NuPhy Gen80は、80%テンキーレスレイアウトのメカニカルキーボードです。
これまでNuPhyと言えば、薄型ロープロファイルが魅力的な「Airシリーズ」や、あえて「コトコト感」を強調して、タイピングする楽しみを追求した「Haloシリーズ」など、比較的ポップで遊び心に富んだデザインのキーボードをリリースしてきました。
新たなシリーズとしてスタートした「Gemシリーズ」は、メカニカルキーボードの魅力を知った上で様々なこだわりを実現したいと考えるようになった方の「2台目」に相応しいキーボードに仕上がっており、そのカスタマイズ性の高さは、これまでのNuPhyキーボードとは一線を画するものになっています。
本記事ではそんなGem80の魅力を実際の写真を使ってたっぷり紹介していきます。
購入を検討されている方、NuPhyに興味がある方はぜひ最後までご覧ください!
- レイアウト: 80%テンキーレスレイアウトで、コンパクトながらも機能性を損なわない設計。
- カスタマイズ性: QMK/VIA対応で、ユーザーがキーボードのレイアウトや機能を自由にカスタマイズ可能
- 接続オプション: Bluetoothと2.4GHzの無線接続に対応しており、柔軟な使用が可能
- バッテリー: 4000mAhの大容量バッテリーを搭載し、長時間の使用が可能
- ホットスワップ対応: スイッチの交換が簡単にでき、ハンダ付けが不要。
- 打鍵感: 「Thocky」な打鍵感が特徴で、タイピングの楽しさを追求している。
- デザイン: アルミニウム製のトップケースと透明感のあるルックスが美しい
メカニカル方式(Normal Profile)
US
【結論】NuPhy Gem80は2台目のカスタムキーボードにおすすめ
- カスタムの幅が非常に広く一台で楽しみつくせる
- Thockyな打鍵感が素晴らしい
- 透明感のあるルックスが美しい
- 価値相応の価格設定となっている
- ベアボーンキットのため自身で組み立てが必要
NuPhy Gem80は、2台目以降の愛機を検討している人におすすめできるキーボードと言えるでしょう。
ハンダつけの必要はないものの、ベアボーンモデルとなっていることもあり、ある程度キーボードの仕組みを知った上で「自分でいじりたい」と感じるようになってきたタイミングだと、さらに魅力的に映ると思います。
2台目におすすめ!とした理由は、Gem80のカスタマイズ性の高さです。
付属のマウントパーツを変更することで、4通りの打鍵感が味わえるだけでなく、オプションのスイッチプレートも購入することで、「あなただけのお好みの組み合わせ」を見つけることができるでしょう。
また、80%TKLレイアウトは、「大きい」というデメリットはあるものの、アローキーが独立しているという恩恵は見た目以上に大きく、使ってみて初めて満足感がわかるサイズだと思います。
カラーリングも5種類と多く、専用キーキャップを組み合わせることで、さらに洗練されたルックスとなるでしょう。
興味を持った方、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか?
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製品のスペックと概要
NuPhy Gem80のスペックは下記の通りです。
価格 | 38,280円(税込)〜51,040円(税込) |
---|---|
レイアウト | ANSI 80%/TKL |
キーの数 | 88 |
スイッチタイプ | ノーマルプロファイル |
スタビライザーのタイプ | プレート取り付け |
マウントタイプ | ガスケット&トップ |
ホットスワップ対応 サポート | はい (3/5 ピン MX スタイル) |
N キー ロールオーバー サポート | はい |
バックライト | 南向き RGB-LED |
バックライトモード | 40種類 |
対応システム | macOS/Windows/Linux/Android/iOS |
動作環境 | -10~50℃ |
MCU | ARM STM32F072 |
RF | NRF52810 (トライモード) |
有線ポーリングレート | 1000Hz |
2.4GHz ポーリングレート | 1000Hz (トライモード) |
Bluetooth 5.0 ポーリングレート | 125Hz (トライモード) |
トップケース | アルミニウム |
ボトムケース | PC |
プレート材質 | Fr4 |
長さ | 141.3 mm |
幅 | 358.1 mm |
背面の高さ | 36.7 mm |
前面の高さ | 21.5 mm |
重量 | 1120 g |
タイプ 角度 | 6° 可変なし |
バッテリー容量 | 4000mAh |
稼働時間 (すべてのライトがオン) | 24 ~ 45 時間 (ラボテストの結果) |
動作時間 (ホーミングバーのみ) | 34~70 時間 (ラボテスト結果) |
動作時間 (すべてのライトがオフの場合) | 最大 330 時間 (ラボテスト結果) |
販売元
製造販売は、深圳に拠点を置く「NuPhy」となっています。
日本では、三陽合同会社が正規輸入販売代理店となり、サポートと販売を行っています。
同梱品
キーボードキット
- 1×USB-Cデータケーブル
- 1 x 2.4G レシーバー (トライモード)
- 1×キーキャップ/スイッチプラー
- 3 x 追加スイッチ
- 5×シリコンセット
- 1×ドライバー
- 1×追加フードパッドセット
- 1 x インストール ガイド
- 1 x クイック ガイド
- 1×Q&A
スイッチセット
- セットで購入したキースイッチ90個
キーキャップ
- キーキャップセット(137キー/Gem mSAキーキャップセット)
Gem80は、有線専用モデルと無線接続にも対応したトライモードモデルの2種類が存在します。
NuPhy Japanで購入できるのは、トライモードモデルのみです。
本国サイトでもトライモードモデルは購入できますが、日本で使用するための技適認証条件を満たしていないため、本国サイトからの購入よりも日本販売代理店からの購入をおすすめいたします。
ただし、「有線版がいい」方に関しては、本国サイトから購入するのが最適です。
ただし、日本までの国際送料がかかるため、ご留意ください。
NuPhy Gem80の日本語配列(JISレイアウト)についての情報
2024年6月に台湾で開催された「Computex」というイベントで「Gem80」の日本語配列モデルが発表されました。
80%レイアウトとなっているため、右シフト横に余裕があり、「ろ」に該当するキーも然りと確認することができます。
Halo75でも同様にJISモデルが準備されているようですが、右下のシフト周りのキーがかなり窮屈となっているため、日本語配列を希望するのであればGem80がベターな選択だと思います。
現時点で日本での発売日程などは不明です。
この件については、情報が入り次第追記します。
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NuPhy Gem80レビュー
実機の写真をみながらGem80をレビューしていきましょう。
今回提供していただいたGem80は下記のような組み合わせにしました。
- カラー:Cosmic Mocha
- キースイッチ:NuPhy Mint Linear
- キーキャップ:Cosmic Mocha
打鍵音レビュー
外観と特徴
それでは早速外観から見ていきましょう。
このように今回提供していただいた「コズミックモカ」は、Gem80で最もクリーンなカラーです。
ベージュをベースとしたカラーリングが優しく、白を基調としたデスクにはよく似合う事でしょう。
構成はトップケースとボトムケースに別れており、トップケースはアルミニウム製です。
アクセントの茶色キー非常にいい仕事をしており、全体的に引き締まって見えます。
キーキャップは、「mSA」というNuPhy独自のキープロファイルを採用しており、一般的に普及している Cherryプロファイルよりは若干背が高いですが、中央部が窪んだ「すフェルカルデザイン」となっているため、指先がキートップに吸い付くような感触が魅力的です。
また、行(R)によって傾斜や高さが変わる「ステップスカルプチャー」構造となっているため、ホームポジションからの運指が行いやすくなっているのも特徴と言えるでしょう。
タイピングで重要な傾斜角度は6度に固定されており、角度調整はできません。
手前側の高さは一般的なキーボードよりは若干低いですが、好みの応じてパームレストを活用するのも良いでしょう。
私は使用しないでも十分タイピングしやすいかったです。
アローキーの上には、LEDディフーザー付きの「Gem」のロゴがあしらわれています。
このロゴは金属製となっており、購入後に自身で嵌め込む形です。
磁石が仕込まれているため、磁力でくっつく形となります。
PBT製のキーキャップにも関わらず、ホーミングキーの部分のみLEDが透過するのは、このキーキャップの素晴らしい特徴です。
底面は半透明のポリカーボネート製となっており、四隅には同系色のラバー製の滑り止めが装着されています。
トップケースとの接合は底面にある10箇所のネジで止める形を採用しています。
写真では確認しにくいですが、このネジは「星形」の特殊ネジとなっており、一般的なドライバーでは回すことができません。
付属の専用ドライバーを用いて分解する形となっています。
スイッチプレートを交換する際にネジを外す必要があります。
底面のサイドには、品名/キー数/マウント名が記載されているなど、細部にまでデザインが施されていますね。
背面中央には、「NuPhy Studio」の型押しがあり、非常にクールです。
背面には、Windows/Mac切り替えスイッチ(2Way)と、電源オフー有線ー無線の切り替えスイッチ(3way)が設置されています。
側面からわずかに見えるような配慮も、本当に細かい部分までデザインが行き届いていると感じました。
背面中央にはUSB Type-Cの接続端子があります。
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キースイッチを外した状態
キースイッチを外してみましょう。
デフォルトで選択されているプレートは「FR4」となっています。
このほかにも、アルミニウムプレート、ポリカーボネートプレート(PC)、POMプレートがオプションとして用意されており、好みに応じて変更することも可能です。
また、スペースバー部分には吸音用のシリコンが仕込まれており、NuPhy独自の空洞音を抑えたスペースバーである「Ghost Bar」の効果と相まって、非常にデッドな打鍵音を演出してくれます。
スペースバーは長く空間も大きいため、どうしても他のキーと比較すると今ひとつな打鍵音になることが多いですが、これはほとんど他のキーと打鍵音の差がありませんでした。
LEDは南向きに設置されています。
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キースイッチを装着
キースイッチをつけてみましょう。
スタビライザーのカラーとキースイッチカラーが同じので、非常に統一感があって美しいです。
プレートにはこのように「スリット」が設けられており、打鍵感が均一になるように工夫が施されています。
分解と内部構造の確認
底面の10箇所のネジを外すと、トップケースが外れ、スイッチプレートが露出します。
デフォルトでは、このようにシリコンが各所に配置されており、これがボトムケースとサンドイッチされることでガスケットマウント構造を実現しています。
あた、プレートの下には専用のクッションフォームが敷かれているものわかるでしょう。
スイッチプレートを外すと、さらに一枚の吸音材が現れます。
その下にはPCBを保護していると思われる透明のシートが配置されています。
手で簡単に剥がすことができます。
PCBを持ち上げると、ボトムクッションがお目見えします。
ボトムクッションの下には、シリコンパッドが敷き詰められており、中央にはバッテリーがあります。
このように、なんと6層にもわたる吸音材が仕込まれており、これこそがGem80のThockyな打鍵音を作り出しているのでしょう。
マウント方法の変更方法
マニュアルに記載されているように、Gem80は4つのマウント方法からお好みのスタイルを選択して変更することが可能です。
プレートにアクセスするためには、底面にある10箇所のネジを、専用ドライバーで外す必要があります。
キートップやキーボードに傷がつかないように、付属の布を敷くなど、工夫した方が良いでしょう。
ネジを外すと、トップケースを上へ持ち上げて外すことができます。
デフォルトではシリコンソックがはまっていますが、これを外して他のパーツに変更する形です。
ただし、シリコンストリップを利用する場合、左上の部分のみ長さが短くなっているため、あらかじめ短いものを探しておきましょう。
硬い打鍵感がお好みであればトップマウント、柔かな打鍵感が好きならばシリコンストリップを用いるなど、好きな打鍵感を探す交換作業も楽しいですね!
私がNuPhy Gem80をおすすめしたい理由
私がGem80をおすすめしたい理由は下記の3つです。
- カスタムの幅が非常に広く一台で楽しみつくせる
- Thockyな打鍵感が素晴らしい
- 透明感のあるルックスが美しい
- 独立したLEDコントロールができる
カスタムの幅が非常に広く一台で楽しみつくせる
やはり一番の魅力は、カスタマイズの幅が非常に広いということでしょう!
4種類の打鍵感が楽しめる「Omni-Mount System」は、カスタムキーボード界隈では非常に珍しい仕組みとなっており、この一台で4台分の異なる打鍵感を体験できるのは、素晴らしいです。
また、デフォルトのFR4プレートのほかにも3種類のプレートが用意されているため、プレートとの組み合わせによっては合計16種類もの組み合わせを試すことができます。
プレートの違いは打鍵感に大きな違いを生み出します。
金属素材のプレートは硬く、樹脂素材のプレートは柔らかいという特徴があり、それぞれ反発の程度も大きく異なるため、この違いを体感するのも非常によい経験となるでしょう。
Thockyな打鍵感が素晴らしい
Gem80は、一般的なカスタムキーボードの打鍵感とは一線を画す「Thocky」な仕上がりとなっています。
打鍵音に影響を与える要因は非常にさまざまなものがありますが、その中でも個人的に大きなウェイトを占めると考えているのは、吸音材の組み込み方です。
6層にわたる吸音材を仕込んだキーボードには、Gem80以外に出会ったことがありません。
この「角の取れて若干ミュートされたような打鍵音」はASMR要素が強く、病みつきなるでしょう。
透明感のあるルックスが美しい
Gem80はそのデザインも秀逸です。
アルミトップケースに透明感のあるPC製のボトムケースの組み合わせは、クリーンで透明感が高く、あなたのデスクに彩りを与えてくれることでしょう。
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NuPhy Gem80を購入する前に注意したいこと
- 価値相応の価格設定となっている
- ベアボーンキットのため自身で組み立てが必要
価値相応の価格設定となっている
Gem80は素晴らしい機構やルックスを備えたキーボードですが、やはりそれなりの価格設定となっています。
ベアボーン状態で38,280円(税込)、キーキャップ、キースイッチをつけた状態では51,040円(税込)となるため、購入するにはそれなりの覚悟が必要です。
キーボードの価格帯はさまざまありますが、Gem80はミドルスペックとなっているため、やはりこのくらいの価格設定となるのは仕方ないと考えています。1台目として購入するにはハードルが高く、価値が見出せない可能性もあるため、ある程度メカニカルキーボードにハマった方が2台目以降として購入するのであれば、十二分に満足できる商品だと言えるでしょう。
ベアボーンキットのため自身で組み立てが必要
Gem80は「ベアボーンキット」となっているため、自身で組み立てが必要です。
ただし、組み立てといっても、キースイッチをはめて、キーキャップをつけるだけとなっているため、なんら難しい作業はありません。
30分ほどあれば問題なく組み立てることができるでしょう。
【注意】ファームウェアの更新について
Gem80に関しては、ファームウェアの更新が行われているため、届いた商品のファームウェアが最新ではない可能性があります。
ファームウェアが最新版となっていないと、VIAを用いたキーマップの変更が反映されない、読み込まれないなどの不具合が生じてしまいます。
表面上でファームウェアを確認する方法はありませんが、購入後にVIAでの不具合が生じている場合は、ファームウェアをアップデートしてみましょう。
手順
こちらのページから、お使いのOSに見合った「QMK Toolbox」というソフトウェアのインストールプログラムをダウンロードし、お使いのパソコンにインストールします。
- QMK Toolboxを開き、「Open」という箇所から、ダウンロードしたGem80のファームウェアファイル(.hex/もしくは.bin)を指定します。(Zipで圧縮されていた場合は解凍しましょう。拡張子を確認してください)
- ESCキーを押したまま、Gem80を有線で接続します。
- 黄色い文字が表示されたらESCボタンを離します。
- QMK Toolboxの「Flash」ボタンを押します。
- 「Complete」の文字が出れば完了です。
まとめ
以上、Gem80についてレビューしてきました。
これまでに数多くのNuPhy製品をレビューしてきましたが、その中でも個人的に一番好きなのがGem80です。
Haloシリーズの硬質でパーカッシブな打鍵音も良いのですが、静かにコトコトした打鍵音が好みの方はこちらの方がおすすめできます。
Gem80は、GreenKeysとNuPhy Japanの提携により、下記クーポンコードを利用することで10%オフで購入することが可能です。
この機会に是非ご検討ください!
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