GATERON PRO ULTRA GLORY SWITCHレビュー｜ミュート感の強いリニアスイッチ

キースイッチは非常に奥が深い世界で、組み合わせるパーツやスプリングによって、打鍵感だけでなく、打鍵音までが変化します。

今回紹介するのは「GATERON PRO ULTRA GLORY SWITCH」。

執筆時点では、まだ日本未発売の商品となっており、大変貴重です。

タイピングサウンドが気にいった方は、ぜひKPrepublic Storeよりお買い求めください。

キースイッチに関しては、KPrepublicから提供していただきました。当サイトのリンクから成約した場合、グリーンキーズ運営元であるグリーンエコーズスタジオは収益を得る場合があります。

GATERON PRO ULTRA GLORY SWITCHの概要

GATERON PRO ULTRA GLORY SWITCHには2種類の押下圧のキースイッチが存在し、バネの長さや巻き数と、ステムのカラーなどが異なっています。

Redスイッチは、トータルトラベルが3.6mmと短く押下圧が45gとリニアスイッチとしては標準的な重さとなっている一方、Yellowスイッチは、トータルトラベルが4.0mmと若干長く、押下圧が50gと通常のリニアスイッチとしては重く設定されているのが特徴です。

素材の違いによる打鍵音の考察

トップハウジングは半透明、ボトムハウジングは不透明なグレーとなっており、LEDに関してはボトムハウジングとトップハウジングの隙間から漏れ出るような感じの構造となっています。

一般的に、バネが弱くなる＝押下圧が小さくなると相対的に押下する力が大きくなり、クラッキーでラウドな打鍵音となりやすい印象ですが、より軽いRedスイッチのステムには柔らかなPOK（ポリケトン）を、YellowスイッチにはPOMを使用することで、より低いコトコトとした打鍵音の演出に力を入れているような印象をもちました。

実際の打鍵音

種類の異なるキースイッチをつかって打鍵音を比較してみました。

まずはCerakey（セラミックス製キーキャップ）の打鍵音から聞いてみましょう。

Cerakeyをつけた際にはかなり硬質な打鍵音になることが多いのですが、キースイッチ特性の影響あり、芯のある硬い音が若干マイルドになった印象を持ちました。

続いて、PBT素材のキーキャップでの打鍵音を聞いてみましょう。

こちらはシングルショットPBTキーキャップとなっているため、ミュートされた中でも若干の柔らかさを残した打鍵音となっています。

一方で、ダブルショットPBTキーキャップでは、チョイスしたDomikeyのキーキャップがかなり肉厚ということもあり、しっかりと芯のあるタイトな打鍵音になっているのがわかるでしょう。

写真で見るGATERON PRO ULTRA GLORY SWITCH

まとめ｜サイレントリニアで物足りない場合はおすすめ

以上、GATERON PRO ULTRA GLORY SWITCHについてレビューしてきました。

2023年から現在にかけて、日本ではKailh DeepSea Isletを中心としたサイレントリニアキースイッチが流行してきました。

そのブームも変化しつつあり、最近ではVertex V1に代表されるような「Thockyでミュートされたリニアスイッチ」が好まれるようになってきている気がします。

あなたもぜひ、GATERON PRO ULTRA GLORY SWITCHを手に取ってみてください。