NuPhy Air96v2の予約販売が開始｜v1ユーザー向けにアップグレードPCBキットも購入可能

2023年10月31日、人気キーボードブランドであるNuPhyは「NuPhy Air96v2」の予約販売を開始しました。

NuPhyに関しては、既存のロープロファイルメカニカルキーボードであるAirシリーズの「v2化」を進めてきており、Air75v2、Air60v2に続き3作目となります。

96％レイアウトのAir96は、2023年1月に発売された比較的最近のモデルであり、今回のV2化の中心施策の一つである「静音化」についてはすでに実装済の商品となっているため、実質的にリニューアルされる部分はPCB基板が中心と言えるでしょう。

本記事では、前作との違いを踏まえて、Air96v2の特徴について解説していきます。

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NuPhy Air96v2の特徴と前作Air96v1との違いについて

	Air96 V2	Air96 V1
QMK/VIAサポート	○	×
2.4GHzポーリングレート	1000Hz	500Hz
バッテリー容量	4000mAh	4000mAh
ティルトレッグ	内蔵式	内蔵式
キーキャップ	ダブルショットPBT	ダブルショットPBT
選択できるキースイッチ	Gateron LP 2.0 Red/Brown/Blue NuPhy Aloe/Wisteria/Cowberry/Moss	Gateron LP 2.0 Red/Brown/Blue NuPhy Aloe/Wisteria/Daisy
吸音フォーム	搭載（スペースバーシリコンあり）	搭載（スペースバーシリコンなし）
選択できるカラー	ルナグレー バサルトブラック イオニックホワイト	ルナグレー イオニックホワイト
価格	$129.95-139.95	$119.95-129.95

表を見ていただいても分かるように、ハードウェアの面でv2とv1の違いはほとんどありません。

最も変化があったのは、 QMK/VIAに対応したことと言えるでしょう。

QMK /VIAに対応

Air96v2の最も大きな進化点は、PCB基板にあります。

前作でもキーマップの変更には対応していましたが、オリジナルソフトウェア（NuPhy Console）を使用して変更する形となっており、決して使い勝手が良いとは言えませんでした。

それが今回のアップデートでは、QMK /VIAに対応し、「VIA」というウェブアプリを用いてGUI上で直感的にキーマップの変更が可能となったのです。

有線・無線接続時のポーリングレートが改善

Air96v2では、新しいPCB基板となったことで、特にUSBドングルを用いての接続速度が前作と比較して大幅に改善しました。

また、BT接続時や有線接続時の接続速度についても大幅に速くなっています。

ゲームなどでの活用を検討している方にとっては嬉しいアップデートと言えるでしょう。

選択できるキースイッチにCowberry /Mossが追加

今回のアップデートから、新作キースイッチであるCowberry（リニア軸）とMoss（タクタイル軸）が選択できるようになりました。

一方で、前回採用されていたDaisy（リニア軸）については選択不可となっています。

打鍵音についてはこちらの動画も合わせてご覧ください。

新色としてバサルとブラックが追加

本体のカラーラインナップとして、新たにバサルトブラックが追加されました。

これで、既存のルナグレー、イオニックホワイトに加えて、3色展開となります。

【重要】Air96v1ユーザーはPCBアップグレードキットを購入しよう

ここまで見てきてわかったように、Air96v2に関しては、前作と比較してもPCB基板以外はほとんど変化が見られていません。

最近のv2シリーズを見ると、設計が古くなった最初にリリースされていたAirシリーズのアップデートという意味合いが強く、アップデートの中心には「QMK /VIA対応のPCB基板」「新色の追加」「吸音フォームの充実」がありましたが、設計のあたらしいAir96に関しては「QMK /VIA対応のPCB基板」のみしかアップデートされた点がないとも言えます。

よって、既存のAir96を所有している方に関しては、v2を買う価値はほとんどありません。

ただし、NuPhyもそのことについては十分理解しているようで、下記のように表現しています。

2023 年 1 月にリリースされたばかりの Air96 V1 のライフサイクルを効果的に短縮するという、意図せぬ残念な副作用があります。

NuPhy

よって、既存モデルユーザーに対しては、v2のPCB基板のみの販売を提案しました。

ただし、PCB基板の交換は自身で実施する必要があり、交換の過程で生じた不具合に関しては一切保証されません。

しかし、送料別でたった$35.00しかかからないのは非常に魅力的です。

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一応、既存のAir96v1ユーザー向けに、20％オフで購入できるクーポンコードも発行されていますが、間違いなくPCB基板のみを購入したほうが良いでしょう。

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まとめ｜Air96v2はロープロでテンキーが欲しい方におすすめ

以上、新しくなったAir96v2について簡単に説明してきました。

前作と比較するとそこまで大きな変化点はありませんが、新たにテンキー付きでかつ、薄型で打鍵感に優れたキーボードを探してる方にとっては良い選択と言えるでしょう。

また、テンキーとして利用する予定がない方でも、マクロを設定してショートカットを作成すれば、より業務の効率化が図れる可能性もあります。

ゲーム専用のキーボードとしての活用も、高速化されたポーリングレートのおかげもあり、きっと満足できることでしょう。

ぜひ、予約特典がある11月30日までに購入することを検討してみてくださいね。

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