NocFree & ショートレビュー|日本語配列が選べる75%左右分割ロープロファイルキーボード

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この記事の位置づけ
本記事は、実機使用または継続検証に基づくレビューです。使用感や評価には筆者の主観を含みますが、編集方針に基づき、提供・広告・収益化の有無を明示したうえで執筆しています。製品提供・広告出稿・アフィリエイトリンクの有無は、本記事内に明記します。

「こんなキーボードを待っていた」

そんな声が多く聞こえそうなキーボードです。

NocFree &は、左右分割スタイルの75%ロープロファイルメカニカルキーボードです。

英語配列だけでなく、日本語配列をラインナップしているということで、日本国内からの注目度が非常に高いキーボードとなっています。

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TKX2026でも大きな注目を集めました。

NocFree TKX2026 1
TKX2026での出展の様子

2025年8月にKickstarterで登場した本機は、発送までに時間を要し、2026年春の公開報告では、日本向けの認証待ちやアクセサリーの生産上の問題などによる発送の遅れが説明されていました。

課題がクリアとなったのちに、2026年7月頃から発送が開始となりました。

すでに手元に届いているユーザーの方もいらっしゃることでしょう。

最近ではユーザーフィードバックをもとにしたファームウェアアップデートを頻回に行うなど、開発姿勢やユーザーのフォロー体制についての信頼度は高いと見ています。

実際に使ってみると、スイッチングコストを極めて抑えた通常の横ずれ配列でかつ、「日本語配列」のため非常に使い勝手が良いというのが印象的でした。

本記事では、NocFree & 日本語配列版のショートレビューをお伝えします。

【製品名】ショートレビューまとめ

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良かった点

  • アルミ筐体・ロープロ・日本語配列が揃っており75%左右分割というスタンダードな構成が魅力
  • リニアスイッチのストロークはやや長いものの快適に利用できるタイピングフィール
  • 日本語配列キーボードとしてのクオリティが担保されている
  • 充電ドック兼テンティングレッグは革新的

気になった点・購入前の確認事項

  • キースイッチの互換性は日本においてはやや課題
  • 現状では国内販売代理店はなし

コンテンツの立場の開示

NocFree & はからレビュー用に提供されました。本記事の制作にあたり、記事制作費の受領はありません。評価・掲載内容はGreenkeysの編集判断に基づいています。本記事のリンクから購入すると、Greenkeysを運営するGreenEchoes Studioが報酬を得る場合があります。

提供品に関しては、「6・7・8・9」の印字にミスがあります。製品版では修正されています。

NocFree &の概要とレビュー環境

項目内容
製品名NocFree &(日本語配列モデル)
価格$269.00(予約販売価格)
※正規価格は$349.00
配列日本語配列(JIS)・左右分割
接続方式USB Type-C有線/Bluetooth/2.4GHz無線
Bluetooth登録台数最大3台
ユニット間の接続ワイヤレス。有線モードでも右ユニットは左ユニットと無線接続
筐体・マウント構造削り出しアルミニウム筐体・ガスケットマウント
標準スイッチNocFree Mist(ロープロファイル静音リニア)
キーキャップPBT素材
サイズ(幅 × 奥行 × 高さ)左:147 × 131 × 26mm/右:189 × 131 × 26mm
重量左:450g/右:583g/左右合計:1,033g
キーマップ変更専用Webアプリ「NocFree Link」。
キー割り当て・マクロ・レイヤーなどを設定可能
OS切り替えmacOS/Windowsのレイアウトに対応
バッテリー左右それぞれ1,100mAh・USB-C充電
購入先NocFree公式ストア

価格・販売情報は2026年10月12日時点。予約販売価格の表記のため今後正規価格に戻る可能性がある

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外箱のクオリティは高い
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内容物
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タイピングアングルは約3.5度

今回使用した構成・環境

  • 使用機:NocFree & 日本語配列 Silver
  • 使用スイッチ・キーキャップ:NocFree Rime(Cherry LP)
  • 使用環境:MacOSX
  • 主な用途・使用期間:日本語での文章執筆

キースイッチ互換性に関する注意

NocFree &で採用しているスイッチは、「CHERRY MX LOW PROFILE 」系の互換規格に対応したNocFree独自のロープロファイルスイッチを採用しています。

互換状況は下記のようになっています。

キースイッチ規格互換性
CHERRY MX LOW PROFILEあり
TTC Miniあり
Kailh choc v1なし
Kailh choc v2なし
Gateron Low Profile 2.0なし
Gateron Low Profile 3.0なし
Keychron Low Profile(Orca echo採用タイプ)なし

比較的交換用キースイッチのバリエーションが多い「Kailh choc v2」規格のキースイッチには対応していません。

ホットスワップには対応しているものの、現状はNocFree &専用の交換用キースイッチを購入するのが良いでしょう。

実際に使って感じたこと

NocFree & 日本語配列版を使ってみて感じたのは主に下記の6点です。

実際につかって感じたこと

  • アルミ筐体・ロープロ・日本語配列が揃っており75%左右分割というスタンダードな構成が魅力
  • リニアスイッチのストロークはやや長いものの快適に利用できるタイピングフィール
  • 日本語配列キーボードとしてのクオリティが担保されている
  • ライティングが美しい
  • Z行のずれや機種個体のキーキャップレイアトは好みが分かれる部分
  • 充電ドックを使用するには一工夫必要
  • キースイッチの互換性は日本においてはやや課題
  • 現状では国内販売代理店はなし

アルミ筐体・ロープロ・日本語配列が揃っており75%左右分割というスタンダードな構成が魅力

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アルミボディ。スイッチプレートはPCだと思われる。
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75%日本語配列
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ボトムケースもアルミ

2026年10月の執筆時点では、日本国内のキーボードシーンにおいて、「分割キーボード」への関心が高まっています。

それはやはり、Keychron Orca echoの大ヒットに影響されている側面も大きいと、筆者は考えています。

一方で、Orca echoは通常よりも大幅にキー数が少ない40%レイアウトとなっており、物理配列も通常とは異なる「カラムスタッガード」となっているため、スイッチングコストが高いという事情もあります。

よって、潜在的なニーズとしては、「普通のレイアウトの分割キーボード」への関心が高まっていると感じます。

加えて、日本で一般的に普及しているキーレイアウトは「日本語配列」です。

よって、「普通の日本語配列を備えたキーボード」が求められているのです。

これまでも、左右分割スタイルの日本語配列キーボードは存在していましたが、左右間接続が有線接続だったり、パームレストが必要なノーマルプロファイルだったりと、なかなか市場ニーズを満たす商品がありませんでした。

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手前側の高さはわずか約14mmしかないためパームレストは不要

そういった背景を踏まえると、NocFree &日本語配列モデルは、「日本語配列・ロープロファイル・左右間ワイヤレスを求める方のニーズに応える構成」と言えるでしょう。

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GreenkeysではNocFreeと業務提携をしており、当サイトを経由しての購入状況を共有しています。
その売り上げデータからも、日本でのニーズの高さを裏付けています。

リニアスイッチのストロークはやや長いものの快適に利用できるタイピングフィール

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日本でのタイピング状況を俯瞰すると、やはりタイピング環境として多いのは「背の低いキーボードでのタイピング」だと筆者は考えています。

デスクトップパソコンであれば、付属しているフルサイズキーボード、ノートパソコンであればシザー式スイッチを採用したキーボードでのタイピングとなります。

つまり、デスク天面からキートップまでが「低い」ものが利用されており、買い換えるキーボードとしても同様に「背が低い」ものが求められます。

そう言った背景では、NocFree &がロープロファイル方式を採用している点は、市場ニーズと合致しています。

選べるキースイッチによってキーストロークが若干異なりますが、オフィスニーズの高い静音リニアがショートストロークに設定されているのは非常に好印象です。

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項目NocFree RimeNocFree MistNocFree Dew
スイッチタイプリニア静音リニアタクタイル
形状ロープロファイルロープロファイルロープロファイル
押下圧40 ± 5gf37 ± 5gf40 ± 5gf
作動点1.2 ± 0.3mm1.3 ± 0.4mm1.5 ± 0.2mm
総ストローク3.2 ± 0.4mm2.5 ± 0.2mm2.8 ± 0.2mm
特徴滑らかな押し心地内部ダンパーによる静音仕様軽いタクタイル感
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リニアスイッチに関してはややストローク距離が長いですが、許容範囲内でしょう。

日本語配列キーボードとしてのクオリティが担保されている

海外ブランドにとって、日本語配列は非常に難易度が高いものです。

非ラテン語圏言語となっており、ローマ字を「変換」し、候補を選択して「確定」するという入力プロセスは、複雑で、IMEの存在についても言語的背景を熟知していないと理解が難しいかもしれません。

よって、日本語配列特有の「半角/全角」キーや、英語配列よりもZ行のキーが一つ多いなど、英語配列と比較するとガラパゴス的な要素が多くなっています。

そう言った点を踏まえても、NocFree &は「しっかり使える」日本語配列となっている点が魅力です。

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Enterキーの右側に特殊キーがないのはミスタイプが減って素晴らしい
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ll同部位は2.4GHz無線接続のためのUSBドングルが収納されている

ライティングが美しい

NocFree &は、キーキャップが光を透過しないものの、美しいバックライトを楽しむことができます。

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隙間から覗くLEDもおしゃれ

充電ドック兼テンティングレッグが革新的

NocFree &は、オプションとして「充電ドック」が選択可能です。

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NocFree &は技適を取得しており、左右間接続だけでなくPCとの通信も無線接続が可能です。

よって、パソコンからの電源供給がないため、定期的な充電が必要となります。

その点、充電ドックを使用すると、立てるだけで充電が可能。

ディスプレイとして映えるだけでなく、テンティングレッグとしても使用することができるのです。

この仕様は革命的と言っても過言ではないでしょう。

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左右方向へ傾斜をつけることで小指へ重心が移り、人差し指の自由度が上がるような感覚があります。

Z行のずれや機種個体のキーキャップレイアトは好みが分かれる部分がある

一方で気になる点もあります。

Z行のずれに関して、通常よりも0.25u左へオフセットしています。

通常のズレと比較するとズレ幅が少ないため、タッチタイピングを習得している方にとっては、違和感を覚える可能性があります。

加えて、タッチタイピング時では右手に分類される「6」が左手側にある点も違和感を覚えるかもしれません。

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0.25u左へずれたZ行

また、通常よりもバックスペースキーが長い(2uサイズ)ため、気になる方もいるでしょう。

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Enterキーの右側に特殊キーがないのはミスタイプが減る可能性があり高く評価できる。アローキーは意匠性に富むが視認性は多少落ちる。
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交換用キーキャップ。Winキーの交換は可能だが、Altキーは同梱されていないためOptionで代用が必要

充電ドックを使用するには一工夫必要

充電ドックを使用するためには、それぞれのキーボード内側のType-C端子に専用のマグネットを装着する必要があります。

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装着された専用マグネット
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上部の穴に接合する形で充電する
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装着時は出っ張る

ただし、マグネット装着時は一体型としては使えず、一体型として使用するためにはマグネットを外す必要があるのです。

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マグネット装着時は一体型として使えない

そうなると、非常に小さなパーツのため、紛失のリスクが高まりますね。

また、非常に便利な充電ドックではありますが、構造上垂直を保持するのはやや難しく、支えのゴム部分の成型精度には個体差があるように感じられました。

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分割右側の方は長いためやや外側に傾く
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底面のゴム部分は一部浮き上がりがみられた。一体化後はType-C端子から充電する
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ドックは左右で一体化する
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テンティング
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定まった位置はなく、台座に置く形となる

キースイッチの互換性は日本においてはやや課題

NocFree &が採用しているキースイッチは、日本では流通の少ない「CHERRY MX LOW PROFILE」規格です。

日本では比較的、Kailh choc v2規格のキースイッチが流通していることもあり、キースイッチを含めたカスタマイズの幅は少なくとも日本国内では低いと言えます。

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北向きLED.キースイッチ規格はCherry MX Low Profile
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現状では国内販売代理店はなし

2026年10月執筆時点では、商品の購入は公式サイトからのみとなっています。

海外通販に抵抗がある方は、購入しにくさを感じるかもしれません。

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国内販売代理店との契約が待たれますね。

海外通販に関するアドバイス

  • 英語でよくわからない場合は、ブラウザの日本語翻訳機能を使いましょう。
  • 決済にはPayPalやクレジットカード決済が利用できます。クレジットカードで支払ったとしても、暗号化通信で保護されているため、公共の電波で申し込みをしない限り情報漏洩のリスクは低いでしょう。
  • 配送先住所や氏名に関してはすべて英語で記載しましょう。
  • 日本語住所を英語住所に変換してくれるサイトはこちら▷▷
  • クーポンコードはカート画面で入力できます。
  • 海外通販(個人輸入)に関しては、一定金額以上の購入で輸入に関する税金がかかる場合があります。基本的には配送時にブランド側が利用する配送事業者が代行する形で関税等の支払い通知が後日自宅に届くような仕組みとなっているケースが多いです。

まとめ|NocFree &はどんな人に向いている?

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NocFree &は、普段の日本語配列に近い入力感覚を保ちながら、左右分割キーボードを取り入れたい方に向いている一台です。

ファンクションキーや矢印キーを備えた75%レイアウトに、ロープロファイルスイッチとアルミ筐体を組み合わせた構成は、仕事道具としての使いやすさと、キーボードを楽しむ趣味性の両方を備えています。

左右のユニット間にケーブルが不要な点も、デスク上で自由に配置するうえで魅力でしょう。

別売の充電ドック兼テンティングキットも、充電・収納と使用時の傾斜調整を兼ねる、よく考えられたアクセサリーです。

一方で、Z行のズレが通常よりも0.25u左へずれている点など、一部のキー配置には慣れが必要です。

また、交換用スイッチの選択肢や、海外公式ストアからの購入が前提となる点は、購入前に確認しておきたいところと言えます。

「分割キーボードは気になるけれど、配列を大きく変えるのは抵抗がある」。

そんな方にとって、NocFree & 日本語配列モデルは、有力な選択肢になりそうです。

  • 初回公開日:
  • 最終更新日:
  • 取材方法:実機使用・メーカー公式ページ参照
  • 参照・引用元:https://www.nocfree.com/products/nocfree-and-reservation
  • 利益相反:商品提供:あり(NocFree)/記事制作費:なし/本稿収益化リンク:あり
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河村 亮介のアバター 河村 亮介 Greenkeys chief editor

日本のキーボード専門メディア「Greenkeys」編集長。GreenEchoes Studio代表。

メカニカルキーボード、自作キーボード、入力デバイスに関するレビュー・取材・検証・撮影・執筆を担当しています。これまで100製品以上をレビューし、日本語配列キーボードの互換性問題や国内市場動向についても継続的に情報発信しています。

日本語配列キーボードの互換性向上を目的とした業界連携プロジェクト「Japan Layout Alliance(JLA)」を設立し、国内外メーカーと協力した活動も行っています。

Greenkeysでは編集の独立性と透明性を重視し、提供品・広告・アフィリエイトの有無を記事内で明示しています。取材・執筆・製品監修・日本市場向けの情報設計に関するご相談も受け付けています。

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