予告通り、Flowにぴったりの交換用キーキャップが登場しました。
2025年1月16日、Lofree Japan(三陽合同会社)は公式Xを更新し、新たに2種類の交換用キーキャップのラインナップを発表しました。
同2商品については、2025年1月31日より入荷し、販売が開始されています。
今回は、Retro/ Matrixについてレビューする機会をいただきました。
早速、Flowに装着した様子をレビューしていきます。

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【レビュー】Flow&FlowLite交換用キーキャップ「Retro/ Matrix」

それでは早速、2種類の交換用キーキャップを見ていきましょう。

今回のパッケージング写真はMatrixのみです。
Retroに関しては、発売当初に本国サイトから購入した関係上、パッケージデザインが若干異なるため割愛しました。
以前はダンボール生地でしたが、グレードアップしていますね。
まずはパッケージングから。
小窓からキーキャップが覗くようなデザインとなっており、非常にクリーンな印象を受けます。
こういうミニマムなデザインは、Lofreeの真骨頂ですね。

キーキャップはプラスチックトレーに入っています。
窪みがしっかりとあり、その上からプラスチック製の蓋をしてあるため、輸送時にバラバラになったりしないところも非常によく考えられています。

キーキャップあるあるですが、こういったパッケージングなのに開けるとキーキャップが中でバラバラになっているケースもあることを考えると、非常にしっかりと考えられているパッケージングだと思います。

また、キーキャッププラーも付属しているのが嬉しいポイント。
このカラーリングも非常に可愛らしいですね。
クリームイエローにオレンジがアクセントとなって、デスク映えする一品になりそうです。

Retroについて
それでは、実際のキーキャップについて見ていきましょう。
まずはRetroから。
装着したのはFlowLiteのホワイトカラーです。
かなりクラシカルな印象になりました。

デフォルトの状態もシンプルかつミニマムな感じで素晴らしいですが、雰囲気を変えたい場合にはRetroキーキャップセットは非常に良いチョイスと言えるでしょう。

キーキャップの色味を比較して見ましょう。
純正キーキャップが「真っ白」なのに対して、Retroキーキャップのベースカラーは「ベージュ」です。
また、フォントに関しては、純正キーキャップがサンセリフ体を採用しているのに対して、Retroはセリフ体(トラディショナル)を使用しているため、英字新聞のようなクラシカルさが引き立っていますね。



英字書体についてはこちらのサイトが参考になります。フライヤーデザインをする上でも結構重要なファクターです。
実際にデスクに置いた写真がこちら。



うーん、これはいいですね!
暖色系のライティングと非常にマッチしそうなキーボードです。

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Matrixについて

続いて、Matrixについて見ていきましょう。
今回は通常版のFlowの純正キーキャップと交換してみました。
やはり、FlowはFlowLiteと比較するとアルミフレームを採用していたりと、要所要所にお金がかかっている仕様となっています。
そのため、こういった角度で撮影するとアルミニウム合金のエッジが効いた感じがMatrixの無機質なイメージと非常にマッチしますね。

日本人がイメージする「Matrix」はおそらく、映画の「マトリックス」でしょう。
ただし、このキーキャップのテーマとしては、本来の意味の「数字の行列」のようなニュアンスを色濃く汲んでいるようなイメージです。

系統としては、LofreeがリリースしているEdgeに近いような雰囲気を感じました。

実際にデスクに置いた写真を見てみましょう。

このような感じで、黒を基調とするデスクによくマッチするルックスになります。

オールブラックのデスクもかっこいいですが、こういったアクセントがあると遊び心を感じることができますね。


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純正キーキャップとの比較
純正キーキャップとの違いを比較して見ましょう。

なかなか綺麗にRetroとMatrixの色がうまく撮れませんでした。
実際の色合いに近いのはこれまでの単体で撮影したものです。
一番右のFlowLiteのみ、2色成形のシャインスルー(PBT素材)となっていますが、ほか3つは全て昇華印刷となっています。

裏側。
刻印の感じやステム形状をみても、Retro/MatrixはFlowで使用している射出成形金型と同一のものを使って作られているようです。
FlowLiteに関しては、別ラインでキーキャップを製造しているようですね。

Retro/Matrixともに昇華印刷の精度は非常に高く、細かな部分もしっかりと印字されています。
印字のにじみ等もみられず、非常に精度の高い製品だと評価できました。
傾斜に関してはどれも同一のプロファイルを採用しているようで、行によって傾斜が変わらないフラットプロファイルとなっています。
また、若干ですが中央部に向かってすり鉢状になっているスフェリカル形状ですね。






Lofree x Kailhのロープロファイルキースイッチとの相性は?
やはり、こうした交換用キーキャップを購入する上で気になるのが、「推奨キーボード以外とのフィッティング」でしょう。
ご存知のように、Flow/FlowLiteでは、Kailhと共同開発したロープロファイルスイッチとなっており、競合であるGateronのロープロファイルキースイッチとはフットプリントの互換性がありません。
ただし、「ステム部分のみ」は十字形状となっているため、「はまるかもしれない」と考える方も多いでしょう。
当サイトが検証してみた結果がこちらです。
ブランド | キースイッチ | フィッティング |
---|---|---|
Lofree x Kailh | Phantom Low-profile POM Switches | ⚪︎ |
Lofree x Kailh | Ghost Low-profile POM Switches | ⚪︎ |
Lofree x Kailh | Specter Low-profile POM Switches | ⚪︎ |
Lofree x Kailh | Hades Low-profile POM Switches | ⚪︎ |
Gateron | Gateron Low Profile 2.0 Red | ⚪︎ |
Gateron | Gateron Low Profile 3.0 | 未評価 |
NuPhy x Gateron | Cowberry | ⚪︎ |
NuPhy x Gateron | Low-Profile Magnetic Jade Pro | ⚪︎ |
このように、Lofreeのロープロファイル交換用キーキャップはGateron系のロープロファイルスイッチでも問題なくフィットしました。

キーレイアウトが同様のAir75にもおそらくは利用できると思います。
ただし、確実なフィッティングについては責任はおいかねますのでご了承ください。


まとめ
以上、Lofree Japanから登場した2種類のキーキャップについてレビューしてきました。
ロープロファイルメカニカルキーボードに関しては、まだまだ種類が少ないこともあり、交換用キーキャップの種類も少ないという点で、メカニカルキーボードの醍醐味の一つである「キーキャップの交換」が楽しみにくいというのがネックでした。
この2種類の交換用キーキャップは、ロープロファイルメカニカルキースイッチファンにとっては朗報です。
また、100keys用のキーキャップを購入することで、ロープロファイルメカニカルキースイッチを採用した自作キーボードのキーキャップとしても使えるでしょう。(ただしキーキャップの印字と機能は一致しない可能性があります)
ロープロファイルメカニカルキーボードファンの方は、ぜひとも購入を検討してみてはいかがでしょうか?

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