2026年5月28日、DIGIARTはLeleLabの自作キーボードキット「Matra Alice 90 Retro」の取扱開始を発表しました。
Matra Alice 90 Retroは、1985年にMatra & Hachette社が発表したポータブルコンピューター「Alice 90」をベースに設計された、レトロデザインの自作キーボードキットです。
販売価格は71,500円(税込)で、記事執筆時点では「入荷待ち(予約可)」として案内されています。
国内販売では「超高級路線」となるこのキーボードが、日本のマーケットにどのように受け入れられるのか注目しています。
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1980年代レトロPCを現代の自作キーボードとして再構築

Matra Alice 90 Retroの最大の特徴は、1980年代のホームコンピューターを思わせるレトロな外観です。
製品ページでは、Matra & Hachette社の「Alice 90」を現代的に再現したモデルと説明されています。

単にレトロカラーを採用したキーボードではなく、コンピューター本体のような厚みのあるケース造形や、天面バッジ、側面の開口部など、当時のマイクロコンピューター的な雰囲気を強く感じさせるデザインです。
レトロデザインとは裏腹に構造や打鍵感に関してはかなり現代的。
ガスケットマウント構造にFR4プレートの組み合わせで芯があるタイトな打鍵感が期待できそうです。
また、複数層のフォームを搭載しているため、打鍵音はThocky寄りでしょう。

レイアウトはアローキーを廃した60%レイアウトをベースとしており、bottom rowは7uスペースバーを採用。
スペースバー両端のキーは1つずつ、それぞれ1.5uと最近のレイアウトよりもビンテージよりと言えるでしょう。

LeleConsoleによるカスタマイズに対応

Matra Alice 90 Retroは、LeleConsoleによるキーカスタマイズに対応します。
製品ページでは、LeleConsoleを使って、キーリマップ、マクロ、複数レイヤー、ライトエフェクト制御、PCBマトリックステストなどが可能と説明されています。WindowsおよびMac OSに対応する点も案内されています。
Matra Alice 90 Retroの主な仕様
ケースカラーは二種類。
モダンなCoated Red、レトロなCoated Kahkiから選択可能。
画像では見えにくいですが、ボトムケースカラーはAnodized BlackとCoated Sparkle Blackの2色から選択可能です。
もちろん、トップ・ボトムケースともにアルミニウム製です。


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | LeleLab Matra Alice 90 Retro |
| 取扱 | DIGIART / 三陽合同会社 |
| 価格 | 税込71,500円 |
| ベースデザイン | Matra & Hachette Alice 90 |
| PCB | GH60 PCB互換対応 |
| マウント | ガスケットマウント |
| ケース素材 | 6061アルミニウム |
| バッジ素材 | H62真鍮 |
| プレート | FR4 |
| 対応スイッチ | MXスタイルメカニカルスイッチ |
| ホットスワップ | 対応 |
| タイピング角度 | 7° |
| 前面高さ | 16.20mm、脚部除く |
| ソフトウェア | LeleConsole |
| 付属しないもの | キーキャップ、キースイッチ |
仕様面では、GH60 PCB互換、ガスケットマウント、ブリッジ接続対応のUSB-Cハブ、QMK/VIAベースのLeleConsoleによるカスタマイズ対応などが特徴です。
パッケージには、6061アルミニウム製のトップカバー・ボトムカバー、H62真鍮バッジ、FR4プレート、Poronシート、ホットスワップ対応PCBなどが含まれます。
価格は税込71,500円。キットとしては明確に高級路線

注目すべきは価格です。
価格は税込71,500円となっており、国内販売キーボードとしてはかなり高級路線です。
さらに、キーキャップとキースイッチは付属しないため、完成させるには別途パーツを用意する必要があります。
このため、一般的な完成品キーボードを探しているユーザー向けというより、デザインコンセプト、筐体素材、組み立て体験まで含めて楽しむ自作キーボードユーザー向け の製品と見たほうがよさそうです。
一方で、国内ショップで取り扱われることで、海外通販やサポート面のハードルが下がる点は大きなメリットです。
海外シーンではハイエンドキーボードといえば$500.00(約8万円)程度は下らないものが多いです。
一方で、日本のキーボードシーンでは、コレクション性よりも実用性を求める傾向があり、キーボードにかける金額というのは5,000円から高くても20,000円程度と、かなり開きがあります。
この中で、7万円超のキーボードがどのように受け入れられるのか、注目しています。
Greenkeysとしての注目ポイント

この製品は、万人向けではありません。
税込71,500円で、キーキャップとスイッチは別売り。
完成品としてすぐ使えるキーボードではなく、価格だけを見ればかなり高価です。
ただし、Matra Alice 90 Retroの魅力は、単純なコストパフォーマンスでは測りにくい部分にあります。
レトロPCをモチーフにした外観、アルミケース、真鍮バッジ、ガスケットマウント、GH60互換、LeleConsole対応。
これらを組み合わせたことで、「キーボード」というより、デスク上に置く小さなレトロコンピューター風オブジェクト に近い存在感があります。
そう、これはキーボードではなく、趣味性・コレクション性の高い収集物の側面が近い。
ただ、ただのオブジェではなく、実用性があるのが他のオブジェとの明確な違いと言えるでしょう。
特に、最近の自作キーボードでは、単に打鍵感や配列だけでなく、デスクセットアップ全体の世界観を作る製品が増えています。
Matra Alice 90 Retroは、その中でもかなり強いコンセプトを持ったモデルです。
まとめ

LeleLab Matra Alice 90 Retroは、1980年代のMatra Alice 90をベースにしたレトロデザインの高級自作キーボードキットです。
価格は税込71,500円と高額で、万人向けの完成品キーボードではありません。
一方で、アルミケース、真鍮バッジ、ガスケットマウント、GH60互換、LeleConsole対応といった仕様を備え、デザインコンセプトに強く惹かれるユーザーにとってはかなり魅力的な選択肢になりそうです。
国内でDIGIARTが取り扱うことで、こうした海外発の高級・ニッチな自作キーボードキットにアクセスしやすくなる点も注目できます。
興味を持った方、ぜひいかがでしょうか。
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- 初版執筆日:2026年5月30日
- 最終更新日:2026年5月30日
- 取材方法:メーカー公式HP・公式SNS投稿参照
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