メカニカルキーボード用スイッチの互換性を考えるとき、「このスイッチは互換性があるのか?」という問いは、少し分解して考える必要があります。
特に近年は、通常プロファイルのMX互換スイッチだけでなく、ロープロファイルスイッチ、磁気式スイッチ、さらにMX系ホットスワップソケットに近いピン配置を持つロープロファイルスイッチも登場しています。
そのため、単に「MX互換」「ロープロ互換」「磁気式対応」といった言葉だけでは、設計上の互換性を正確に判断しにくくなっています。
本稿では、スイッチ互換性を以下の2つに分けて整理します。
- スイッチプレート互換
- PCB互換
ここでいうスイッチプレート互換とは、スイッチをプレートに固定できるかどうかを指します。
一方、PCB互換とは、スイッチの端子やピン、磁気センサーの位置、ホットスワップソケット、フットプリントが対応しているかどうかを指します。
この2つは似ているようで、まったく別の話です。
ここでは、MX互換系スイッチとGateron LP 2.0系統のスイッチのみ取り上げます。
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この記事の結論

まず結論から言うと、スイッチプレート互換は大きく2つのグループに分けて考えると整理しやすいです。
| プレート系統 | 対象となるスイッチ |
|---|---|
| MX系プレート | MX互換スイッチ、MX互換磁気式スイッチ |
| Gateron LP系プレート | Gateron LP 2.0、Gateron LP 3.0、Gateron Low Profile Magnetic Jade HE |
一方、PCB互換はより細かく分かれます。
| PCB系統 | 対応するスイッチ |
|---|---|
| MX接点式PCB | MX互換スイッチ |
| MX磁気式PCB | MX互換磁気式スイッチ |
| Gateron LP 2.0 PCB | Gateron LP 2.0 |
| Gateron LP 3.0 PCB | Gateron LP 3.0 |
| Gateron LP Magnetic HE PCB | Gateron Low Profile Magnetic Jade HE |
つまり、プレートが共通でもPCBまで共通とは限らないというのが重要なポイントです。
対象とするスイッチ
本稿では、以下の5種類を対象にします。
| 分類 | 例 |
|---|---|
| MX互換スイッチ | Cherry MXを元祖とした通常プロファイルスイッチ |
| MX互換磁気式スイッチ | Gateron Magnetic Jade Pro HEなど、MX系プレートに近い外形を持つHall effect系スイッチ |
| Gateron LP 2.0 | KS-33 Low Profile 2.0 Bananaなど |
| Gateron LP 3.0 | KS-33 Low Profile 3.0 Grey Heronなど |
| Gateron Low Profile Magnetic Jade HE | Gateronのロープロファイル磁気式スイッチ |
なお、ここでいう「MX互換磁気式スイッチ」は、MX系のスイッチプレートに固定できる外形を持つ磁気式スイッチを指しています。
ただし、磁気式スイッチは接点式メカニカルスイッチとは検出方式が異なるため、MX互換スイッチ用のPCBにそのまま使用できるわけではありません。
スイッチプレート互換
スイッチプレート互換は、スイッチをプレートに固定するための外形寸法・固定爪まわりの互換性です。
ここでは、PCBのピン配置や検出方式はいったん無視します。
プレート互換グループ表
| スイッチ種別 | プレート互換グループ | 同じプレートで扱えるか |
|---|---|---|
| MX互換スイッチ | MX系 | MX互換磁気式スイッチと概ね共通 |
| MX互換磁気式スイッチ | MX系 | MX互換メカニカルスイッチと概ね共通 |
| Gateron LP 2.0 | Gateron LP系 | Gateron LP 3.0 / LP Magnetic Jade HE と共通 |
| Gateron LP 3.0 | Gateron LP系 | Gateron LP 2.0 / LP Magnetic Jade HE と共通 |
| Gateron Low Profile Magnetic Jade HE | Gateron LP系 | Gateron LP 2.0 / LP 3.0 と共通 |
Gateron LP 2.0、Gateron LP 3.0、Gateron Low Profile Magnetic Jade HEについては、公開されているProduct Specification上、いずれもスイッチプレートの推奨開口が14.00mm系、プレート厚が1.20mm前後として示されています。
そのため、スイッチプレートだけで見れば、これら3系統はGateron LP系プレートとして同一グループに整理できます。
プレート互換マトリクス
| MX互換スイッチ | MX互換磁気式 | Gateron LP 2.0 | Gateron LP 3.0 | LP Magnetic Jade HE | |
|---|---|---|---|---|---|
| MX互換スイッチ | ◎ | ◎ | × | × | × |
| MX互換磁気式 | ◎ | ◎ | × | × | × |
| Gateron LP 2.0 | × | × | ◎ | ◎ | ◎ |
| Gateron LP 3.0 | × | × | ◎ | ◎ | ◎ |
| LP Magnetic Jade HE | × | × | ◎ | ◎ | ◎ |
◎:同じプレート系
×:別プレート系
ここで重要なのは、MX系プレートとGateron LP系プレートは別グループとして扱う点です。
MX互換スイッチとMX互換磁気式スイッチは、プレート側では同じMX系として扱いやすい一方、Gateron LP 2.0 / LP 3.0 / Low Profile Magnetic Jade HEは、Gateron LP系プレートとして別グループになります。
PCB互換
次にPCB互換です。
PCB互換では、スイッチの端子位置、ピン数、ホットスワップソケット、中央足、固定足、磁気センサーの有無などを考慮する必要があります。
ここでは、プレート互換よりも厳密に見ます。
PCB互換グループ表
| スイッチ種別 | PCB互換グループ | 備考 |
|---|---|---|
| MX互換スイッチ | MX接点式PCB | 一般的な接点式メカニカルスイッチ用 |
| MX互換磁気式スイッチ | MX磁気式PCB | Hall effect / TMRなどの磁気検出前提 |
| Gateron LP 2.0 | LP 2.0専用PCB | 接点式だが、MX系とは別フットプリント |
| Gateron LP 3.0 | LP 3.0専用PCB | MX系ホットスワップソケット端子位置と部分互換あり |
| Gateron Low Profile Magnetic Jade HE | LP Magnetic HE専用PCB | Hall effect前提の専用設計 |
ここで注意したいのは、Gateron LP 3.0だけがやや特殊な位置づけにある点です。

Gateron LP 3.0は、公式ページ上で通常プロファイル向けホットスワップソケットに直接対応するピン構造として説明されています。
そのため、MX系ホットスワップソケットの端子位置とは部分的な互換性があると見てよいです。
ただし、これはあくまで端子位置の話であり、既存のMX PCBに無条件で載ることを意味するものではありません。
PCB互換マトリクス
| MX接点式PCB | MX磁気式PCB | LP 2.0 PCB | LP 3.0 PCB | LP Magnetic HE PCB | |
|---|---|---|---|---|---|
| MX互換スイッチ | ◎ | × | × | × | × |
| MX互換磁気式スイッチ | × | ◎ | × | × | × |
| Gateron LP 2.0 | × | × | ◎ | × | × |
| Gateron LP 3.0 | △ | × | × | ◎ | × |
| LP Magnetic Jade HE | × | × | × | × | ◎ |
◎:互換あり
△:部分互換
×:互換なし
Gateron LP 3.0の「部分互換」とは何か
Gateron LP 3.0は、今回の整理の中で最も誤解されやすいスイッチです。
公式ページでは、Gateron LP 3.0 Grey Heronについて、5-pin layoutが通常プロファイル向けソケットに対応する旨が説明されています。
そのため、Gateron LP 3.0は、MX系ホットスワップソケットの端子位置とは部分的に互換性があると考えられます。
ただし、設計上は以下の点に注意が必要です。
- MX互換スイッチと完全なPCB互換ではない
- 中央足の逃げ穴寸法を確認する必要がある
- スイッチ本体の高さ、プレート位置、キーキャップ高さも考慮する必要がある
- スタビライザーやケース側のクリアランスも別途確認が必要
筆者の経験則では、既存のMX系PCBをGateron LP 3.0にも対応させる場合、中央足の逃げ穴は少なくともφ5.0mm以上を見ておきたいところです。
ただし、これは筆者の経験則に基づくものであり、Gateronが互換性を保証している内容ではありません。
最終的には、実際に採用するスイッチの実寸図、推奨フットプリント、PCB厚、プレート厚、スタックアップを確認する必要があります。
磁気式スイッチはPCB側の検出方式が異なる
磁気式スイッチについては、プレート互換とPCB互換を特に分けて考える必要があります。
たとえば、MX互換磁気式スイッチは、見た目やプレート固定の面ではMX互換スイッチに近い場合があります。
しかし、磁気式スイッチは接点を閉じて入力を検出するのではなく、磁石の位置変化をHall effectセンサーやTMRセンサーなどで読み取る方式です。
そのため、接点式メカニカルスイッチ用PCBに磁気式スイッチを挿しても、入力として成立しません。
同様に、Gateron Low Profile Magnetic Jade HEも、Gateron LP 2.0やLP 3.0とプレート開口は近いものの、PCB側はHall effect前提の専用設計が必要です。
実装パターン別に見るプレート互換とPCB互換
ここまで、スイッチ互換性を「スイッチプレート互換」と「PCB互換」に分けて整理してきました。
では、実際のキーボード設計では、どのような場面でこの整理が必要になるのでしょうか。
ここでは、想定される実装パターンを3つに分けて考えます。
- MXとロープロを共存させたい場合
- MXとMX互換磁気式スイッチを共存させたい場合
- ロープロとロープロ磁気式スイッチを共存させたい場合
それぞれ、プレート側では成立しやすいのか、PCB側では何が必要になるのかを分けて整理します。
MXとロープロを共存させたい場合
まず考えられるのが、通常プロファイルのMX互換スイッチと、ロープロファイルスイッチを同じ製品設計上で扱いたいケースです。
たとえば、同じキーボードを通常プロファイル版とロープロファイル版で展開したい場合や、ひとつのPCB設計をベースにしながら、スイッチ高さや打鍵感の異なるバリエーションを作りたい場合がこれに当たります。
この場合、まずスイッチプレート側は基本的に別設計になります。
MX互換スイッチはMX系プレート、Gateron LP 2.0 / LP 3.0 / Low Profile Magnetic Jade HEはGateron LP系プレートとして扱う必要があります。
したがって、MXスイッチとロープロファイルスイッチを同じプレートに混在させるのは現実的ではありません。
一方で、PCB側については少し事情が異なります。
通常、MX互換スイッチとロープロファイルスイッチはPCBフットプリントも別になります。
しかし、Gateron LP 3.0は例外的に、MXホットスワップソケットの端子位置と部分的な互換性を持つスイッチとして説明されており、公式ページでも、Gateron LP 3.0 Grey Heronは通常プロファイル向けホットスワップソケットに対応するピン構造を持つとされています。
そのため、ロープロ側にGateron LP 3.0を採用する場合、PCB側の設計を工夫することで、MX互換スイッチとGateron LP 3.0でPCBを共通化できる可能性があります。
これを実現しているのが、NuPhy Kick75です。
具体的には、MXホットスワップソケットの端子位置をベースにしつつ、Gateron LP 3.0の中央足が干渉しないよう、PCB側の中央穴を大きめに確保する必要があります。
筆者の見立てでは、少なくとも中央足の逃げ穴はφ5.0mm以上を見ておくべきです。
ただし、ここでいう「PCB共通化」は、あくまでスイッチ端子と中央足の逃げを成立させるという意味です。
MX互換スイッチとGateron LP 3.0では、スイッチ本体の高さ、プレート位置、キーキャップ高さ、ケース内部のクリアランスが異なります。
そのため、PCBを共通化できたとしても、プレートやケース、キーキャップを含むスタックアップまで完全に共通化できるとは限りません。
| 観点 | 整理 |
|---|---|
| スイッチプレート | MX系プレートとGateron LP系プレートは別。共通化は難しい |
| PCB | Gateron LP 3.0を採用する場合、MXホットスワップソケット端子位置をベースに共通設計できる可能性がある |
| 条件 | 中央足の逃げ穴をφ5.0mm以上、できればφ5.2mm級で検討 |
| 注意点 | PCBが共通化できても、プレート高さ・キーキャップ高さ・ケース側クリアランスは別途設計が必要 |
| 設計上の意味 | MX版とロープロ版を、同一PCBをベースに展開できる可能性がある |
つまり、MXとロープロを共存させたい場合の現実的な整理は、次のようになります。
プレートは別。
ただし、Gateron LP 3.0を使えばPCBは共通化できる可能性がある。
その際は、MXホットスワップソケット端子位置をベースにしつつ、中央足の逃げ穴をφ5.0mm以上確保する必要がある。
この文脈で注目されるのが、KeychronがOrca echoで言及しているNova Socketです。
Nova Socketは、ロープロファイルキーボードでありながら、通常プロファイルのMX互換スイッチへの拡張可能性を持たせる文脈で説明されています。
つまり、MX互換スイッチとロープロファイルスイッチを完全に同じものとして扱うのではなく、PCBやソケット設計を共通化しながら、プレートやスタックアップでスイッチ高さの違いを吸収するという方向性に近いものとして理解できます。

MXとMX互換磁気式スイッチを共存させたい場合
次に、通常のMX互換メカニカルスイッチと、MX互換形状の磁気式スイッチを共存させたいケースです。
これは、通常プロファイルのキーボードにおいて、メカニカルスイッチとHall effect系スイッチを同じ筐体・同じプレート系で扱いたい場合に関係します。
この場合、スイッチプレート側は比較的整理しやすいです。
MX互換磁気式スイッチは、プレート固定部の寸法がMX互換スイッチに近いものが多く、プレート側ではMX系として扱える可能性があります。
一方で、PCB側はまったく別です。
| 観点 | 整理 |
|---|---|
| スイッチプレート | MX系プレートとして共通化できる可能性が高い |
| PCB | MX接点式PCBとMX磁気式PCBは別 |
| 共存の難所 | 磁気センサー、磁石位置、キャリブレーション、ファームウェア対応 |
| 設計上の要点 | プレートは共通化できても、PCBは磁気式対応が必要 |
通常のMX互換メカニカルスイッチは、金属接点のオン / オフで入力を検出します。
一方、磁気式スイッチは、スイッチ内部の磁石の位置変化をHall effectセンサーやTMRセンサーで読み取ります。
そのため、同じMX系プレートに固定できたとしても、接点式PCBと磁気式PCBを共通化することはできません。
このパターンで必要になるのは、MX系スイッチを物理的に保持できるプレート設計と、磁気式スイッチを読み取れる専用PCB設計を分けて考えることです。
つまり、MXとMX互換磁気式スイッチの共存は、
プレート側ではかなり近いため共通化できる可能性がある
しかし、PCB側では別物となるため、両対応とする場合はPCB設計に工夫が必要
という整理になります。
Keychron V6 Ultra HEのように、メカニカルスイッチと磁気式スイッチの共存を打ち出す製品では、この「プレートやソケットの共通化」と「PCB側の磁気検出対応」をどう両立させるかが重要になります。
既存のMX系のハイブリッド方式を採用したキーボードでは、Lofree HyzenやLogicool G512Xなどがあります。
ロープロとロープロ磁気式を共存させたい場合
最後に、Gateron LP 2.0 / LP 3.0のようなロープロファイルメカニカルスイッチと、Gateron Low Profile Magnetic Jade HEのようなロープロファイル磁気式スイッチを共存させたいケースです。
この場合、プレート側では相互互換性が高い可能性があります。
Gateron LP 2.0、Gateron LP 3.0、Gateron Low Profile Magnetic Jade HEは、公開されている寸法図を見る限り、いずれも14mm角系のGateron LP系プレートとして整理できます。
そのため、スイッチプレートだけを見るなら、これらは同じGateron LP系プレートで扱える可能性が高いです。
しかし、PCB側はやはり別です。
| 観点 | 整理 |
|---|---|
| スイッチプレート | Gateron LP 2.0 / LP 3.0 / LP Magnetic Jade HEは共通系として扱える可能性が高い |
| PCB | LP 2.0、LP 3.0、LP Magnetic HEはそれぞれ別 |
| 共存の難所 | 接点式と磁気式の検出方式の違い、センサー位置、ピン配置 |
| 設計上の要点 | プレート共通化は見込めるが、PCB共通化は別途検討が必要 |
特にGateron Low Profile Magnetic Jade HEは、ロープロファイルでありながら磁気式入力を前提としたスイッチです。
Gateron LP系プレートに近い寸法で固定できる可能性がある一方で、PCB側にはHall effectセンサーを配置する必要があります。
そのため、Gateron LP 2.0やLP 3.0用の接点式PCBに、そのままLow Profile Magnetic Jade HEを挿して使うことはできません。
このパターンは、
プレート側は共通化できる可能性が高い
PCB側は接点式と磁気式で分ける必要がある
という整理になります。
ロープロファイル筐体のまま、メカニカル版と磁気式版を展開したい場合には、プレートやケース側の設計資産を共通化しつつ、PCBを別設計にするという考え方が現実的です。
3パターンをまとめる
上記の3パターンをまとめると、以下のようになります。
| 共存させたい組み合わせ | プレート互換 | PCB互換 | 設計上の見方 |
|---|---|---|---|
| MX × ロープロ | MX系プレートとGateron LP系プレートは別 | Gateron LP 3.0採用時は、MXホットスワップソケット端子位置をベースにPCB共通設計できる可能性あり | 中央足の逃げ穴をφ5.0mm以上確保。Nova Socket的な共通化思想と接続しやすい |
| MX × MX互換磁気式 | MX系プレートとして共通化できる可能性が高い | 接点式PCBと磁気式PCBは別 | プレートは近いが、PCBは磁気検出対応が必要 |
| ロープロ × ロープロ磁気式 | Gateron LP系プレートとして共通化できる可能性が高い | 接点式PCBと磁気式PCBは別 | プレート・筐体資産を共通化しつつ、PCBを分ける設計が現実的 |
このように整理すると、スイッチ互換性は単純な「使える / 使えない」ではなく、どのレイヤーを共通化したいのかによって判断が変わることがわかります。
- プレートを共通化したいのか
- PCBを共通化したいのか
- ケースやキーキャップ高さまで含めたスタックアップを共通化したいのか
- 接点式と磁気式を同じ製品基盤で展開したいのか
これらを分けて考えることで、ロープロファイル、通常プロファイル、磁気式スイッチをまたいだ設計判断がしやすくなります。
特にKeychronのNova Socketは、こうした互換性の整理を考えるうえで興味深い事例です。
Nova Socketは、単なる薄型ソケットではなく、MX互換スイッチ、ロープロファイルスイッチ、磁気式スイッチといった異なるスイッチ体系を、Keychronの製品設計上でどのように近づけるかという文脈で見ると理解しやすくなります。
まとめ
スイッチ互換性は、単純に「MX互換かどうか」だけでは判断できません。
少なくとも、以下の2つを分けて考える必要があります。
- スイッチプレート互換
- PCB互換
プレート互換で見ると、MX互換スイッチとMX互換磁気式スイッチはMX系プレートとして整理できます。
一方、Gateron LP 2.0、Gateron LP 3.0、Gateron Low Profile Magnetic Jade HEは、公開されている寸法図を見る限り、Gateron LP系プレートとして共通化できる可能性が高いです。
しかし、PCB互換は別です。
MX接点式PCB、MX磁気式PCB、Gateron LP 2.0 PCB、Gateron LP 3.0 PCB、Gateron LP Magnetic HE PCBは、基本的には別物として扱う必要があります。
例外的に、Gateron LP 3.0はMX系ホットスワップソケットの端子位置と部分互換がありますが、これも完全なMX PCB互換ではありません。
設計段階では、スイッチの外形だけでなく、プレート開口、PCBフットプリント、中央足、固定足、センサー位置、プレート厚、PCB厚、キーキャップ高さまで含めて確認することが重要です。
- 初版執筆日:2026年6月21日
- 最終更新日:2026年6月21日
- 取材方法:メーカー公式サイト
- 参照・引用元:後述
- 利益相反:商品提供:なし 本稿収益化リンク:なし
参照・引用元
- GATERON KS-33 Low Profile 2.0 Banana Switch Set
- GATERON KS-33 Low Profile 2.0 Banana Switch Product Specification PDF
- GATERON Low Profile 3.0 Grey Heron Switch Set
- GATERON KS-33 Low Profile 3.0 Grey Heron Product Specification PDF
- GATERON Low Profile Magnetic Jade HE Switch Set
- GATERON Low Profile Magnetic Jade HE Product Specification PDF
- GATERON Magnetic Jade Pro HE Switch Set
- CHERRY MX STANDARD Switches

