東プレがREALFORCE R2の後継機としてリリースした「REALFORCE R3」
このモデルから、ファン待望の無線接続に対応し、「R3」の全モデルが標準で静音対応になりました。
R3よりも遅れてリリースされたのがREALFORCE R3Sです。
REALFORCE自体がかなり細かい種類があり、その中でR3Sがリリースされたことで、混乱している方も多いのではないでしょうか?
この記事では、REALFORCEの型番ごとの種類と特徴について解説していきます。
REALFORCEは「高級キーボード」です。
購入してから後悔しないためにも、ぜひ熟読してくださいね。
REALFORCE R3シリーズの特徴一覧
REALFORCE R3は、フルサイズとテンキーレスモデルが存在します。
- フルサイズモデル|27種類
- テンキーレスモデル|28種類
全機種に共通している項目が下記の3つです。
- 静電容量無接点方式
- APC
- フルNキー
これらを踏まえて、「デザイン」「カラー」「配列」「押下圧(荷重)」「打鍵音」「接続方式」で異なっています。
項目 | 内容 |
---|---|
デザイン | R3スタイル R2スタイル |
カラー | ブラック スーパーホワイト ブラック+ダークシルバー スーパーホワイト+ライトシルバー |
配列 | JIS(日本語配列)=ISO US(英語配列)=ANSI JIS-セパレートスペースバー |
レジェンド | 日本語配列かなあり 日本語配列かななし(左上レジェンド) 英語配列(センターレジェンド) |
荷重(押下圧) | 30g 45g 変荷重(アルファベットキーのみ45g /他30g) |
カスタマイズ | 表面のパネル変更可否 |
打鍵音 | 静音 通常 |
接続方式 | 有線のみ ハイブリッド(有線or無線) |
ぶっちゃけ、ここまでわかっている「ファン」でないと選びにくいでしょう。
REALFORCE自体がかなりコアな商品ですので…
ただ、製品としては本当にいいものですので、この記事を参考に選んでくれる人が増えたら嬉しいです。
以上の特徴から分類すると、このようになっています。
Windows専用モデル
型番 | デザイン | カラー | 配列 | 荷重 | カスタマイズ | 打鍵音 | 接続方式 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R3HC52 | R3 Style | アイボリー | JIS | 変荷重 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HC61 | R3 Style | ブラック | JIS | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HC71 | R3 Style | スーパーホワイト | JIS | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3UC11 | R3 Style | ブラック | JIS | 45 | ◯ | 静音 | 有線 |
R3UC21 | R3 Style | スーパーホワイト | JIS | 45 | ◯ | 静音 | 有線 |
R3SD11 | R2 Style | ブラック | US | 45 | – | 静音 | 有線 |
R3SD13 | R2 Style | ブラック | US | 30 | – | 静音 | 有線 |
R3SD31 | R2 Style | ブラック | US | 45 | – | 標準 | 有線 |
R3SC11 (ふるさと納税対応) | R2 Style | ブラック | JIS | 45 | – | 静音 | 有線 |
R3SC21 (ふるさと納税対応) | R2 Style | スーパーホワイト | JIS | 45 | – | 静音 | 有線 |
R3SC12 (ふるさと納税対応) | R2 Style | ブラック | JIS | 変荷重 | – | 静音 | 有線 |
R3SC13 (ふるさと納税対応) | R2 Style | ブラック | JIS | 30 | – | 静音 | 有線 |
R3SC31 (ふるさと納税対応) | R2 Style | ブラック | JIS | 45 | – | 標準 | 有線 |
R3SC41 (ふるさと納税対応) | R2 Style | スーパーホワイト | JIS | 45 | – | 標準 | 有線 |
R3HD11 | R3 Style | ブラック | US | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HD21 | R3 Style | スーパーホワイト | US | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HD13 | R3 Style | ブラック | US | 30 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HC11 (ふるさと納税/レンタル対応) | R3 Style | ブラック | JIS | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HC21 (ふるさと納税対応) | R3 Style | スーパーホワイト | JIS | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HC12 (ふるさと納税/レンタル対応) | R3 Style | ブラック | JIS | 変荷重 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HC22 (ふるさと納税対応) | R3 Style | スーパーホワイト | JIS | 変荷重 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HC13 (ふるさと納税/レンタル対応) | R3 Style | ブラック | JIS | 30 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HC23 (ふるさと納税対応) | R3 Style | スーパーホワイト | JIS | 30 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HC31 (ふるさと納税対応) | R3 Style | ブラック | JIS | 45 | ◯ | 標準 | ハイブリッド |
Mac専用モデル
REALFORCE R3とR3Sの違いは「デザイン」「打鍵音」「接続方式」
やはり気になるのが、R3とR3Sの違いでしょう。
上記の比較画像をご覧ください。
上段が「R3S」下段が「R3」です。
デザインの面で見ると、上段(R3S)が角ばったデザインとなっており、人気だった「R2」とほぼ同様のルックスとなっている一方で、下段のモデル(R3)は、やや丸みを帯びたデザインとなっているのがわかるでしょう。
細かな点では、R3Sモデルはすべて「有線接続」のみとなっており、無線接続モデルは存在しません。
また、打鍵音についても「非静音モデル」が用意されているのも特徴です。
このようにR3Sは、「有線のみ」「静音モデルでない」ものを選択すると、R3より安価に購入できるのです。
R3SD31 | R3HD13 | |
---|---|---|
デザイン | R2スタイル | R3スタイル |
キーキャップの印字 | レーザー印刷 (消えることがある) | (消えにくい) | 昇華印刷
カラー | ブラック | ブラック |
配列 | US | US |
荷重 | 45g | 30g |
カスタマイズパネル | 装着不可 | 装着可能 |
打鍵音 | 非静音 | 静音 |
接続方式 | 有線 | ハイブリッド |
価格 | 20,900円(税込) | 34,540円(税込) |
購入先 | Amazon | Amazon |
このようにR3Sの方が最大で15,000円近くも安価となっています。
名称はR3ですが、実質的にR2が「R3」の名前を冠して販売されているようなものです。
R3Sのキーキャップは「昇華印刷」ではなく、経年変化やスレによって印字が消えやすい「レーザー印刷」となっています。
もし、昇華印刷のキーキャップが良ければ、純正リプレイスパーツを購入しましょう。
REALFORCE R3SとR2の違い
そもそもREALFORCE R3Sは、REALFORCE R2の後継機種にあたり、REALFORCE R3のマイナーチェンジ版と言えます。
R3Sは、R2のデザインを踏襲しつつも、R3の専用ソフトウェア「REALFORCE CONNECT」によるキーマップ変更機能やAPC機能(入力ポイント変更)を付け加えたR2ファンも納得するモデルとなっているのです。
REALFORCE R2からの変更点
- キーマップ変更機能が全面対応となった(R2はCapsLock/Ctrlキーの入れ替えのみ)
- APC機能が4段階(0.8/1.5/2.2/3.0mm)にアップグレード(R2は3段階(1.5/2.2/3.0mm)だった)
- Windows -JIS配列のスペースキーが短くなった(4.25u→3.5u)*
※私が所有しているMac配列のR2/R3を比較すると、スペースキーの長さは変わっていないため、Windows配列のモデルのスペースバーが長がったように思います。
REALFORCE R3 /R3Sのおすすめモデルはこれ!
やはりこれだけのラインナップがあると、どのモデルを選んだら良いか迷ってしまうことでしょう。
ここからは、REALFORCE R3のおすすめモデルについて紹介していきます
REALFORCE R3おすすめモデルは「かななしテンキーレス」「分割スペースモデル」「有線モデル」
REALFORCEを一躍有名にさせたのは「フェザータッチ」と呼ばれる打鍵感の軽さでしょう。
このフェザータッチですが、主に30g荷重のモデルを指す場合が多いようです。
個人的に、押下圧30gというのは、「軽すぎてミスタイプ」が多くなるという印象を持っています。
様々なキーボードを触ってきていますが、やはり「押した感じ」をしっかり感じられるのは40g以上だと思っています。
30gは、MagicKeyboardなどのパンタグラフタイプからの持ち替えであればしっくりきそうですが、メカニカルキーボードらしい打鍵感が得られにくいと個人的には思います。
以上を踏まえておすすめするモデルは下記になります。
REALFORCE R3 JIS配列
フルサイズで日本語配列モデルを探しているのであれば、間違いなくおすすめは「セパレートスペースバーモデル」でしょう。
2024年9月3日から新たに販売を開始したモデルで、スペースバーが分割されて2つに分かれているのが特徴です。
両方スペースバーとして機能するほか、キーマップ変更機能を使って、左側は「スペースバー」、右側は「バックスペース」など、好みの設定に変更することができます。
タッチタイピングをしている方であれば、恐らくは左親指でスペースバーを叩くことが多いでしょう。
そのため、右のスペースバーには好きなキーを振り分けることができます。
レイヤーキーやシフトキー、エンターキーを振り分けて、右手の親指で押すことで、より効率のよいタイピング体験ができるはずです。
また、テンキーレスモデルであれば、2024年9月3日より新発売となった「かななし」モデルです。
従来モデルと比較してみましょう。
このように、「かな」レジェンドがないことで、英語配列のような非常にすっきりとした見た目になることがわかるでしょう。
英語配列モデルのようにセンターレジェンドではないところも、特別感を感じさせてくれます。
REALFORCE R3 US配列
45g荷重でかな刻印がなく、センターレジェンドが良いとなると、US配列のみのラインナップとなります。
カラーとサイズに応じて、好きなものを選択してください。
安く買いたいなら有線モデルもおすすめ
また、より安価に揃えたいというのであれば、有線モデルを選ぶのも良いでしょう。
フルサイズ・テンキーレスともにJIS配列・45g荷重と選択肢がかなり固定されてしまう一方で、安価に購入できます。
REALFORCE R3S おすすめモデルは45g荷重モデルと安い非静音モデル
R3Sに関しても、打鍵感の良さから「45g」荷重モデルをおすすめします。
R3よりも角張ったデザインが良い方はこちらの方がいいでしょう。
US配列モデルについては、ブラックのみしかないため注意が必要です。
また、より安価に揃えたいというのであれば、「非静音」モデルを選ぶのも良いでしょう。
下記が打鍵音の比較動画となります。
フルサイズ・テンキーレスともにJIS配列・45g荷重と選択肢がかなり固定されてしまう一方で、安価に購入できます。
Macユーザーに関してはR3Sのラインナップはなし
残念ながら、Mac配列のR3Sは、現時点では販売されていません。
旧R2スタイルのモデルが良い方は、中古品を探すしかないでしょう。
また、全てのモデルで荷重が45gしか選ぶことができません。
テンキーレス
型番 | デザイン | カラー | 配列 | 荷重 | カスタマイズ | 打鍵音 | 接続方式 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R3HG11 | R3 Style | ブラック+ダークシルバー | JIS | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HG21 | R3 Style | スーパーホワイト+ライトシルバー | JIS | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HH11 | R3 Style | ブラック+ダークシルバー | US | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HH21 | R3 Style | スーパーホワイト+ライトシルバー | US | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
フルサイズ
型番 | デザイン | カラー | 配列 | 荷重 | カスタマイズ | 打鍵音 | 接続方式 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R3HE11 | R3 Style | ブラック+ダークシルバー | JIS | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HE21 | R3 Style | スーパーホワイト+ライトシルバー | JIS | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HF11 | R3 Style | ブラック+ダークシルバー | US | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
R3HF21 | R3 Style | スーパーホワイト+ライトシルバー | US | 45 | ◯ | 静音 | ハイブリッド |
REALFORCE R3/R3Sを選ぶときの注意点
超高級キーボードであるREALFORCEは、ルックスや打鍵感のどれをとっても大変満足いただける製品だということは自信を持って言えます。
ただ、欠点を挙げるとしたら「大きすぎる」「重い」ため、持ち運びには絶対に向いていないということでしょう。
こちらの動画の冒頭では、様々なキーボードのタイピング動画が流れますが、R3だけ異質の大きさということがお分かりいただけると思います。
ちなみに、よく REALFORCEと引き合いに出されるHHKBの重量は600g程度と非常に軽量コンパクトとなっています。
同じ「静電容量無接点方式」を採用していてかつ、押下圧が45gと共通していることから、コンパクトさや持ち運びを考えている方は、間違いなくHHKBをおすすめします。
HHKBは「プラスチック感」がかなりあるので、高級感を感じることができるのは「HHKB雪」くらいでしょう。
REALFORCEはかなりがっしりしているので、高級感を感じることができます。
まとめ|あなたにぴったりの一台を見つけよう
以上、REALFORCE R3/R3Sの違いと選び方についてご説明してきました。
キーボードは、こだわり始めると本当に「沼」にハマります。
そんなキーボード沼ユーザーの期待に応えるべくして、REALFORCE R3もこんなにたくさんのラインナップになったことでしょう。
ぜひこの記事を参考に、お好みの1台をゲットしてくださいね。
ご購入の際には、リストレストのお求めもお忘れ無く。
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