Keychronが「Orca echo」の設計データを公開|コミュニティによる改造・アクセサリ制作を後押し

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この記事の位置づけ
本記事は、新製品・販売開始・仕様更新・キャンペーンなどの事実整理を目的としたニュース記事です。実機を用いた長期レビューや評価記事ではありません。提供・広告・収益化に関する情報がある場合は、本記事内に明記します。

2026年10月9日、GIZMODO Japanは、Keychronと共同開発した分割キーボード「Orca echo」の3Dデータを公開したことを発表しました。

データはKeychron公式GitHubリポジトリからダウンロードでき、ケースやプレートの構造確認、個人利用を目的としたカスタムパーツの制作、互換アクセサリの設計などに利用できます。

Keychronは以前から、自社製品の設計データを公開することで、キーボードコミュニティによる学習やカスタマイズを支援する姿勢を示してきました。

今回の公開は、その取り組みがOrca echoにも拡大された形です。

Orca echoの設計データを確認する

Orca echoで公開されたデータ

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GitHub上では、Orca echoについて次の構成部品のハードウェア設計データが公開されています。

公開対象主な用途
Top Case上側ケースの形状・寸法確認
Bottom Case底面ケースの形状・寸法確認
PCB基板外形や部品配置の確認
Plateスイッチプレートの形状確認・カスタム
Full Model組み立て状態の全体構造確認

Keychronのリポジトリには、Orca echoについて「Top Case、Bottom Case、PCB、Plate、Full Model」が公開対象として記載されています。

参照:GitHub

ここで注意したいのは、「PCB」の公開が、そのまま回路図や製造用の基板データ一式を意味するわけではないことです。

今回のGitHubリポジトリは、製品のハードウェア形状を確認するためのCADデータが中心です。

Orca echoを一から製造できる完全な設計資料が公開されたわけではありません。

3Dプリンターによるカスタムパーツ制作を想定

Orca echoのプロジェクトページでは、公開されたデータについて、3Dプリンターなどを使用したオリジナルパーツやカスタムアクセサリの制作に利用できると説明しています。

参照:costory.jp

たとえば、次のような活用が考えられます。

  • デスク環境に合わせたケースやスタンドの試作
  • パームレストや傾斜調整パーツの設計
  • ケーブルやレシーバーを収納するアクセサリの制作
  • ケースやプレートの寸法確認
  • Orca echoに適合する周辺パーツの開発
  • 製品構造を教材としたCAD学習

Orca echoは左右分割型で、中央部にトラックボールを配置した特徴的なキーボードです。

一般的な一体型キーボードよりも、設置角度や左右の間隔、手首の位置といった個人差が使い勝手に影響します。

そのため、ユーザー側で周辺パーツを設計できることは、Orca echoとの相性がよい取り組みといえそうですね。

完全なオープンソースではなく「source-available」

公開された設計データは、何にでも自由に使用できる完全なオープンソースではありません。

Keychronは、この取り組みを「source-available」と位置づけています。

個人・教育用途では、設計データの閲覧、学習、改変、個人向けの派生パーツ制作が認められています。また、条件を満たした独自の互換アクセサリについては、製造・販売も可能です。

一方、公開データを利用してOrca echoやKeychron製品そのものを複製し、販売することは認められていません。変更した設計データの再配布にも制限があります。GitHub

詳しい利用範囲については、GitHub上のライセンスを確認する必要があります。

Keychron Source-Available License

Keychronが掲げるコミュニティ貢献をOrca echoでも実践

Keychronは2026年4月から、キーボードやマウスの量産用CADデータをGitHubで公開しています。

Greenkeysでは当時、Keychronが公開したのは単なる図面ではなく、完成品を起点として学習、改造、互換アクセサリ開発を促すための入口ではないかと取り上げました。

Keychronは本当に「オープンソース化」したのか?

Keychronの公式リポジトリには、次のような目的が掲げられています。

  • 実際の製品設計を教材として学ぶ
  • ケースやプレートをリミックスする
  • 寸法や部品構成を確認する
  • コミュニティ向けの改造パーツを作る
  • 互換アクセサリを開発する
  • 修正や新しいバリエーションを提案する

今回、クラウドファンディングを通じて開発されたOrca echoも公開対象に加わりました。

既存の量産モデルだけでなく、外部企業との共同開発によって生まれた特殊な分割キーボードにも同じ方針を適用した点は、Keychronがハードウェアデータの公開を一時的なプロモーションではなく、継続的な取り組みとして扱っていることを示したものとみても良いでしょう。

こうした取り組みからは、彼らの「コミュニティへ貢献したい」という姿勢を感じ取ることができます。

まとめ

以上、KeychronがOrca echoのトップケース、ボトムケース、PCB、プレート、完成状態のモデルを含むハードウェア設計データをGitHubで公開したニュースについてお伝えしてきました。

今後、ユーザーやクリエイターからどのようなカスタムパーツが生まれるのか楽しみですね。

筆者としては、アルミニウムケースデータが第三者から公開されることを心待ちにしています。

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河村 亮介のアバター 河村 亮介 Greenkeys chief editor

日本のキーボード専門メディア「Greenkeys」編集長。GreenEchoes Studio代表。

メカニカルキーボード、自作キーボード、入力デバイスに関するレビュー・取材・検証・撮影・執筆を担当しています。これまで100製品以上をレビューし、日本語配列キーボードの互換性問題や国内市場動向についても継続的に情報発信しています。

日本語配列キーボードの互換性向上を目的とした業界連携プロジェクト「Japan Layout Alliance(JLA)」を設立し、国内外メーカーと協力した活動も行っています。

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