Gateronブースはキースイッチファンには夢のような場所|TGS2026レポート

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本記事は、新製品・販売開始・仕様更新・キャンペーンなどの事実整理を目的としたニュース記事です。実機を用いた長期レビューや評価記事ではありません。提供・広告・収益化に関する情報がある場合は、本記事内に明記します。

見渡す限りのキースイッチ。

Gateronブースは、キーボードの「沼」を体現しているような場所でした。

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ブース内は、スイッチテスターで埋め尽くされています。

昨今のニーズを象徴するように、見えやすい手前側には「磁気式キースイッチ」、奥側には「メカニカルキースイッチ」が数多く展示されていました。

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これは奥側のメカニカルキースイッチブース。
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キースイッチは色や形だけでなく、組み合わせる構成パーツ(トップハウジング、ボトムハウジング、ステム)などの形状や素材、バネの重さ、潤滑剤の加減によって、多種多様な感触や音を生み出しています。
それがこのバリエーションにつながっています。

驚いたのは、磁気式スイッチのバリエーションが非常に豊富になっていた点です。

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Magnetic Jade Delta Switch(Light Version)。ステム形状が角を落とした三角形のよう。
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Magnetic Jade Delta Switch(Dark Version)。色違いの押下圧違い。
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以前はほとんど見られなかった静音バージョンの磁気式キースイッチも登場していた。

磁気式キーボードの走りである「Wooting 60HE」がリリースされたのが2022年。

それから2023年にRazerなどの大手ゲーミングブランドが参入し、現在まででゲーミングシーンのメインストリームキーボードになったと記憶しています。

磁気式キースイッチ(Hall Effect Switchともいう)が普及し始めた当初は、Cherry MX系スイッチに近い外形を持っていても、メーカーをまたいで自由に交換できる現状ではありませんでした。

その理由のひとつが、スイッチ内部に搭載された磁石の極性と向きです。

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磁性にはS極とN極がありますね。

Gateronの磁気式スイッチは、現在公開されている製品仕様では磁石のN極をPCB側へ向ける「N極下向き」方式を採用しています。

Gateron公式サイトでも、Magnetic Jadeシリーズをはじめとする磁気式スイッチについて「N-pole faces down to the PCB board(N極がPCB側を向く)」と明記されており、2026年に公開された同社の解説記事では、Gateronの磁気式スイッチについて「N-pole down magnet orientationに対応したHall Effect PCBが必要」と説明されています。

https://www.gateron.com/blog/detail/keyboard-switches-for-gaming
https://www.gateron.com/products/gateron-magic-jade-switch
https://www.gateron.com/u_file/2505/21/file/GateronMagneticJadeProSwitchKS-20TF10B045NW-Y106PRO1.pdf

一方、磁気式キーボード黎明期には異なる方式も存在しました。

たとえばAkkoは2024年2月時点の公式資料で、当時の同社製磁気式キーボードがS極をPCB側へ向ける方式を採用していることを明記しています。

同資料では、Gateron製HEスイッチについて極性が逆であるため、そのままではAkko製PCB上で動作しないとも説明されていました。

つまり、当時の磁気式スイッチは「MX系に近い形状だから交換できる」というものではなく、スイッチとPCB側のHallセンサーが想定する磁極の向きまで一致している必要がありました。

これが非常にややこしく、交換ができても動作しない、という状況が多かったように感じます。

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ほんとにややこしかった覚えがあります。

現在では、GateronをはじめとするN極下向き方式に対応した製品が増えており、以前よりもメーカーをまたいだスイッチ交換がしやすくなっている印象です

市場の現状を踏まえて、PCB設計自身がN極をPCBに向ける方式が主流になってきたことで自然とキースイッチ側もその仕様によってきた、ともみて取れます。

ただし、これは磁気式スイッチ全体に共通する統一規格が成立した、という意味ではありません。

たとえ、N極をPCBに向けるキースイッチだったとしても、ソフトウェア側で「キャリブレーション」に対応していないとうまく動作しません。

そういった側面でGateronに関しては、多くの磁気式キーボードに採用されるよう、磁気式キースッチの選択肢を増やしているように見えました。


一方で、奥側には、トラディショナルなメカニカルキースイッチも多く展示してありました。

個人的に気になったのが「Oil King」の静音バージョン2種。

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キースイッチにも「流行」があり、最近では動作時のスレを軽減させる「事前潤滑済み」のキースイッチが多い印象です。

その走りとなったのが「Oil King」だったように思います。

Gateron OilKing Linear Switch 5pin black2
画像参照:Gateron

たっぷりと潤滑をすることで驚くほどスムーズな動作、ステムにPOM素材を用いており、底打ち音が「コトコト」とする気持ち良いキースイッチの一つです。

それを「静音(底打ち音を軽減したスイッチ)」バージョンでリリースしているという背景には、「オフィスでもお気に入りのキースイッチを利用したい」というニーズがあるように感じています。

とりわけ日本では、そういった潜在ニーズは多そうですね。

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ただ、そもそもオフィスでメカニカルキーボードを使う人はまだまだ少なそうですが。。。

また、Gateronはキースイッチやキーキャップを交換するツールも販売しています。

その新作がこの「3-in-1キーキャップ&スイッチプーラー兼スイッチオープナー」という商品。

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先端は樹脂製。この突起をキーキャップに引っ掛けて抜く。
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写真に写しきれませんでしたが、反対側がキースイッチプーラー、内側に見える突起はスイッチを分解するツールとなっています。
分解することで、スイッチ内の潤滑を自身で行ったり、ステムやバネの交換も行えるようになります。

gateron keycap switch puller switch opener13
gateron keycap switch puller switch opener12

また、お土産にキースイッチサンプル数点と、「2-in-1キーボードツール キーキャップ&スイッチプーラー」をいただきました。

GATERONTwinsToolSwitchPullerKeycapPuller5
画像参照:Gateron

これまではアナログのスイッチプーラー/キーキャッププーラーで引っこ抜いていましたが、この商品めちゃくちゃ便利ですね。

3 in 1スイッチプーラー2 in 1スイッチプーラーもAmazonで購入可能です。

これは持っていたら便利かもしれませんね。

  • 初回公開日
  • 最終更新日
  • 取材方法:TGS2026での対面取材
  • 参照・引用元https://www.gateron.com/
  • 利益相反:商品提供:あり 本稿収益化リンク:あり(Amazonリンク)
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河村 亮介のアバター 河村 亮介 Greenkeys chief editor

日本のキーボード専門メディア「Greenkeys」編集長。GreenEchoes Studio代表。

メカニカルキーボード、自作キーボード、入力デバイスに関するレビュー・取材・検証・撮影・執筆を担当しています。これまで100製品以上をレビューし、日本語配列キーボードの互換性問題や国内市場動向についても継続的に情報発信しています。

日本語配列キーボードの互換性向上を目的とした業界連携プロジェクト「Japan Layout Alliance(JLA)」を設立し、国内外メーカーと協力した活動も行っています。

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