トラックボール付き分割キーボードおすすめ比較|Keyball・Orca echoなどを紹介

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この記事の位置づけ
本記事は、製品選びや仕様理解を助けるためのガイド・比較記事です。実測・使用経験・公開情報をもとに整理していますが、最終的な選定基準は用途や好みによって異なります。収益化リンクを含む場合は、本記事内に明記します。

「トラックボール付き分割キーボード」は、ホームポジションを保持したままタイピングとカーソル操作の両立を念頭において設計された入力デバイスです。

キーボード自体が左右に分かれることによって、肩幅に合わせた自然なタイピング姿勢を作りやすく、さらにトラックボールによってマウスへの持ち替え動作を減らせるため、ホームポジション中心の作業環境を作りたい人に注目されています。

一方で、トラックボール付き分割キーボードはその設計思想ゆえに、一般的なキーボードとは異なる面も多く、スイッチングコストが大きいという側面もあります。

特に、ホームポジションをキープするという設計思想から、通常のキーレイアウトよりも大幅にキー数が少なく、「レイヤー思想」をベースとして入力方式となっているものも多く、理解・習得するまでに時間を要するものが多いのも事実です。

この記事では、トラックボール付き分割キーボードのメリット・デメリット、選び方、代表的なモデルの違いを整理します。

このコンテンツの要点
  • トラックボール付き分割キーボードは、キーボードから手を離す動作を減らしたい人に向いている
  • 初めて選ぶ場合は、トラックボール位置だけでなく、キー数・配列・レイヤー操作の難易度も確認したい
  • Keyball系は自作キーボード文脈で人気が高いが、組み立てや設定の知識が必要になる場合がある
  • Orca echoのような量産型モデルは導入しやすい一方で、小型配列への慣れが必要
  • 今後は、完成品・量産型のトラックボール付き分割キーボードにも注目が集まりそう
Table of Contents

トラックボール付き分割キーボードとは?

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トラックボール付き分割キーボードとは、左右に分かれたキーボードにトラックボールを組み合わせたキーボードのことです。

キーボードが左右に分割されていることで、肩幅に合わせて手を自然な位置に配置することが可能で、トラックボールが搭載されていることによりマウスへの持ち替えを行わずにタイピング・カーソル操作が行えることが最大の特徴となっています。

特に、タイピングとマウス操作を頻繁に行き来する作業では、トラックボール付き分割キーボードのメリットを感じやすいでしょう。

一方で、トラックボール付き分割キーボードは一般的なキーボードよりも操作要素が多く、モデルによってはレイヤー操作や特殊配列への慣れが必要です。

トラックボール付き分割キーボードのおすすめ候補

ここでは、トラックボール付き分割キーボードとしてよく名前が挙がるモデルや、今後注目したいモデルを整理します。

なお、販売状況や仕様は変わる可能性があるため、購入前には必ず公式情報や販売ページを確認してください。

モデル分類特徴向いている人
Keyballシリーズ自作キーボード
ハンダつけ必要
親指操作型トラックボール付き分割キーボードの代表的モデル
親指操作モデル
30%・40%・50%レイアウト
カラムスタッガード
有線接続
有線での安定運用を希望する方
キーキャップ・キースイッチを含めて自分で用意できる方
Keychron Orca echo完成品キーボード量産品のトラックボール付き分割キーボード
親指操作モデル
40%レイアウト
カラムスタッガード
無線接続
完成品が欲しい方
conductor完成品キーボード市販化が期待されているトラックボール付き分割キーボード
親指操作モデル
30%レイアウト
オーソリニアレイアウト
無線接続
完成品が欲しい方
よりコンパクトなモデルがいい方
Vortex M50完成品キーボード市販化が期待されているトラックボール付き分割キーボード
人差し指操作モデル
50%レイアウト
カラムスタッガード
無線接続
完成品が欲しい方
人差し指タイプが良い方
torabo-tsuki自作キーボード
ケース印刷が必要
親指操作モデル
30%・40%・50%レイアウト
カラムスタッガード
オーソリニア
無線接続
キーキャップ・キースイッチを含めて自分で用意できる方
moNa2自作キーボード
ハンダつけ必要
親指操作モデル
30%レイアウト
カラムスタッガード
無線接続
ハンダつけができる方
キーキャップ・キースイッチを含めて自分で用意できる方

Keyballシリーズ

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画像参照:https://shiroganelab.com/products/keyball39
製品形態自作キーボード
ポインティング操作親指操作式トラックボール
レイアウト30%・40%・50%
キー配列カラムスタッガード
接続方式有線接続
組み立てはんだ付けが必要
プロファイルノーマルプロファイル
MX互換

左右分割トラックボール付きキーボードの文脈を作るきっかけとなったキーボード。

販売者は岐阜県にある「Shirogane Lab」です。

キー数によって、30%(39)、40%(44)、50%(61)という3つのモデルを用意しており、組み立て代行サービス(8,800円(税込)から)も利用できます。

価格は23,800円(税込)から25,800円(税込)です。

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また、Keyball専用に設計されたキーマップエディタ「Keyball Link」が用意されているのも魅力的ですね。

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Keychron Orca echo

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製品形態完成品キーボード
ポインティング操作親指操作式トラックボール
レイアウト40%
キー配列カラムスタッガード
接続方式無線接続対応
特徴量産品として販売されるトラックボール付き分割キーボード
プロファイルロープロファイル
Gateron LowProfile 3.0(予想)

ギズモードジャパンが企画、Keychronが製造を行うキーボードです。

左右分割トラックボール付きキーボードとしては初の「量産タイプ」となっています。

トラックボールの位置は内側によっている部分は好みが分かれる部分ではありますが、左右分割トラックボール付きキーボードとしては最も入手性が高いモデルといえます。

conductor

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製品形態完成品キーボード
ポインティング操作親指操作式トラックボール
レイアウト30%
キー配列オーソリニア
接続方式無線接続対応
特徴量産・市販化が予定されているトラックボール付き分割キーボード
プロファイルロープロファイル
Kailh choc v2

conductorは、トラックボール付き分割キーボードとして市販化が期待されているモデルです。

現時点では、量産版の価格や販売時期など、正式情報が出ていない部分もあります。

そのため、この記事では「今後注目したい選択肢」として紹介します。

正式な販売情報や仕様が公開され次第、詳細を追記予定です。

Vortex M50

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製品形態完成品キーボード
ポインティング操作人差し指操作式トラックボール
レイアウト50%
キー配列カラムスタッガード
接続方式無線接続対応
特徴人差し指で操作するトラックボールを中央付近に搭載した分割キーボード
プロファイルロープロファイル
Gateron LowProfile 2.0
Kailh choc v2
(取材時はマルチプロファイル)

市販化が今後期待されるVortexのキーボードがM50です。

人差し指トラックボール操作となっており、数字キーが残されている50%レイアウトというのも注目ポイント。

現時点での販売は未定です。

torabo-tsuki

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製品形態自作キーボード
ポインティング操作親指操作式トラックボール
レイアウト30%・40%・50%
キー配列カラムスタッガード/オーソリニア
接続方式無線接続対応
組み立てトラックボールケースはケースの3Dプリントが必要
LPモデル
v2モデルはハンダつけ不要
v1モデルは電池ケースのみハンダつけ必要
非LPモデルーハンダつけ必要
プロファイルノーマルプロファイル(非LPモデル)
-MX互換
ロープロファイル(LPモデル)
-Kailh choc v2

のぎけす屋が販売する左右分割トラックボール付きキーボード。

ノーマルプロファイルだけでなく、ロープロファイルモデルも用意してるのが特徴です。

レイアウトも豊富で、30%・40%・50%モデルがあるほか、オーソリニアレイアウトモデルも用意されています。

一部モデルは17mmピッチを採用しており、市販品のキーキャップとの互換性が低く市販キーキャップが限られるため注意が必要です。

moNa2

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製品形態自作キーボード
ポインティング操作親指操作式トラックボール
レイアウト30%
キー配列カラムスタッガード
接続方式無線接続対応
組み立てはんだ付けが必要
プロファイルKailh choc v2

17mmピッチ、30%レイアウトを採用した超コンパクトなキーボードです。

非常に人気が高く、入手難易度が高いキーボードといえます。

キーキャップに関しては市販品での入手性が低いので注意が必要です。

トラックボール付き分割キーボードのメリット

トラックボール付き分割キーボードのメリットとしては、下記のようなものが挙げられます。

トラックボール付き分割キーボードのメリット
  • タイピングとカーソル操作をホームポジションをキープしたまま実行できる
  • 配置の自由度が高い
  • 分割キーボード思想との相性が良い

タイピングとカーソル操作をホームポジションをキープしたまま実行できる

トラックボール付き分割キーボードの最大のメリットは、タイピングとカーソル操作を手を動かす範囲を最小限に抑えることができる点です。

通常の分割キーボードでも左右を肩幅に合わせて配置できますが、カーソル操作には別途マウスやトラックボールが必要となり、多くの場合は右手をキーボードから離す必要が出てきます。

トラックボール付きモデルであれば、キーボードから大きく手を離さずにカーソル操作を行いやすく、タイピングにより集中できるようになるでしょう。

配置の自由度が高い

一体型のトラックボール付きキーボードでは、トラックボールの位置が本体レイアウトに固定されるため、トラックボールの位置に自身の運指を合わせる必要があります。

一方、分割キーボードであれば、トラックボールが付いた方のキーボードを自身の使いやすい場所に配置することができるため、トラックボール付き一体型キーボードよりも操作しやすいかもしれません。

分割キーボードの思想との相性がよい

分割キーボードは、手や腕を無理に中央へ寄せず、自分の体格に合わせて入力環境を整えやすいキーボードです。

その思想は、キーボードに体を合わせるのではなく、より体が楽な位置にキーボードを合わせることが根底にあります。

トラックボール付きモデルは、その考え方をさらに進めて、タイピングだけでなくカーソル操作も手元に集約しようとするものといえます。

トラックボール付き分割キーボードのデメリットと注意点

トラックボール付き分割キーボードを導入する前に注意したい点は下記の通りです。

トラックボール付き分割キーボードのデメリット
  • 分割配置とトラックボール操作の両方に慣れる必要がある
  • レイヤー操作を前提とするモデルが多い
  • トラックボールの位置に相性がある
  • 完成品の選択肢が少ない
  • 通常のマウスを完全に置き換えられるとは限らない

分割配置とトラックボール操作の両方に慣れる必要がある

トラックボール付き分割キーボードは、通常のキーボードから見ると、慣れるべき要素が多く、スイッチングコストが高いデバイスといえます。

キーボードが左右に分かれているという部分では、それまでのタイピングスタイルを大きく変える必要が出てくるでしょう。

また、トラックボールの操作だけでなく、クリック操作まで大きく変わるため、慣れるまでに時間がかかるという部分が最大のデメリットと言えます。

普段から分割キーボードやトラックボールを使っている人であれば移行しやすい可能性がありますが、どちらも初めての場合は戸惑うでしょう。

レイヤー操作を前提とするモデルが多い

トラックボール付きキーボードは、カーソル操作時に手をなるべく動かさないという思想の部分において、分割キーボードと非常に相性が良いです。

つまり、「手をなるべく動かさない」という点において、「スモールキーボード」との相性が非常に優れており、必然的にキー数が少なくなるという結論に達して設計が行われる左右分割トラックボール付きキーボードが多くなるのです。

スモールキーボードは、通常のキーボードよりもキー数が少なく、省略されたキーは「裏レイヤー」に配置されます。

このように、スモールキーボードの入力においては「レイヤー思想」がベースとなっているため、普段利用するキーボードとは別の概念を習得する必要が出てくるケースが多いと言えるでしょう。

トラックボールの位置や大きさに相性がある

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トラックボール付き分割キーボードでは、トラックボールの位置が使いやすさを大きく左右します。

親指操作タイプ、人差し指操作タイプというだけでなく、その各タイプのなかでも「どの位置でトラックボールを操作するのか」という部分に関しては、非常に好みが分かれる部分です。

よって、自分の手の大きさや指の動きに合わないと使いにくく感じることがあります。

各タイプの中でも「どの指をどの位置で操作するタイプ」なのかについては、よく見極める必要があると言えるでしょう。

加えて、ボールの直径に関しても重要です。

直径が小さいものはタイピング時の干渉が少ないですが、操作性がシビアになりやすいです。

一方で、ボールサイズが大きい場合は、操作性は高いもののタイピング時に干渉しやすい、持ち運ぶ際にサイズが大きくなるなどのトレードオフも発生します。

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完成品の選択肢がまだ少ない

トラックボール付き分割キーボードは、自作キーボードの文脈では一定の人気がありますが、完成品として購入できる選択肢はまだまだ限られています。

自作キーボードキットに関しては、ハンダつけが必要、ファームウェアの焼き込み、キーキャップ、キースイッチなどのパーツ選定もすべて自分で行う必要があり、サポートに関しても多くは望めないケースが多くあります。

近年では、Keychron Orca echo、conductor、Vortex M50などの完成品の選択肢が増えてきましたが、まだまだ一般的ではなく入手性が低いのはデメリットといえます。

通常のマウスを完全に置き換えられるとは限らない

トラックボール付き分割キーボードは、マウスへの持ち替えを減らすための有力な選択肢です。

ただし、画像編集、細かいドラッグ操作、ゲームなど、用途によっては通常のマウスの方が操作しやすい場面が多いです。

最初からマウスを完全に置き換えるのではなく、日常的なカーソル操作をトラックボール付き分割キーボードで行い、細かい作業ではマウスを併用する考え方が現実的といえます。

通常のトラックボール付きキーボードとの違い

比較項目トラックボール付きキーボードトラックボール付き分割キーボード
主な目的省スペース化、キーボードとポインター操作の一体化姿勢調整、手の移動削減、ホームポジション中心の作業環境
配置の自由度本体形状に依存する左右の位置や角度を調整しやすい
導入しやすさ比較的わかりやすい分割配置やレイヤー操作への慣れが必要な場合がある
向いている人省スペースで使いたい人キーボードとポインター操作を体に合わせて最適化したい人

一体型やセパレート型を含めたトラックボール付きキーボード全体の違いは、トラックボール付きキーボードとは?一体型・セパレート型・分割型の違いで解説しています。

初心者におすすめしやすいのはどんなモデル?

初めてトラックボール付き分割キーボードを選ぶ場合は、トラックボールの有無だけでなく、キーボードとしての扱いやすさも重視しましょう。

特に、以下のようなモデルは初心者にはやや難しく感じる場合があります。

  • 40%以下の小型配列
  • レイヤー操作が多いモデル
  • カラムスタッガード配列に初めて触れるモデル
  • 自作やファームウェア設定が必要なモデル
  • トラックボール位置が特殊なモデル

もちろん、これらは慣れると非常に合理的です。

しかし、初めての1台としては、最も高機能なモデルではなく、無理なく使い続けられるモデルを選ぶことが大切です。

一方で、ロウスタッガードでキー数が多い市販品の左右分割トラックボール付きキーボードは執筆時点では存在していません。

トラックボール付き分割キーボードはどんな人に向いている?

トラックボール付き分割キーボードは、すべての人に必要なキーボードではありません。

特に向いているのは、以下のような人です。

  • キーボードからマウスへ手を移動する回数を減らしたい人
  • ホームポジション中心で作業したい人
  • 長時間タイピングする人
  • 分割キーボードに慣れている人
  • キーマップやレイヤーを自分好みに調整したい人
  • デスク上の入力デバイスをコンパクトにまとめたい人

一方で、一般的なキーボードから初めて移行する場合は、通常の分割キーボードよりも覚える要素が増える点には注意が必要と言えるでしょう。

まとめ

以上、左右分割トラックボール付きキーボードのおすすめモデルやメリット、デメリットについてお伝えしてきました。

これまでこのジャンルに関しては「自作キーボード」しか選択肢が用意されておらず、はんだつけや組み立てができるようになったとしても、入手性が低くサポート面での不安が大きい個人販売品が主流でした。

一方で、2026年に入り、Keychronが量産型の左右分割トラックボール付きキーボードをリリースするなど、ようやく一般のニーズにも対応できる状況が作られつつあり、それ以外にも量販化を計画している事業者も出てきている状況です。

左右分割トラックボール付きキーボードというジャンルは、今後ますます注目されていくでしょう。

あなたも、新しい入力体験にトライしてみてはいかがでしょうか。

  • 初版執筆日:2026年7月11日
  • 最終更新日:2026年7月11日
  • 取材方法:各商品サイト参照
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