Wootingが「80HE+」を発表|PCからFR4プレートへ変更、分割スペースバーにも対応

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この記事の位置づけ
本記事は、新製品・販売開始・仕様更新・キャンペーンなどの事実整理を目的としたニュース記事です。実機を用いた長期レビューや評価記事ではありません。提供・広告・収益化に関する情報がある場合は、本記事内に明記します。

2026年9月8日、Wootingは80%レイアウトの磁気式キーボード「Wooting 80HE+」を発表しました。

従来のWooting 80HEをベースに、スイッチプレートをポリカーボネート製からFR4製へ変更。

標準スイッチには「Lekker Tikken Medium」を採用し、打鍵感と打鍵音を見直しています。

Zinc製の組み立て済みモデルには新しい「Lekkerラージノブ」を標準搭載。

モジュール版では、ANSIおよびISOの分割スペースバー構成にも対応します。

予約受付は2026年9月17日から開始されます。

なお、現時点でポーリングレートや入力速度、ラピッドトリガーなど、磁気式キーボードとしての基本性能に関する強化は発表されていません。

80HE+で今回発表された変更は、打鍵感や打鍵音、ケース構成、カスタマイズ性が中心です。

発表の要点

  • Lekker L60 V2からLekker Tikken Mediumへ変更
  • PCプレートからFR4プレートへ変更
  • 内部構造と打鍵音の調整 ケースカラーと完成品構成の変更
  • Lekkerラージノブの追加
  • Module限定の分割スペースバー対応
  • Moduleへのドーターボード同梱

本記事はYouTubeの文字起こしおよび目視での確認をもとに記事を構成しております。翻訳の関係上、一部ニュアンスや内容が異なる場合がございます。ご了承ください。

Wooting 80HE+公式ページ

Table of Contents

Wooting 80HE+の販売情報

項目内容
製品名Wooting 80HE+
レイアウト80%
予約開始日2026年9月17日
価格従来のWooting 80HEと同程度
ABS組み立て済みモデル10月中旬ごろ倉庫到着予定
80HE+モジュール10月中旬ごろ倉庫到着予定
Zinc組み立て済みモデル12月中旬ごろ倉庫到着予定
Lekkerラージノブ12月中旬ごろ倉庫到着予定
販売先Wooting公式サイト

価格の詳細は、予約受付を開始する9月17日に公開される予定です。

Wootingによると、ABSおよびZinc製の組み立て済みモデル、単体ケースは従来の80HEと同程度の価格になります。

80HE+モジュールは従来よりわずかに安くなる予定です。

ただし、上記の納期はWootingの倉庫へ到着する時期です。実際に購入者へ届く時期は、注文内容や配送先によって異なる可能性があります。

また、これらの予定は変更される場合があります。予約時に表示される最新の配送予定をご確認ください。

Wooting 80HEと80HE+の違い

公式動画と両製品の公式ページから確認できる主な違いは次のとおりです。

項目Wooting 80HEWooting 80HE+
標準スイッチLekker L60 V2Lekker Tikken Medium
スイッチプレートポリカーボネート(PC)FR4
プレートの方向性柔らかく、しなりやすい硬めで、底打ち感が明確
打鍵音柔らかい音を重視明瞭な「tick」音で、やや大きめ
ブラックABSケース不透明ブラック半透明トップ+不透明ボトム
Frostの組み立て済みモデルなしあり
Lekkerラージノブなし対応
Zinc組み立て済みモデル通常キーラージノブを標準搭載
分割スペースバー公式対応なしModule限定でANSI/ISOに対応
モジュールのドーターボード付属しない付属
Zincモデルのトラベルケース付属付属しない
従来の80HEケースとの互換性なし

80HE+の主な変更点は、入力性能の刷新ではなく、プレート、スイッチ、ケース、ノブ、スペースバー構成といったハードウェア面にあります。

PCプレートからFR4プレートへ変更

従来のWooting 80HEは、ポリカーボネート製のスイッチプレートを採用しています。

WootingはPCプレートについて、柔らかく、しなりやすい特性があり、高音域を抑えた打鍵音とソフトな打鍵感を実現すると説明しています。

Wooting 80HE+では、このPCプレートをFR4プレートへ変更します。

公式動画によると、FR4プレートはPCプレートよりも硬く、底打ちした際の感触が明確になります。

Wootingは、プロプレイヤーの多くがすでに80HEへFR4プレートを取り付けており、こうした評価を受けて80HE+の標準構成へ採用したと説明しています。

プレート特徴
PC柔らかく、しなりやすい
FR4PCより硬く、底打ち感が明確

単純な上位・下位という関係ではなく、打鍵感の方向性を変更した形です。

柔らかい打鍵感を好む場合は従来のPCプレート、しっかりとした底打ち感を求める場合はFR4プレートが適していると考えられます。

Lekker Tikken Mediumスイッチを採用

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従来のWooting 80HEには「Lekker L60 V2」スイッチが標準搭載されています。

Wooting 80HE+では、新しい「Lekker Tikken Medium」スイッチへ変更されます。

公式動画では、Lekker Tikkenについて、従来のLekker L60 V2よりも安定性を高めたスイッチと説明しています。

底打ち時には製品名の由来にもなった「tick、tick」という明瞭な音が発生し、従来よりも少し大きな打鍵音になるとのことです。

公式ページでは、クローズドボトム構造により落ち着いた打鍵音を実現すると説明されていますが、静音化という意味ではない様子。

内部構造も打鍵音に合わせて調整

Wooting 80HE+では、FR4プレートへの変更に加えて、内部構造も見直されています。

公式ページでは、ボトムケースへダンピングフォームを追加するなど、細部の調整によって、「より深さと芯のある打鍵音を目指した」と説明しています。

ブラックABSケースは半透明トップへ変更

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80HE+では、ABSケースのカラー構成も変更されます。

従来の完全な不透明ブラックケースは廃止され、80HE+のブラックモデルでは、半透明のトップケースと不透明ブラックのボトムケースを組み合わせます。

ZincモデルにはLekkerラージノブを標準搭載

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Zinc製ケースを採用したWooting 80HE+の組み立て済みモデルには、新しい「Lekkerラージノブ」が標準搭載されます。

Lekkerラージノブは、ショートカットやメディア操作、キーボード機能などを割り当てられるプログラマブルノブです。

Zinc組み立て済みモデルには交換用として4個の追加スイッチとキーキャップが付属し、通常のキー構成に戻すことも可能。

ただし、ラージノブを含む注文は12月中旬ごろの倉庫到着予定となります。

Module限定でANSI/ISO分割スペースバーに対応

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Wooting 80HE+ Moduleは、ANSIおよびISOレイアウトの分割スペースバー構成に対応します。

スペースバー部分を3キー構成へ変更し、左手の親指で操作できるプログラマブルキーを1つ追加できる仕組みです。

Wootingは、WASDキーから指を離さずに追加キーを操作できる点を特徴として挙げています。

ゲーム用途では、ジャンプ、しゃがみ、ボイスチャットなどを親指へ割り当てられます。

普段使いでも、Backspace、レイヤー切り替え、修飾キーなどを配置できるため、用途の広い構成といえそうです。

ただし、分割スペースバーに対応するのは80HE+ Moduleのみです。

組み立て済みモデルでは選択できません。

80HE+モジュールにはドーターボードが付属

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従来の80HEモジュールには、ケーブルとドーターボードが付属していません。

ドーターボードは80HE純正ケース側に含まれていたため、モジュールを使用する場合でも、基本的には対応ケースを用意する必要がありました。

80HE+モジュールでは、この構成が変更されます。

80HE+モジュールにはドーターボードが付属するため、Wooting純正ケースを同時購入せず、対応するサードパーティ製ケースへ組み込む構成を選びやすくなります。

また、80HE+モジュールの価格は従来よりわずかに安くなる予定です。

公式ページに掲載されたFAQについて

公式サイトのFAQには下記内容が掲載されています。

従来の80HEケースは80HE+モジュールと互換性なし

Wootingの公式FAQでは、従来の80HEケースを80HE+モジュールへ流用できないことが明記されています。

従来の80HEケース内部にはリブがあり、80HE+モジュール内部のケーブルを圧迫し、損傷させるおそれがあるためです。

すでに80HEケースを所有していても、そのまま80HE+モジュールへ交換することはできません。

これは購入前に確認しておきたい重要な注意点です。

サードパーティ製ケースとの互換性はケースごとに異なる

80HE+モジュールとサードパーティ製ケースの互換性は、ケースによって異なります。

Wootingが現時点で確認している対応状況は次のとおりです。

サードパーティ製ケース通常スペースバー分割スペースバー
GT-80対応対応
Holy80対応非対応
その他のケース未確認未確認

その他のケースについて、Wootingは互換性を保証していません。

取り付け前に、ドーターボードケーブルと内部コネクターの周囲へ十分なスペースがあることを確認する必要があります。

Wootingは今後、サードパーティ製ケースとの互換性を改めて検証する予定です。

発売が遅れた理由も説明

Wootingは公式動画で、80HE+の生産が遅れた理由も説明しています。

Lekkerラージノブの回転抵抗にばらつき

ラージノブの量産サンプルを工場で検査したところ、ノブを回すために必要な力に個体差があることが判明しました。

原因は、ノブ内部にあるボールベアリングの取り付け方法です。

Wootingは取り付け方法を変更しましたが、この修正によってラージノブの生産に遅れが発生しています。

そのため、ABSモデルおよびノブを含まないモジュールよりも、Zincモデルとラージノブの入荷が遅くなります。

PCBAの新しい耐水コーティングを採用中止

80HE+では、従来製品とは異なる新しい耐水コーティングをPCBAへ採用する予定でした。

しかし、生産時にPETフィルムを剥がすと、PCBA表面の耐水コーティングも一部剥がれる問題が確認されました。

正確な原因の特定に時間が必要なため、Wootingは新しいコーティングの採用を見送り、実績のある60HE V2と同じコーティングへ戻すことを決定しています。

この変更も、80HE+の生産スケジュールが後ろ倒しになった理由のひとつです。

価格は従来の80HEと同程度

Wooting 80HE+の詳細価格は、予約受付開始日に公開されます。

公式動画では、次の製品について従来の80HEと同じ、またはほぼ同じ価格になると説明しています。

  • ABS組み立て済みモデル
  • Zinc組み立て済みモデル
  • 80HE+モジュール
  • 単体ケース

80HE+モジュールについては、従来よりわずかに安くなる予定です。

ただし、Zincモデルではラージノブが標準搭載される一方、トラベルケースは付属しなくなります。

価格だけでなく、構成内容の違いも含めて比較する必要があります。

まとめ

以上、新しいWooting 80HE Plusについて紹介してきました。

磁気式キーボードといえばやはりWootingという方も多いでしょう。

スペックの進歩ではなく、主に内容の「深化」に特化した今回のアップデートがどのように受け入れられるのか注目が集まります。

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河村 亮介のアバター 河村 亮介 Greenkeys chief editor

日本のキーボード専門メディア「Greenkeys」編集長。GreenEchoes Studio代表。

メカニカルキーボード、自作キーボード、入力デバイスに関するレビュー・取材・検証・撮影・執筆を担当しています。これまで100製品以上をレビューし、日本語配列キーボードの互換性問題や国内市場動向についても継続的に情報発信しています。

日本語配列キーボードの互換性向上を目的とした業界連携プロジェクト「Japan Layout Alliance(JLA)」を設立し、国内外メーカーと協力した活動も行っています。

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