2023年8月31日、アメリカを拠点とするキーボードブランド「Mode Designs」は公式SNSを更新し、新たに新作キーボードの発売を発表しました。
新作キーボードは「tempo 」という名称で、アローキーを廃した60%HHKBレイアウトとなっているのが最大の特徴となっています。
事前購入予約受付開始は2023年9月6日 米国東部標準時の午前9時からとなっており、価格は $259.00。
発送時期については、今年の12月を予定しています。
Mode Desingsによると、現時点でtempoの終売は予定されておらず、レギュラーラインナップとして販売が継続されるようです。
Mode Designsといえば、独特のマウント方法を採用したEnvoyのリリースで話題となっており、あの打鍵感は非常に中毒性があります。
今回の新作に関しても、どのような打鍵感となっているのか、非常に楽しみですね。
情報および画像参照元:Mode Desings / YouTube

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Mode Designs tempoのスペック等について

まずはtempoのスペックについて見ていきましょう。
- 発売日:2023年9月6日(予約販売開始)
- 発送:2023年12月を予定
- 価格: $259.00から
- QMK/VIAに対応し、キーマップの変更が可能
- Windows/Mac対応
- ホットスワップ対応
- マルチレイアウト対応
- CNCアルミニウム合金ボディ
仕様詳細について見る▷▷
Measurements
- Typing Angle: 5.8 Degrees
- Front Height: 19mm
- Dimensions: 298x113mm
- Weight: 2.7-4.4lbs
PCB & Layout
- Thickness: 1.6mm
- Switches: 58-62
- Firmware: QMK with VIA support
- MCU: ARM

Materials
- Case: Aluminum
- Accent: Aluminum, Steel, Brass, Wood
- Weight: Alu, Copper, Brass
- Plate: POM, FR4, Aluminum, Carbon Fiber, Copper
Box Contents
- Case
- Feet and Mounting Blocks
- PCB + Daughterboard
- Carry Case
- Screwdriver
- Keycap and Switch Puller
- Various Fasteners
HHKBレイアウトで60%サイズ


tempoは、方向キーを持たない60%サイズのメカニカルキーボードです。
通常の60%サイズとは異なり、いわゆるHHKBレイアウトとなっています。
HHKBユーザーであればご存知かと思いますが、このレイアウトの特徴は、2Uバックスペースが分割されており、エンターキーの上にバックスペースが配置されていることでしょう。
これにより、小指を大きく右上に伸ばすことなく、効率よく打鍵することが可能となっています。
その他にも、右Shiftの隣に配置されたファンクションキーを用いて、右手のみで方向キー操作を行うことが可能であったり、デフォルトでControlの位置が使用頻度の低いCapsLockの位置へ変更されているなど、効率性を重視したレイアウトとなっているのです。
tempoでは、この左右対称で美しいHHKBレイアウトをそのまま継承しているため、現在HHKBをお使いの方であればスムーズに持ち替えることができるでしょう。
マウント方式は打鍵感にこだわったLattice Blockマウント方式を採用

PCB基板のマウント方法には様々な方法があり、マウント方法によってそのキーボードの打鍵感や打鍵音が決まると言っても過言ではないほど、キーボードにとって大きな影響があります。
tempoは、Envoyで好評だったLattice Block Mount Systemを採用。
このように、柔軟素材で作られたブロックをケース内部に配置し、2本のネジでPCB基板とケースを固定するマウント方法となっています。


Envoyでは、柔らかな打鍵感を実現する「ラティスブロック」と、硬質な打鍵感を実現する「ラバーブロック」の2種類でしたが、今回からはカラーや組み合わせの違いで種類が増えるようです。


Envoyの時もそうでしたが、この打鍵感が決め手となって購入する方が多いような気がします。
数多くのキーボードを使用してきましたが、これほどまでに中毒性のあるキーボードはありません。
打鍵音についてはこちらをご覧ください。
Mode Tempoのカスタマイズについて
Tempoは、EnvoyやSonnetと同じく、パーツを組み合わせて注文を行う「Build Yours」方式となっています。
選択できるカスタマイズ項目は下記のとおりです。
- ケース
- アクセント
- ウェイト
- PCB
- キーキャップ
- キースイッチ
- スタビライザー
- フォーム
これらを組み合わせていくと、あなただけのTempoが完成することでしょう。
特に、カラーリングについては、リアルタイムで変化するビジュアライザが利用可能です。

ケースは6種類から選択可能


tempo は6種類のケースから選択可能です。
ホワイト系のカラーが3種類、グリーン系が2種類、ブラック系が1種類と、非常に個性的なラインナップとなっています。
特に、ダークグリーンボディに同社製のTOMMOROWキーキャップをインストールしたモデルはたまりませんね!
アクセントは8種類の中から選択可能

tempoの背面にインストールするアクセントバーは下記の8種類から選択可能です。
パステル系のメタリックカラーにミラー、ウッド、ホワイトがラインナップされており、これもケース同様にかなり攻めたカラーリングと言えるでしょう。




ウェイトは4種類から選択可能


tempoの底面にインストールするウェイトは、4種類から選択可能です。
黒、白、カッパー、ゴールドとなっており、非常に迷いそうですね。
Envoyとは異なり、くり抜かれたケースに嵌め込む方式に変更になっています。
その他のカスタマイズについて
プレート
- FR4 No Cost
- POM No Cost
- Aluminum $5.00
- Carbon Fiber $11.00
- Copper $25.00
PCB
- Solder No Cost
- Hotswap – Full Backspace $7.00
- Hotswap – Split Backspace $7.00
Keycaps
- 購入しない
- Tomorrow Keycaps $79.99
- Anthracite Keycaps $79.99
- Obscura Keycaps $79.99
キースイッチとスタビライザーを同時に購入するとキーキャップの価格は$59.99となります。



Switches
- 購入しない
- Obscura Linear Switches – 70 $45.50
- Tomorrow Tactile Switches – 70$ 45.50
- Anthracite Silent Tactile Switches – 70 $49.00
キーキャップとスタビライザーを同時に購入するとキースイッチの価格は$39.00となります。



Stabilizers
- 購入しない
- Durock V2 Stabilizers – Gold$17.00
- Durock V2 Stabilizers – Black$17.00
キーキャップとキースイッチを同時に購入するとスタビライザーの価格は$12.00となります。
From
- No Foam
- Tempo Foam Kit $12.00
Foam is optional. The foam kit include case, plate and PE foam.
tempoはHHKBユーザー必見のマストバイアイテム
以上、Mode Designsの新作、「tempo」についての概要を紹介してきました。
昨今では、HHKBレイアウトが人気を博しており、Molly60やTilly60など、魅力的な新商品がどんどんリリースされてきています。
やはりその中でも、tempoは最注目商品といっても過言ではありません。
ぜひチェックしてみてくださいね!
