Keychron初となる左右分割キーボード「Keychron Q11」が発売開始

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追記:公式発売から1年遅れる形で、日本でも正規販売代理店からQ11が購入可能となりました。

2023年2月25日、Keychronは公式ツイッターを更新し、同社初となる左右分割型のキーボード「Keychron Q11」を発表、日本時間3月7日22時に公式サイトにて発売されました。

(公式ツイッターでは、「March 7th 8 a.m.(ET)」となっており、東部標準時では日本14時間遅い計算)

Keychron Q11発売は2023年2月28日を予定されていましたが、在庫の遅延が生じた影響で発売が遅延していた経緯があります。

また、公式発表では注文から2営業日以内に発送との記載がありますが、発売日に購入した筆者に関しては、3月17日夜に配送されました。

価格は下記のようになっています。

  • $185.00(Barebone Knob)
  • $205.00(Fully Assembled Knob)

左右分割キーボードに関しては、日本にコアなファンが多く、特に自作キーボード界隈では愛好者が多い印象です。

世界的にはニッチなジャンルとなる「左右分割」を攻めてくるところや、Q12で見せた「サウスポースタイル」を発表するなど、Keychronの攻勢が2023年も留まる傾向はありません。

情報参照元:https://www.keychron.com/products/keychron-q11-qmk-custom-mechanical-keyboard

この記事の著者
Kawamura top R

GreenEchoes Studio代表

河村亮介(カワムラリョウスケ)

サイト運営者兼WEBライターとして自社メディアを立ち上げ、現在では複数の法人運営メディアの企画運営を行う。仕事上、ヘビーに文字を打つことが多く効率化を求めるうちにキーボード沼にハマり、「GreenKeys」を開設。

Keychron Q11
Keychron Q11 24
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 左右分割でも一体型としても利用できる
  • 特殊キー配列ではないためスイッチングコストが低い
  • フルアルミニウムボディを採用しており堅牢性が高い
  • 金属ボディのために硬質でコトコトとした打鍵音が心地いい
デメリット
  • 吸音機構が不十分のため、従来のQシリーズのような打鍵感からはちょっと遠い
  • ホットスワップソケットの精度が左右で若干異なる
  • モディファイキーの交換用キーキャップが少ない
  • 「6」が左側にあって不自然
  • サイズが大きく、65%レイアウトの方が個人的には好き
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Keychron Q11の詳細

Keychron Q11の概要は下記の通りです。

選択できるタイプ

  • Fully Assembled Knob($205.00)
  • Barebone Knob:$185.00 現時点では選択不可(売り切れもしくは在庫なし)

選択できるカラーリング

  • Carbon Black – A(中央のキーが青系、周辺のキーが黒)
  • Carbon Black – B(中央のキーが黒、周辺のキーが青)

選択できるスイッチ

  • Gateron G Pro Red
  • Gateron G Pro Brown

画像から詳細を見ていきましょう。

Keychron Q11 QMK VIA 75 percent split custom mechanical keyboard full aluminum frame for Mac Window Linux fully assembled knob black Gateron G pro switch red 1800x1800 1
  • 左右上端にロータリーノブが搭載されている
  • 左側1列にモディファイアキーが5つ存在
  • スペースバーは左右分割となっており、左2.25u/右2.5uか?
  • 「B」は左側にしかない
  • 一般的な分割キーボードは「6」が右側にあるが左側に配置
  • 左右を接続するケーブルの長さはおそらく20cm程度
  • 左右を接続するケーブルはTRRSではなく専用端子、もしくはUSB Type-Cの可能性がある
  • 左上端背面にOS切り替えスイッチあり
  • OSAプロファイルのキーキャップ
  • 価格は$185.00(Barebone Knob)-$205.00(Fully Assembled Knob)
  • キーマップのカスタマイズに対応
  • シリコンフォーム+CNCアルミニウム合金による高い静音性を誇る

特徴1.左右分割しても片方のみでも使える

やはり、本機の特徴はなんといっても「左右分割して使用できる」ということでしょう。

左半分・右半分のみ使用することもできるため、ゲーミングキーボードとしても活用できるでしょう。

また、マクロデバイスとしても利用できそうです。

一体となるため、もちろんくっつけてKeychron Q1のように使用することもできます。

特徴2.高い質感と静音性の高さが魅力的

また、フルアルミニウムボディや吸音材の使用による静音性の高さにも注目したいところです。

24の製造工程を経て作られる本機は、芸術作品の域に達しているといっても過言ではありません。

Kawamura top RKawamura

今回は分割仕様ということで、ダブルガスケット構造は搭載できなかったようですね。

特徴3.キーキャップはKeychronオリジナルのOSAプロファイルを採用

付属するキーキャップは、OSAプロファイルのダブルショットPBTを採用しています。

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OSAプロファイルは、Keychronが最近積極的に採用しているプロファイルとなっており、SAやMAのような角の取れた丸みを帯びた傾斜がついたキーキャップです。

角が丸いとちょっと柔らかい印象に見えるのが不思議。

特徴4.対応OSはMac/Windowsでスイッチで切り替え可能

対応OSはMac/Windowsとなっており、背面のスイッチで切り替えることができるため、異なるレイヤーで設定しても切り替えることが可能となっています。

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特徴5.プログラム可能なロータリーエンコーダーを2機搭載

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Q11はキーボードのそれぞれ右上と左上にロータリーエンコーダーノブを搭載しており、指定の操作を記憶されることで、よりクリエイティブな使い方ができるでしょう。

参考までに、私が設定しているロータリーエンコーダー搭載のマクロパッドのセッティングを紹介します。

特徴6.キーマップのカスタマイズが可能

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Q11は、QMK/VIA対応となっており、お好みのキーマップへ変更することが可能です。

QMK/VIAもオープンソースのキーマップエディターとなっており、オリジナルのキーマップ変更ソフトと比較すると、非常に汎用性が高く使いやすいのが特徴となっています。

特徴7.ホットスワップ対応でキースイッチの変更が可能

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Q11のキースイッチは、PCB基盤にハンダつけされておらず、差し込み式となっているため、お好みのキースイッチに交換することができます。

デフォルトインストール品であるGateron G Pro シリーズも非常に優秀ですが、さらにいろいろなキースイッチを試すことができるでしょう。

Kawamura top RKawamura

私が最近ハマっているのは、静音スイッチです。
Gateron CJやOilkingを好んで使っています。

Keychron Q11の打鍵音比較

それでは、Keychron Q11の打鍵音についても見ていきましょう。

通常のQシリーズとは異なり、ガスケット構造などの吸音機構は少ないですが、Qシリーズ独特の硬質なタイピングサウンドは顕在です。

既存のGateron Red以外にも、複数のキースイッチのサウンドを試して見たため、ご覧ください。

Keychron Q11の実機画像

実際のQ11の画像を撮影したものを掲載します。

特に気になるのが接続端子周りではないでしょうか。

このように左右間の接続は、USB Type-Cケーブルを使用しています。

多くの製品では、TRRSケーブルを用いていますが、この点は明確に異なりました。

本体を見てわかるように非常に薄型となっています。

ロープロファイル用のパームレスト程度の高さとなっているため、購入するのであれば、厚さ10mm程度のものが良いでしょう。

Keychron Q11は分割キーボードのパイオニアになるか

以上、簡単ではありますがKeychron Q11について紹介してきました。

この記事は、Q11発売前に作成し、購入後に追記した形となっています。

キーボードの販売価格において、一番原価が上がる原因となるのが、ケースの材質です。

おそらく最も単価が高いCNCアルミニウム合金を使ってこの価格というのは、日本企業や個人では太刀打ちできないでしょう。

Kawamura top RKawamura

個人的には多少高くとも、プロダクトの魅力次第で買います。

正直なところ、左右分割キーボードのシェアがどれくらいなのかはわかりません。

最近流行りのAIに聞いてみたところ、「左右分割キーボードが流行っているのは日本」との回答が得られましたが、まだ一般的に普及しているわけではないようです。

実際、筆者も左右分割キーボードを愛用している人間の一人ですが、手を広げた形でタイピングできるため、肩こりの改善に寄与していると思います。

一方で、慣れるまでに時間を要すため、スイッチングコストはやや高めと言えるでしょう。

古参では、Mistel BaroccoやKinesis Freestyleが普及品としてありますが、今ひとつ影が薄い状況です。

今最も勢いがあると言っても過言ではないKeychronが左右分割キーボードをリリースすることで、世界的にも普及してくのでしょうか。

注目です。

当サイトではキーボードの情報について紹介している他、キーボードデータベースも揃えていますのデザイン、是非ご活用下さい!

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GreenKeys著者情報

河村 亮介のアバター 河村 亮介 GreenKeys運営責任者/事業代表

WEBサイト運営事業GreenEchoes Studio代表をしています。他社法人メディアの運営ほかキーボードメディアや通信系メディアへの寄稿を行うなど、ウェブライターとしても活動しています。今年はオリジナルキーキャップセットを作る予定。

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