB Type A – USB Type CケーブルからUSB Type C – USB Type Cケーブルへ変更されています。
現行のAppleシリコン搭載のMacではほとんどがUSB Type C仕様となっているのに合わせた格好でしょう。
Logicool FLOWももちろん利用可能

LogicoolMXシリーズでは複数のデバイス間のデータ移行だけでなく、マウス・キーボードを共有できる「Logicool FLOW」という機能が搭載されています。
もちろん、この機能はMX Keys MINI for Macでも引き継がれるのです。
フル充電で最大5ヶ月間使用できるロングライフ仕様

MX Keys MINI for Macは1回の満充電で最大5ヶ月間の利用が可能です。
バックライト機能をオンにすると10日間に短縮される点には注意しましょう。
MX KEYS MINI for Mac KX700MPG|仕様
本体サイズ
- MX Keys Mini(Mac用)キーボード
- 高さ: 131.95mm
- 幅: 295.99mm
- 奥行き: 20.97mm
- 高さ: 506.4g
- キーピッチ:19mm
技術仕様
- ミニマリスト ワイヤレス イルミネーション キーボード(英語配列)
- Bluetooth Low Energyテクノロジー経由で接続
- 最大3台のデバイスを接続し、デバイス間を簡単に切り替えるEasy-switchキー
- 10メートルのワイヤレス通信可能範囲 5ワイヤレス通信可能範囲は、使用環境およびパソコンのセットアップによって異なることがあります。
- 手を感知する近接センサーにより、バックライトをオン
- バックライト輝度を調節する周辺光センサー
- USB-C充電式。フル充電後最長10日、またはバックライトがオフの状態で5ヶ月使用可能 6電池寿命は使用状況により異なる場合があります。
- ON/OFF電源スイッチ
- Caps Lockとバッテリーインジケーターライト
- Logicool Flow対応マウスとの互換性
注意:FILEVAULT
- FileVault は、一部の Mac コンピュータで利用可能な暗号化システムです。有効化すると、まだログインしていない場合に、Bluetoothデバイスがパソコンに接続できなくなることがあります。FileVaultを有効化する場合、互換性のあるLogi Bolt USBレシーバーを購入することをお勧めします。
保証情報
- 2年間無償保証
型番
- KX700MPG
システム要件
- インターネット接続環境(ソフトウェア ダウンロード時)
- macOS/Windows上のLogi Options+ソフトウェア
- Bluetooth Low Energy対応の、キーボードをサポートするデバイス
- Bluetooth
- 必須:Bluetooth Low Energy
- macOS 10.15以降
- iOS 13.4以降 7デバイスの基本機能は、 iOSおよびiPadOS上ではソフトウェアなしで動作します
- iPadOS 14以降 8デバイスの基本機能は、 iOSおよびiPadOS上ではソフトウェアなしで動作します
互換性
- Logi Bolt USBレシーバー(別売)対応
- Logi Boltワイヤレス製品は、他のロジクールUSBレシーバーとペアリングできません
同梱物
- Mac用キーレイアウトのキーボード
- USB-C 充電ケーブル(USB-C – USB-C)
- 取扱説明書、保証規定
情報参照元:https://www.logicool.co.jp/ja-jp/products/keyboards/mx-keys-mini-for-mac.920-011219.html
注意点|Macで使う場合はLogi BOLTの利用を推奨
Macでは「FILEVAULT」というストレージ暗号化機能が搭載されており、USB接続されたキーボード、Apple純正のワイヤレスBluetoothキーボード以外はログイン画面でパスワード入力ができません。
FileVault は、一部の Mac コンピュータで利用可能な暗号化システムです。有効化すると、まだログインしていない場合に、Bluetoothデバイスがパソコンに接続できなくなることがあります。FileVaultを有効化する場合、互換性のあるLogi Bolt USBレシーバーを購入することをお勧めします。
引用:ロジクール
よって、MacでMX KEYS MINIを利用してログインするには下記の3つのうちのいずれかの方法を取る必要があります。
- FileVault機能をオフにする
- Logi Bolt USBレシーバーで接続する
- 有線キーボードもしくはApple純正ワイヤレスキーボードでログインしてから利用する

私は複数のキーボードをMacに接続するため、FileVault機能はオフにしています。
ですが、複数のキーボードを接続しないのであれば「有線キーボードもしくはApple純正ワイヤレスキーボードでログインしてから利用する」が最も安全性が高い方法です。
MX KEYS MINIのみの接続を担保するのであればLogi Boltを使うのが最も簡単でしょう。
MX KEYS MINIの打鍵音|レビュー動画
筆者によるタイピング動画です。
この音量であれば静かなオフィスでも問題なく利用できるでしょう。
MX KEYS MINIの特徴
MX KEYS MINIの特徴は大きく分けて4つあります。
- フルキーピッチ・アイソレーションデザイン・スフェリカルキートップによる快適性
- 通常よりも押下圧が重い・キーストロークが深い
- バックライトによる視認性の改善
- Logi Optionsによる拡張性
フルキーピッチ・アイソレーションデザイン・スフェリカルキートップによる快適性

MX KEYS MINIは19mmのフルサイズキーピッチとなっており、通常のフルサイズキーボードと同じ感覚でタイピングすることができるため、ミスタイプが少ないのが特徴です。
加えて、キー同士が独立している「アイソレーションデザイン」ととなっていることや、キートップ中央部が窪んでいる「スフェリカルデザイン」となっていることも打ちやすさに寄与しています。
通常よりも押下圧が重い・キーストロークが深い

また、押下圧(押し込むときの強さ)が通常のパンタグラフキーボードに比べると若干「重く」設定されており、「触れて入力」というよりも「押し込んで入力する」イメージに近いため、フェザータッチというよりもより正確性を重視したいユーザーにおすすめできます。
バックライトによる視認性の改善

キートップとキー背面が白色のバックライトで照らされるため暗闇での視認性にも優れています。
バックライトは7段階の明るさから選択可能で、手を近接した時や周囲の明るさに応じて光るなど、センサー機能も優れているのです。
Logi Options/Logi Options +による拡張性

MX KEYS MINIは専用アプリ「Logi Options/Logi Options +」を通して様々なユーザー設定を行うことができます。
- Options+での利用可能
- Fnキーのカスタマイズ
- 通知およびステータス
- Easy-Switchステータス
- アプリ固有の設定
- Logicool FLOW
まとめ|Macユーザーは「新尊師スタイル」に是非MX KEYS MINI for Macを選ぼう

以上、Mac仕様の「MX KEYS MINI for Mac KX700MPG」について解説してきました。
これだけ薄型で従来のMacbookのタイピングよりしっかりした打ち心地であれば、持ち運んでMacbook上に置いて使う「尊師スタイル」がおすすめです。
「キーボードブリッジ」と呼ばれるアクリル板をMacbookキーボードの上に設置し、その上にお気に入りのキーボードを設置するスタイルを「尊師スタイル」と呼びます。
本来であれば、尊師スタイルは「HHKB」を置くのがお作法ですが、個人的には段差の少ない薄型キーボードの方が適していると考えています。
荷物は増えますが間違いなく仕事の効率は上がるでしょう。
あなたのクリエイティブな活動のお供に、ぜひMX KEYS MINI for Macの購入を検討してみてください!