Magic TrackPad対応 タイピングベッド(パームレスト)レビュー|サンボル商会第一弾商品

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痒い所に手が届く!こんな商品を待っていた!という方も多いのではないでしょうか。

「サンボル商会」は2023年6月2日、MagicTrackPadに対応したパームレストの販売を開始しました。

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同商品は、サンボル商会が製品企画・販売を行い、製造はHHKBなどの周辺機器の製造でお馴染みのバード電子が行っています。

Engadget日本版の元編集長である矢崎氏が参加する「サンボル商会」の商品ということや、ニッチな層には刺さる用品だったようで、販売開始からわずか3日間で完売となりました。

ニッチな商材とはいえ、非常に明確なターゲットユーザーがいた事も完売した要因とも言えるでしょう。

(初回製造台数はわずか90台だったということなので、それはそうかという感じもしますが笑)

今回は、運良く「90台中の1台」をゲットできたので、簡単に商品概要をレビューしていきたいと思います。

追記:期間限定で受注生産が決定しました。

この記事の著者
Kawamura top R

GreenEchoes Studio代表

河村亮介(カワムラリョウスケ)

サイト運営者兼WEBライターとして自社メディアを立ち上げ、現在では複数の法人運営メディアの企画運営を行う。仕事上、ヘビーに文字を打つことが多く効率化を求めるうちにキーボード沼にハマり、「GreenKeys」を開設。

MagicTrackPad対応タイピングベッド
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総合評価
( 4.5 )
メリット
  • ノートパソコンと同じ位置でトラックパッドが使える
  • HHKBに対応した横幅設計(294mm)に対応
  • HHKBに対応した高さ
  • 安心のバード電子が製造
  • 誤タッチを防ぐしっかりとした段差
  • 尊師スタイルでも使える
デメリット
  • 高級感に乏しい
  • 価格設定については提案あり
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Magic TrackPad対応タイピングベッドとは

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商品販売開始後、わずか3日間で売り切れてしまったこの「Magic TrackPad対応タイピングベッド」は、「サンボル商会」が企画し、バード電子が製造を行った商品です。

商品としては、いわゆる一般的な「パームレスト」なのですが、一般名称化しすぎているということや、バード電子が「タイピングベッド®︎」として商標登録を行っていることもあり、本商品は「タイピングベッド®︎」と呼ばれています。

タイピングベッド®︎|特許庁

仕組みとしては簡単。

パームレストにMagicTrackPadが収まるように切り込みを入れた、というもの。

これで「ノートパソコンで作業しているあのスタイル」をデスクトップ環境でも実現する、というのがコンセプトの商品だと感じました。

この、『手元の一番地価の高いスペースを無駄にしない!』というのがポイントです。

【完売御礼】サンボル商会、第1弾プロダクト「Magic TrackPad対応 タイピングベッド」とサンボル商会のはじまりの話 #サンボル商会 #HHKB #バード電子

商品設計としてはニッチ中のニッチ。

私のような人にはブッ刺さりますが、それ以外の人は「?」という感じでしょう。

そもそも、Windowsユーザーに比べてMacユーザーは圧倒的に少ないですし、数少ないMacユーザーでもこのスタイルをデスクトップで実現したいと思う人はどれくらいいるでしょうか。

ただ、このありそうでなかった商品設計こそが、完売につながった要因だと考えています。

Magic TrackPad対応タイピングベッドの魅力とは

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私が感じた「Magic TrackPad対応タイピングベッド」の魅力は、下記の6点です。

Magic TrackPad対応タイピングベッドの魅力
  • ノートパソコンと同じ位置でトラックパッドが使える
  • HHKBに対応した横幅設計(294mm)に対応
  • HHKBに対応した高さ
  • 安心のバード電子が製造
  • 誤タッチを防ぐしっかりとした段差
  • 尊師スタイルでも使える

ノートパソコンと同じ位置でトラックパッドが使える

この商品の1番の魅力は、Macbookと同じ位置でトラックパッドが「手首の痛みなく」使えるということでしょう。

後述しますが、こうしたメカニカルキーボードは、ある程度の高さがあるため、「手置き」もしくは「腕置き」を設置しないと、手首が痛くなる可能性があります。

それまでは、「このスタイル」を実現させるためには、分割式のパームレストの間にトラックパッドを置く方式しかありませんでした。

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ただし、この商品、軽いので手汗ですぐにずれてしまうため、個人的にはそれが苦痛となってしまいすぐに使わなくなってしまいました。

その点この「Magic TrackPad対応タイピングベッド」は、左右間がつながっており、ある程度の重量も確保できるため、手首の負担を軽減して、パームレストが手のひらにくっついてもズレることなくタイピングが可能です。

Kawamura top RKawamura

いちばん良かったのがこの「ずれないで使える」という点です。

通常、トラックパッドは、デスクトップスタイルでは、右もしくは左側に置くのが一般的です。

Kawamura top RKawamura

私は左派です。

ただし、トラックパッドをキーボードの手前に置いた方が、手の動きは最小限に抑えられる可能性もあります。

こうした、Macbookをヘビーに使っていて、デスクトップでも違和感なくそのスタイルを踏襲したいという方にはぴったりの商品と言えるでしょう。

HHKBに対応した横幅設計(294mm)に対応

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見ての通り、HHKBの横幅と同じ長さとなっているため、ぴったり合います。

HHKBは60%レイアウトのキーボードです。

多くのパームレストは一般的に普及している65%/75%の横幅となっており、HHKBよりも若干長くなっているため、微妙にキーボード本体の長さを合わないという問題点があります。

その点、このタイピングベッドは、HHKBとぴったり合うため、HHKBファンの多いMacユーザーには嬉しいポイントでしょう。

ちなみに、横幅こそ合いませんが、どのサイズのキーボードでも問題なく使用できるためご安心ください。

HHKBに対応した高さ

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HHKBの手前側の高さは、約2cmです。

この高さゆえにパームレストを使用している、という事情があります。

というのも、パームレストなしでは、手首が大きく反りかえってしまう(背屈する)ため、その状態でタイピングを行うと、打ちにくいどころか手首を痛めてしまう可能性も…。

そこで登場するのが「パームレスト」です。

Magic TrackPad対応タイピングベッドには、複数の高さのクッションスポンジが同梱されています。

お好みの高さのものを貼ることで、HHKBだけでなく、お手持ちのキーボードの高さにある程度対応できるようになっているのが良心的と言えるでしょう。

HHKBと同じ高さにするためには、同梱してある中のいちばん高いものを使用します。

Kawamura top RKawamura

高さの微調整を行いたい場合は、こちらの記事もご覧ください。

誤タッチを防ぐしっかりとした段差

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この手の商品は、実は某フリマサイトに個人が制作したものが出品されています。

使用感はほとんど同じなのですが、トラックパッドとパームレストをツライチで仕上げているものが多く、タイピング時の誤タッチが頻発してしまうのがネックでした。

その点、本商品では、しっかりとした段差が設けられているため、タイピング時に不意に手のひらがトラックパッドに当たることはありません。

尊師スタイルでも使える

実はこれ、尊師スタイルで使えそうです。

尊師スタイルとは、ノートパソコンの内蔵キーボードの上に別のキーボードを乗せて使用するスタイルのことを指します。

メカニカルキーボードに慣れると、通常のキーボードが打てない体になってしまうため(個人の感想です)、キーボードブリッジを敷いて、その上にお気に入りのキーボードを乗せて使うようになるのです。

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ただ、キーボードブリッジにHHKBを乗せてのタイピングは、手首が痛くなります。

分割パームレストを置けばトラックパッドも使えて手も痛くなりませんが、ズレるのが気になってまともに打てません。

そんなとき、この商品であれば、ズレることなくタイピングできるでしょう。

安心のバード電子が製造

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画像参照:Facebook

やっぱりここは大きい。

HHKBの周辺パーツを長年製造販売しているバード電子が製造しているのは、商品を購入する上でこの上ない安心感です。

バード電子

MagicTrackPad対応タイピングベッドのデメリット

一応レビュー記事なので、そこまでデメリットらしいものはありませんが、気になった点だけ紹介します。

あ、「MagicTrackPad対応タイピングベッド」という名称についてはキャッチーではないので、固有名称が欲しいですね。

マーケ的にもその方が流行りそうです。

デメリット:高級感に乏しい

MagicTrackPad対応タイピングベッドの材質は、積層合板です。

塗装に関しては、オイルフィニッシュ?のようにサラサラしているため、マットな風貌となっています。

これをHHKBの脇に置くと、途端に「合板感」が目立ってしまうのは、材質故のデメリットと言えるでしょう。

HHKBもアルミニウムではなくプラスチック個体のため、そこまで高級感があるわけではありませんが、それにしても「負けてしまっている感」はありました。

やはりここは、一枚板の木材で作ってほしかったです。

デメリット:価格設定には提案あり

ここでもマテリアルについての提案にはなりますが、合板を使うのであればせめて4,000円台前半の価格設定だと買いやすそうですね。

やはりバード電子というネームバリューもあり、なかなか難しい部分もありそうですが。

さらに言うのであれば、木材と塗装にこだわって、唐木や銘木を使用して15,000円くらいの価格設定にして、いわゆる「ニッチなファン向け」の商品としては売ったほうが、流行るような気がしました。

また、材質では、最近流行りのアクリルやガラス製品を使ったメーカーに製造を依頼するというのも面白そうですね。

まとめ

ということで、簡単にレビューしてきました。

残念ながら限定90台ということで、すぐすぐの購入はできません。

ただし、ツイッターでの反応を見ていると、十分売れる商品なのではないかと思いました。

これはひょっとしたら再生産もあるかもしれませんね

追記:ひょっとしたらの再生産が決定しました。7月31日までの期間限定での受注生産となります。

再販情報:ThunderVolt公式ツイッターアカウント(@ThunderVolt_mag

販売ページは下記からご覧ください。

https://thundervolt.club/pages/typing-bed-magic-trackpad

Kawamura top RKawamura

サンボル商会さん、今度はぜひ「分割スペースバーを搭載したQMK/VIA対応のHHKB」や「分割式HHKB」の企画もお願いします!
私も喜んで参加します!

また、GreenKeysでは、超ニッチなキーボード関連のニュースや、キーボードデーターベース検索をご用意しております。

ぜひグルグル回っていってくださいね!

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GreenKeys著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenKeys運営責任者/事業代表

WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表をしています。他社法人メディアの運営ほかキーボードメディアや通信系メディアへの寄稿を行うなど、ウェブライターとしても活動しています。今年はオリジナルキーキャップセットを作る予定。

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