2024年5月4日に開催された「天下一キーボードわいわい会Vol.6」通称「天キー」の会場にメディア取材として参加させていただきました。
本記事では、当日の様子やキーボード界隈の熱量をお伝えしていきます。
天下一キーボードわいわい会 Vol.6
- 開催日時:2024年5月4日13時から17時
- 会場:東京都港区六本木3-2-1 住友不動産六本木グランドタワー 24F DMM.comグループ セミナールーム
- 開場提供・協力:合同会社DMM.com
- 主催:株式会社moimate
- 協賛:
- Cannonkeys
- 東プレ株式会社
- ダイアテック株式会社
- 遊舎工房
- Lofree
- 株式会社PFU
- 定員:300名
- 写真撮影者:河村亮介(GreenEchoes Studio)@Hottyhottea
会場〜オープニング
個人的にも初めての参加だった天キー。
今回会場となったのは、住友不動産六本木グランドタワーの24階にあるDMM.comグループ セミナールームです。
圧倒的外観のビル…
まさかこんな場所でキーボードイベントが開催されるなんて思いませんでした。(正直ベース)
会場は東京メトロ南北線六本木一丁目駅から直通となっており、一度も外へ出ることなく行くことができます。
ビル入り口には入場券を持ったスタッフさんが案内しており、私も入場券をもらって入場。
開場12時半にも関わらず24階会場はすでに長蛇の列でした。
開場後、各々が好きなテーブルに自身が持ち込んだ「逸品」を並べて準備するーというのが恒例となっているようです。
過去に参加経験がある方は、自分でキーボードレシピシートを作成してきており、ディスプレーしやすいようにアクリルプレートで挟む、デスクマットを持ち込むなど、「キーケット」さながらの熱の入りようでした。
定刻を過ぎたところで、moimate代表で天キー主催のゆかり(@eucalyn_)さん司会のもと、天キーが開幕しました。
当日はDaihuku(@Daihuku0015)さんのYouTubeチャンネルで同時配信されており、持ち込み機材はyuchi / ゆーち(@F_YUUCHI)さんの私物とのこと。
スポンサー紹介
主催:株式会社moimate
天キーVol.6の開催を支援してくれたスポンサーを紹介します。
※オープニング冒頭で紹介のあった企業のみ掲載しています。
- Cannonkeys
- 東プレ株式会社
- ダイアテック株式会社
- 遊舎工房
- Lofree
- 株式会社PFU
順不同
Cannonkeys
Cannonkeysはアメリカに拠点を置くキーボード関連製品のセレクトショップです。
日本までの送料の値下げに取り組んでおり、対象製品も随時拡大中とのこと。
出展ブースでは、Cannonkeysに所属し、デザイナー兼エンジニアとして活躍するai03さんも来場されていました。
やはり注目は、2024年4月29日からGB開始となった「Atelier /Atelier-X」シリーズです。
ブースでは未塗装状態の試作品がやPCBが展示され、多くの人がその打鍵感を確認していました。
また、2024年後半に発売予定の75%レイアウトメカニカルキーボードの「PHOTON」にも注目です。
プラスチックの射出整形ボディにガスケットマウント構造を搭載し「今まで設計してきた高級キーボードのノウハウをすべて注ぎ込んだ」とされる同機は、プラスチック筐体から想像できないような打鍵感、タイピング音、ルックスを備え、「手の届きやすい価格」で提供予定とのこと。
加えて、日本の技適にも対応した無線モデルとなる予定となっており、2024年後半は「PHOTON」が世界的に人気となるでしょう。
東プレ株式会社
REALFORCEシリーズを中心に展開する東プレ株式会社のブースでは、初音ミクとのコラボモデルやアルミニウム製のパームレスト、交換用キーキャップなどが展示されていました。
押下圧の違いを体験できる専用キーパッドも揃えており、静電容量無接点方式の打鍵感を確認する方も多かった印象です。
写真撮影はNGでしたが、今後発表予定の交換用キーキャップの展示もありました。近いうちに別のカラーリングのラインナップが追加されることでしょう。
ダイアテック株式会社
Cherry MX軸を真っ先に採用したキーボードを発売した、日本のメカニカルキーボード会のいわば「先駆者」である株式会社ダイアテックは、FILCOブランド商品を多く展示していました。
中でも注目を集めていたのが金属製のパームレスト一体型キーボードスタンド。
横幅が一般的な65%/75%キーボードサイズとなっており、同社製品以外にも利用できます。
置くだけでちょうどいいタイピング角度にティルティングしてくれるほか、リストレストも兼ねている非常にユーザビリティの高い製品という印象を受けました。
そのほかにも、国内メーカーとしては非常に珍しい左右分割キーボード「Majestouch Xacro M10SP」を試打する方も多くいらっしゃいました。
2024年5月中旬発売予定の新作「Animal Free Leather Wristrest」も展示されていました。
遊舎工房
自作キーボードパーツを多く取り扱うキーボード専門ショップ「遊舎工房」では、Cannonkeysから発売されるAltairの公式ベンダーとなっており、GBの告知や、RealforceやHHKBで使える東プレ軸互換の「URSA Custom Keycap」のGB案内がされました。
ブース展示では、2024年3月から発売となり「はんだ付け不要の自作キーボード」として人気となっている「Corne V4シリーズ(Designed by foostan)や同社のPrimerシリーズなどの展示がありました。
Lofree
深圳を拠点とする新進気鋭のキーボードブランド「Lofree」からは、ロープロファイルメカニカルキーボードの打鍵感に革新的進化をもたらした「FLOW」と、現在キックスターターでクラウドファンディング中の「Edge」が紹介されました。
Edgeは今回のイベントに合わせて特別に展示され、多くの方がその打鍵感を確かめていました。
最薄部わずか5.8mmの薄さでしっかりとメカニカルキーボードの打鍵感が味わえるEdgeは、現在メジャーとなっているパンタグラフ式キーボードからの乗り換えの最適解だと考えています。
株式会社PFU
Happy Hacking Keyboardの名称といえば一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
株式会社PFUでは、それまでリリースしてきた「静電容量無接点方式」のキーボードラインナップに加えて、新たにCherry MX互換キースイッチを搭載したトラックポイント・ジェスチャーパッド付きオールインワンデバイス「HHKB Studio」をラインナップしたことで非常に話題になりました。
今回は協賛のみでブース出展はありませんでしたが、個人的に両機を持ち込んで展示させていただきました。
株式会社moimate
天キー主催のゆかりさんが代表を務める株式会社moimateでは、Makuakeで1,900万円の支援を集めた「CREATERPAD」やキャンプファイヤーで2,000万円もの支援を集めた「RUSHBOX」などを中心に展示されていました。
RUSHBOXは、レバーレスアケコンと呼ばれるジャンルのゲーミングコントローラー。
アルミニウム筐体を使用した「ハイエンドモデル」では、重さ1.2Kgで安定性抜群で、背面に貼られた滑り止めパッドの恩恵もあり膝の上で操作しても抜群の安定感を誇ります。
また、全キーホットスワップ対応で好みの互換キースイッチへ交換できるほか、使用しないキーに関してはキースイッチブロッカーで塞ぐことも可能。
加えて、ボタン割り当ても任意に変更可能となっており、大会レギュレーションに沿ったカスタマイズも可能となっているとのことでした。
まとめ
以上、企業ブース編でした。
これだけ見ても、非常に情報量の多いイベントということがお分かりいただけたことでしょう。
天キーはいわゆる「マニア向けのイベント」という位置付けではなく、広くキーボードに興味関心がある人が気軽に参加できるイベントです。
私も今回が初めての参加でしたが、非常にアットホームなイベントで居心地が良かったです。
キーボードイベント一覧
天下一キーボードわいわい会
キーボードファンやキーボードに興味のある方向けのミートアップイベント。
頻度:年間2回開催(5月/11月目安)
公式URL:https://tenkey.connpass.com/
主催:主催 : ゆかり(@eucalyn_)
キー部
自作キーボードマニアが集まるコアなミートアップイベント。
頻度:3-4ヶ月に一回開催
公式URL:https://keeb.connpass.com/
主催 : サリチル酸(@Salicylic_acid3)/ゆかり(@eucalyn_)
キーケット
キーボードの展示即売会。メーカーのほか自作キーボードクリエイター、アルチザンキーキャップクリエイターが出展。
頻度:年間1回開催(3月開催目安)
公式URL:https://keyket.jp/
主催 : キーボードマーケット運営事務局
キーフリ
キーケットのスピンオフイベント。
キーボード関連商品のフリーマーケットとなっており、クリエイター以外にも個人も出店できる。
頻度:年間1回開催(9月開催目安)
公式URL:https://connpass.com/event/314453/
主催 : キーボードマーケット運営事務局
一般の方でも、キーボードを持ち寄って参加する「キーボードオタク」が優しく教えてくれます。
この記事をきっかけに少しでもキーボードに興味を持った方がいれば、ぜひ次回は参加してみてはいかがでしょうか?
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