最近、メカニカルキーボードが話題に上ることが多くなってきました。
ちょっと前までは、メカニカルキーボードというと、ゲーマー向けの商品と思われることが多かったですが、最近ではロジクールなどの大手キーボードブランドがメカニカルキーボードに参入してくるなど、非常に盛り上がりを見せています。
そんなホットなメカニカルキーボードの中でも特に注目されているジャンルが「ロープロファイルメカニカルキーボード」です。
薄型軽量でかつ、メカニカルキーボード特有のしっかりとした打鍵感が得られ、持ち運びもできるということで話題に登る機会が増えました。
そんなロープロファイルメカニカルキーボードのなかでもおすすめしたいのがこの「NuPhy Air 60」です。
本記事では、筆者お気に入りの「Air60」について紹介していきます。
2023年10月17日から後継機種が発売となりました。
- コンパクトかつ軽量のため持ち運びに適している
- キーキャップが非常におしゃれ
- キーボードブリッジなしでラップトップパソコンのキーボードの上において利用可能
- ファンクションキーがないため慣れが必要
- 海外公式サイトからの購入品は技適未取得のため無線接続ができない
他のAirシリーズ(ロープロファイルメカニカルキーボード)
Haloシリーズ(ノーマルプロファイルメカニカルキーボード)
NuPhy Air60はこんな人におすすめ
- 超コンパクトなキーボードを探している方
- ファンクションキーがなくても問題ないと思える方
- 尊師スタイルの決定版を探している方
- 持ち運びに便利でかつ軽量でおしゃれなキーボードを探している方
結論から言うと、Air60は決して万人受けするキーボードではありません。
その決定的な理由が、ファンクションキーがないからです。
通常のキーボードでは、6行の構成となっていますが、本機はコンパクトさと引き換えに最上行は省略しており、FNキーとのコンビネーションでタイピングすることになります。
正直、ファンクションキーに関しては、「F7(カタカナ変換)」くらいしか利用機会がない方も多いため、実際になくてもそれほど困りません。
ただし、ファンクションキーに変わるコンビネーションタイピングを覚える必要が出てくるため、多少のスイッチングコストはかかるでしょう。
唯一無二の存在感に惚れた方は、ぜひ購入してみてください!
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NuPhy Air60のメリット
私が実際にAir60を利用してみて、感じたメリットについてお伝えしていきましょう。
- 見た目が超おしゃれで可愛い
- 尊師スタイルをキーボードブリッジなしで利用できる
- 超コンパクト設計でデスクがスッキリする
- 持ち運びに便利
- その他のメリット一覧
見た目が超おしゃれで可愛い
ジャケ買いって言っても通じないかもしれませんが、Air60はもう見た目が超いいんです。
ちっちゃくて盤面がカラフルで、持っててウキウキしてくるようなルックスは、日本中どこを探してもないでしょう。
そのくらい、インパクトのある見た目が、本機の1番のメリットと言えます。
使いやすいどうこうよりも、この見た目にやられて購入する方が一番多いように思います。
交換用のキーキャップもリリースされており、これ以外にも限定キーキャップもあるため、毎年のように着せ替えすることができるでしょう。(キーキャップは毎年新しいものがリリースされています。)
尊師スタイルをキーボードブリッジ不要で利用できる
Air60のメリットの一つとして挙げられるのが、キーボードブリッジなしで尊師スタイルを実践することができることです。
こうすることで、メカニカルキーボード特有のしっかりとした打鍵感を、外出先でも実施することができるため、仕事効率の大幅アップが見込めます。
まじです。
尊師スタイルってご存知ですか?
有名プログラマーで「尊師」と崇められているリチャードストールマンが、Macbookの上にHHKBを置いてタイピングしていたことに由来しています。
恐らくは日本国内でのみの呼称なのでしょう。
通常、Macbookをはじめ、ラップトップパソコンのキーボードの上にキーボードを置くには、既存のキーボードと干渉しないように「キーボードブリッジ」と呼ばれるパーツを用意する必要があります。
一方、Air60に関しては、AIRFEETと呼ばれる特殊なゴム脚が付いているおかげで、うまい具合にキーの隙間にピッタリとハマるように設計されているのです。
しかも、Macbook以外にもWindows機にも対応していると言うのが驚きです。
対応しているノートパソコンを見る▷▷
対応ノートパソコン
- Apple|MacBook(2015-2019)、MacBook Air(Early 2015-2020)、MacBook Pro (Late 2012-2020)、M1 Pro/Max MacBook Pro
- マイクロソフト|Surface ラップトップ 1/2/3、Surface Pro 4/5/6/7、Surface Book 1/2
- Thinkpad|X1、X390、E490、L490/590、E495/595、T470/480s、13/14s
- レノボ|IdeaPad 720/730、Y9000K、Y7000/P、S145、S940
- HP|Spectre Folio、Spectre X360、Envy X360、Zbook 15
- デル|XPS 13.3”/15.6”
- レイザー|Blade 15/17
- Alienware|New Alienware M15/M17
超コンパクト設計でデスクがスッキリする
Air60は、Mac純正のMagic Keyboardと比較すると、ずいぶんコンパクトです。
デスクが狭い方や、スッキリ見せたい方にとっては、本体が小さいことは大きなメリットと言えます。
薄さに関しては敵いませんが、縦の幅では1行分小さいため、デスク周りが非常にスッキリすることでしょう。
重さをAir75とAir60で比較|Air60の方が軽いため持ち運びに便利
Air60は500gに満たないため、持ち運びにも便利というメリットがあります。
ファンクションキーがついたAir75と比較すると、100g以上も軽量なのです。
ホットスワップ対応でキースイッチの交換が可能
Air60の醍醐味の一つに、キースイッチが交換できるというメリットがあります。
メカニカルキーボードは、物理的なスイッチで入力する形となっているのです。
Air60は「ホットスワップ対応」といって、スイッチを基盤に直接ハンダつけしていないため、付け替えることが可能となっています。
赤軸は抵抗感なく「スコスコ」した感じ、青軸はいかにもメカニカルキーボードらしい「カチカチ」という音とクリック感があります。
茶軸はクリック感がありますが、青軸ほどの音量ではありません。
NuPhyでは、本体と同時に購入もできるため、ミスタイプの多いキーのみ青軸にするなんていうことも可能でしょう。
Gateron Low-profile Switches 1.0
Switch | Blue | Red | Brown |
---|---|---|---|
Feel | Clicky | Linear | Tactile |
Color | Blue | Red | Brown |
Lubed | None | None | None |
Pressure | 50±15g | 45±15g | 55±15g |
Spring | unknown | unknown | unknown |
Total Travel | 2.5±0.5mm | 2.5±0.5mm | 2.5±0.5mm |
サウンドサンプル
その他の特徴について
- NuPhy Consoleを利用して、キー配列のカスタマイズが可能
- Windows /Macの両方のOSに対応。もちろんiPad/iPhoneにも利用可能。
- サイドライトやRGBバックライトで華やかな演出が可能
- Keychronなどの他のロープロファイルメカニカルキーボードのキーキャップも流用できるが、スペースバーのキーキャップの位置が微妙にことなっているため、スペースバーの交換は不可
- 多数の純正交換用キーキャップが用意されている
- 交換用キースイッチも購入可能
- 専用のキャリングケース(NuFolio V2)は簡易スタンドにもなる。
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NuPhy Air60のデメリット
冒頭でも説明したように、Air60は万人受けするキーボードではありません。
その詳細理由イコールデメリットとなっています。
- ファンクションキーがないためコンビネーションタイピングが必要
- 技適未取得のため、日本国内では有線接続でしか利用できない
- 安価に購入するには海外通販を利用する必要がある
ファンクションキーがないためコンビネーションタイピングが必要
Air60の最大のデメリットは、ファンクションキーが付いていないことでしょう。
一般的なキーボードは横に「6行」あるべきものの、Air60は「5行」しかないのです。
よって、日本語入力の場合で必ず使用するであろう「カタカナ変換=F7」は最下段右にあるFnとコンビネーションで押下しなくてはいけません。
もしくは、同様のショートカットキーである「control + K(Mac)」や「Ctrl + I(Windows)」といった、普段打ち慣れないコンビネーションを覚える必要があります。
特にブラインドタッチを習得している人ほどタイピングの「癖」が抜けにくいため、「カナ変換=F7」という手癖を修正するのはなかなか骨が折れる作業でしょう。
ここがAir60を導入するにあたっての1番のハードルです。
海外公式サイトからの購入品は技適未取得のため日本国内では有線接続でしか利用できない
以前はAir60に関しては国内正規販売代理店での取り扱いはありませんでしたが、最近では「三陽合同会社」が技適取得品の国内販売を開始しました。
よって、正規販売代理店からの購入であれば問題なく無線接続が可能です。
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ただし、公式サイトよりも割高になる(公式サイトでは1ドル130円換算で約13,000円)ため注意しましょう。
当サイトのクーポンコードを使用すれば、海外からの配送料を加味しても安価になる計算です。
尊師スタイルで利用するのであれば、付属のケーブルもしくは下記のようなショートケーブルを利用すれば問題なくスタイリッシュに利用できることでしょう。
ただし、デスクトップパソコンで利用する方は、かならずUSB Type-Cケーブルが必要となるため、その準備が必要です。
カールケーブルであれば、おしゃれに演出することができるでしょう。
安価に購入するには海外通販を利用する必要がある
Air60安価に購入するには、中国深圳にあるNuPhyから直接購入する必要があるのです。
NuPhyのウェブサイト自体はすべて英語ですし、昨今ではブラウザーの翻訳機能でほとんどの部分が日本語化されますので、特に苦労することなく購入できるでしょう。
詳しい購入方法はこちらをご覧ください。
NuPhy Air60の取扱説明書(マニュアル)について
Air60のマニュアルについては、公式サイトで配布していません。
手元にあるマニュアルを文章化したものを置いておきますので、参考にどうぞ。
NuPhy®︎ Air60の取扱説明書(マニュアル)
- Winモード:側面のスイッチを「Win」にする
- Macモード:側面のスイッチを「Mac」にする
- スイッチ右:電源を切る
- スイッチ中央:有線モード
- スイッチ左|ワイヤレスモード
Macの場合
FN + 1 / 2 / 3 …:マルチメディアファンクションキーとして動作します。(デフォルト)
FN + TAB + F:マルチメディアファンクションキーではなく、FN +1 / 2 / 3がそれぞれ F1 / F2 / F3 …キーとして機能します。(ファンクションキーとマルチメディアキーの切り替え)
Windowsの場合
FN + 1 / 2 / 3 …:F1 / F2 / F3 として動作します。(デフォルト)
FN + TAB + F:ファンクションキーではなく、FN +1 / 2 / 3がそれぞれマルチメディアファンクションキーとして機能します。(ファンクションキーとマルチメディアキーの切り替え)
NuPhy Air60の内容物と仕様詳細
付属品
- 本体(メイン)
- usb-c to usb-a cable (1.5m)
- 2.4GHz Bluetoothレシーバー
- キーキャップ(Alt×2/Win×1)
- キーキャップ@キースイッチプラー
- マグネティックフット
- 予備キースイッチ(赤軸・青軸・茶軸)
- ステッカー
- 取扱説明書
仕様詳細
パッケージ内容
- 1×air60ワイヤレスメカニカルキーボード
- 1 x usb-c – usb-a ケーブル (1.5 m)
- 1 x usb-c – usb-c ケーブル (0.2 m)
- 1×2.4gレシーバー
- 1 x キーキャップ/スイッチプラー
- 3 x 予備のキーキャップ
- 3 x 予備のスイッチ
- 2 x マグネット フット
- 1×クイックガイド/ポスター
- 1×ステッカー
技術仕様
- スイッチタイプ: ロープロファイルゲートロンメカニカル
- レイアウト: ansi 60%
- キーの数: 64 キー
- ホットスワップ対応/n キー ロールオーバー サポート
- バックライトとサイドライト: RGB-LED
- バックライトモード: 20
- サイドライトモード: 4
- モード: 2.4G ワイヤレス、Bluetooth 5.0 または有線
- バッテリー容量:2500mAh
- 作業時間: 最大 48 時間 (ラボ テスト結果)
- 接続タイプ: USB タイプ C
- 対応システム:macos/windows/android/ios
- 角度: 3.5º/ 6.5º (マグネット フット付き)
- 使用環境:-10~50℃
- フレーム:アルミ
- ボトムケース:abs
- キーキャップ:pbt
- サイズ:297.3mm×107.2mm×17.0mm
- 重さ:453g
情報参照元:https://nuphy.com/collections/keyboards/products/air60
まとめ
以上、Air60のレビューをしてきました。
ここまでご覧いただいて、非常に魅力的なキーボードだということがお分かりいただけでしょう。
ただし、癖が結構強いというのも確かです。
ファンクションキーがなくても問題ない方、US配列にも抵抗がない方におすすめできる商品と言えます。
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