体験紹介記事です。
普段はWEB系のお仕事をしている筆者ですが、あまりにもハードにタイピングをする機会が増えすぎて、作業効率アップのために出会ったのがメカニカルキーボードでした。
最初は市販品を使っていましたが、いつの間にか自作キーボード沼にどっぷりハマっています。
この沼は深く、キーボード単体の沼に加えて、キーキャップ沼、キースイッチ沼など、複数の沼が並列しているため、もう大変です。
そして、最近の自作キーボードでよく見るようになってきた「ケースは自分で作ってね」系の商品。
製作者さんが用意してくれた3Dプリントデータを、自身で印刷する、もしくは業者へ発注する形でケースを入手する方法です。
この界隈では3Dプリンターを持っている方の方が多いような気がしますが、おそらく日本では一般的には普及していないため、発注する方が多いでしょう。
前置きが長くなりましたが、最近JLCPCBでスタートした「アルミニウム素材でのケース発注」を経験したため、シェアします。
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dadittoのケースをアルミニウムで発注してみた
さっそくですが、完成図です。
dadittoとは、◤◢◤◢◤◢◤◢(yynmt)さんが設計した45%レイアウトのメカニカルキーボードです。
シンプルかつミニマムなルックスや、キー配列が好みのため、私の中でも使用頻度が高いお気に入りのキーボードとなっています。
実は、dadittoを発見した時は、すでに終売となった後でした。
途方に暮れていた中、知人が3Dプリントケース付きで譲ってくれるとのことで、喜んで入手したという経緯があります。
おそらく、3Dケースの宿命だとは思いますが、構造や材質によって経年劣化による変形が目立ってくる印象です。
dadittoのケースも例外ではなく、フレームの長辺部分がやや浮き上がってきてしまっていました。
もちろん、私は3Dプリンタを持っておらず、3Dデータも取り扱えないため、用意されたデータを発注するだけです。
JLCPCBに発注する前の悩み
おそらくJLCPCBは、この界隈でかなりの知名度がある3Dプリントを依頼できる会社でしょう。
この企業では、さまざまな種類の材質で3Dプリントを行ってくれるほか、最近ではアルミニウム素材でのCNC加工にも対応しました。
Maglit40のケース発注ですでに3Dプリントの発注経験がありましたが、金属加工に関しては全く未経験です。
3Dプリントに関しても、材質によって仕上がりや誤差がかなり大きい印象を持っていましたが、金属加工となるとどういった弊害があるのか、留意点は何かさっぱりわかりません。
ちょっと調べると、CNC加工は、金属を円形のカッターで削る作業があるとのこと。
ということは、角があるようなデザインはかなり厳しい、というのはなんとなく予想できました。
そして、おそらく3Dデータは共通でも、金属加工と3Dプリントでは、想定される加工工程がことなるため、3Dデータをそのまま発注してもきっと満足の行く仕上がりにはならないだろうと踏んでいました。
dadittoケースの精巧さに賭けてみる
外したケースをよく観察すると、思っていた以上に角がありません。
というか、角らしいところにだいたいRがついているではないですか。
(プロが見れば角がたくさん、と言われそうですが)
これは行けそうな雰囲気…と考えて発注したのです。
(ちなみに価格が安かったのも後押しになりました。このサイズ、アノダイズド加工ダークグレーカラーを指定して送料込で$100.00以下でした。)
ジャストフィットの仕上がり
そして出来上がったのがこちらです。
なんの不具合もなくジャストフィットでした。
やはり金属の剛性は凄まじく、長辺部分のたわみはまったく見られませんでした。
打鍵感こそそこまで大きな変化はありませんでしたが、重量が増したことでタイピングに安定感が生まれました。
また、金属素材ということで所有欲を満たしてくれます。
タイピング動画も撮影してみました。
まとめ
ということで、金属加工の発注をした体験談についてお伝えしてきました。
おそらく、こんなにスッと行くケースはかなり稀で、通常であれば金属加工を想定した3Dデータを作成して、発注するのが正しい手順なのだと思います。
今回のように、無加工で問題なく仕上がったのは、製作者様の3Dデータが精巧だったことに他なりません。
dadittoに関しては、数量限定で再販されるようですので、お買い求めの方は下記からどうぞ。
https://booth.pm/ja/items/3359150
作者様、素晴らしい作品を作っていただいてありがとうございました。
これからも仕事のお供として、ガシガシ利用させていただきます。
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