Greenkeysとしてのクラファン開始第3報をお届け。
Keychron × ギズモード・ジャパンの左右分割キーボード「Keychron Orca echo」が、クラウドファンディング開始後も勢いを伸ばしています。
記事執筆時点で購入総額が239,430,565円、購入者数が9,093人となりました。
初速だけで終わらず、クラウドファンディング開始後も購入者数を伸ばし続けている点が注目されます。
この傾向は、超超早割終了となる7月1日まで続くものと見ています。
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Keychron Orca echoの売上傾向

公開情報から、Orca echoの売上傾向を読み取っていきましょう。
購入総額と購入者数の推移
確認できる範囲での購入総額と購入者数の推移は以下の通りです。
| 時点 | 購入総額 | 購入者数 |
|---|---|---|
| 6月20日6時 | 170,800,428円 | 6,501人 |
| 6月21日6時 | 239,430,565円 | 9,093人 |
前回記事公開時点から見ると、購入総額は約8,050万円増加し、購入者数は3,039人増加しています。
平均購入単価は約2.6万円前後
記事執筆時点の購入総額239,430,565円、購入者数9,093人から単純計算すると、1人あたりの平均購入額は約26,300円です。
Orca echoの主なリターンは、本体単体、専用キャリーケース付きのパッケージセット、交換用トラックボールです。
人気のケースセットの単価が約2.4万円となっており、平均購入額が2.6万円前後になっていることを考えると、本体単体だけでなく、交換用トラックボールをあわせて選んでいるユーザーも一定数いると見られます。
やはり、この結果からも、トラックボールの交換ニーズは高いと分析しています。
購入内訳はケース付きパッケージセットが圧倒的
CoSTORY上のラインナップ別購入者数を見ると、もっとも選ばれているのは専用キャリーケース付きのパッケージセットです。
記事執筆時点で確認できる主な購入内訳は以下の通りです。

| ラインナップ | 価格(税込) | 購入者数 |
|---|---|---|
| 超超早割20%OFF パッケージセット ブラック | 24,112円 | 5,090人 |
| 超超早割20%OFF パッケージセット ホワイト | 24,112円 | 2,852人 |
| 超超早割15%OFF 単体 ブラック | 22,908円 | 744人 |
| 超超早割15%OFF 単体 ホワイト | 22,908円 | 580人 |
| 専用キャリーケース | 3,190円 | 14人 |
| トラックボール 19mm ブラック | 1,540円 | 115人 |
| トラックボール 19mm ホワイト | 1,540円 | 113人 |
| トラックボール 19mm レッド | 1,540円 | 1,255人 |
| トラックボール 19mm ブルー | 1,540円 | 878人 |
| トラックボール 19mm イエロー | 1,540円 | 541人 |
※ラインナップ別の購入者数にはオプション購入も含まれるため、全体の購入者数とは単純合算できません。
特に目立つのは、ケース付きパッケージセットです。
超超早割のパッケージセットだけで7,942件に達しています。
一方、単体購入はブラックとホワイトを合わせて1,324件です。
この数字を見る限り、多くの購入者はOrca echoを据え置き専用ではなく、持ち運びも含めて考えていることがわかります。
「分割キーボードを持ち運ぶ」という訴求が刺さっているのかもしれません。
また、キャリーケース単品の金額と本体単体の金額をあえて提示して、セット割の価格がお得に見えるようなクロスセル戦略も効いているようですね。
カラーはブラック優勢


本体カラー別で見ると、ブラックが優勢です。
超超早割のパッケージセットでは、ブラックが5,090人、ホワイトが2,852人。
単体では、ブラックが744人、ホワイトが580人です。
主要リターンだけで見ると、ブラック系の購入数は5,834件、ホワイト系は3,432件となります。
| カラー | 主な購入数 |
|---|---|
| ブラック | 5,834件(約63%) |
| ホワイト | 3,432件(約37%) |
よって、購入者の約6割がブラックを購入しています。
ブラックが優勢ですね。
デスクセットアップ観点からも、黒系の方が統一しやすい印象もあります。
白デスクはかなり作り込みが必要そうです。
どちらも買っている方もいそうです。
交換用トラックボールはレッドが人気
オプション販売されている交換用19mmトラックボールでは、レッドの購入者数が目立っています。

記事執筆時点では、レッドが1,255人、ブルーが881人、イエローが541人、ブラックが115人、ホワイトが113人となっています。
| 交換用トラックボール | 購入者数 |
|---|---|
| レッド | 1,255人 |
| ブルー | 881人 |
| イエロー | 541人 |
| ブラック | 115人 |
| ホワイト | 113人 |
デフォルトのボールカラーは、ケースカラーと同色となっているため、アクセントとして「赤」を選んでいる傾向があるとみて良さそうです。
また、19mmトラックボールの選択肢は、現状日本ではbeekeeb.jpが販売しているものの他に市販品が限られているため、自作キーボード用のパーツとして、単体で購入しているケースも一定数あると見ています。
親指トラックボール位置への不安は購入の大きな阻害要因にはなっていない様子
Orca echo発表時、自作キーボード界隈の一部では、右手親指位置の19mmトラックボールについて、操作性を不安視する声もありました。
実際に、天下一キーボードわいわい会Vol.11の取材の時には、そのような話を耳にしています。

Greenkeysでも、Orca echoの親指トラックボール位置については慎重に見ていました。
ホームポジションで構えた時に右手親指がトラックボールに接触すると、オートマウスレイヤーを設定していた場合、頻回に反応して操作が難しくなる可能性を懸念する声も聞かれました。
しかし、クラウドファンディングの数字やSNS上の反応を見る限り、この不安は購入を大きく妨げる要因にはなっていないように見えます。
購入している層は、既存の自作キーボードユーザーだけではなく、「トラックボール付きの左右分割キーボード」という新しさに反応したガジェット好きや、分割キーボードに詳しくない一般ユーザーも多い印象を持っています。
一般ユーザーにとっては、完成品であること、Keychronブランドであること、ギズモード・ジャパン経由で購入できること、そして見た目に分かりやすい新しさが、購入判断を大きく後押ししているように見えます。
Orca echoのヒットは、分割キーボードの専門的な完成度だけでなく、「面白そう」と思わせて購買行動へつながるだけの潜在的な魅力がうまく訴求できた結果と見て取れそうです。
自作キーボード界隈の専門的な評価軸と、一般ガジェット層の「面白そう」「使ってみたい」という購入動機は、必ずしも一致しない、という部分を分かりやすく示した事例とも言えそうです。
興味深いアンケートも
kinotsuyo(@kino_tsuyo)氏が実施したOrca echoを含む「分割キーボード」に関するアンケートが注目を集めています。
こちらのアンケートでは、昨今で話題となっている分割キーボードの人気機種の「どれがいいか」について質問するアンケートとなっています。
アンケートで紹介されたキーボードは下記の4つ。
- Orca echo
- Cornix LP
- Jiffy75 LP
- NocFree&
ここにElimkeys Elytraを併記した詳細比較テーブルがこちらです。
![]() Orca echo | ![]() Cornix LP | ![]() Jiffy75 LP | ![]() NocFree & | ![]() Elytra | |
| ブランド | Keychron | Jezail Funder | Jezail Funder | NocFree | Elimkeys |
| ポジション | 老舗ブランド | 新興ブランド | 新興ブランド | 新興ブランド | 新興ブランド |
| 配列 | カラムスタッガード | カラムスタッガード | ロウスタッガード | ロウスタッガード | ロウスタッガード |
| サイズ | 40% | 40% | 65%ベース | 75% | 65% |
| レイヤー操作 | 必要 | 必要 | ほぼ不要 | 不要 | ファンクションキーのみ必要 |
| トラックボール | 搭載(19mm) | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
| 左右間接続 | 無線 | 無線 | 無線 | 無線 | 無線 |
| スイッチ系統 | Gateron LP 3.0系 (予想) | Kailh choc v2系 | Kailh choc v2系 | Cherry MX Low Profile系 | Kailh choc v2系 |
| プロファイル | ロープロファイル | ロープロファイル | ロープロファイル | ロープロファイル | ロープロファイル |
| 筐体 | 樹脂 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ |
| 物理配列 | 独自 | 独自 | ANSIのみ | ANSI /JIS | ANSIのみ |
| 入手性 | 未評価 | 低 | 未評価 | 中 | 中 |
| 本体価格 | 22,908円 (参考価格) | 29,500円 | 40,232円 (参考価格) | $269.00 約43,300円 | $249.00 約40,000円 |
| 価格ベースの買いやすさ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
| 購入先 | CoSTORY | Jezail Funder Japan | Jezail Funder Japan | NocFree | Elimkeys |
大枠としては、カラムスタッガード系(Orca echo)とロウスタッガード系に分かれており、カラムスタッガードレイアウトは40%ベース、ロウスタッガードは一般的な65%ー75%となっています。
一般的な観点から見ると、「ロウスタッガード」かつ「通常のキー数」での分割キーボードが人気が高いように見えます。
NocFree &は日本語配列も用意されています。
一方で、アンケート結果を見ると、まさに「今この瞬間のブーム」を反映したものとなっているのが興味深いです。(詳細はアンケートに回答してご覧ください)
つまり、Orca echoを求めている層は、おそらくは「キーボード」を求めているのではなく「新しい入力体験」を求めている、という傾向があると編集部では分析しています。
ただし、2026年末に同様のアンケートを仮に取るとするならば、この結果が大きく変わっている可能性もあるのではないでしょうか。
Kinotsuyo氏には同様のアンケートを再度実施してくださるよう依頼しました。
この結果次第で、カラムスタッガードレイアウトやトラックボール付きの「一般層からの実際の受け入れ状況」が可視化できそうです。


分割キーボードの「入口の拡張」としての役割は十分果たしたOrca echo
数字を見ると「大ヒット」と言っても差し支えないOrca echoですが、分割キーボードの人気に火がついた、一般化した、というのはまだ早いかもしれません。
「分割キーボード市場全体の需要が大きくなった」よりも「分割キーボードへの入口を広げた」という段階にあると考えています。
Orca echoは、Keychronとギズモード・ジャパンのコラボレーション製品であり、ギズモードのメディア露出とKeychronのブランド力が強く働いています。
また、SNS上の反応を見る限り、購入者の中心は必ずしも自作キーボードに詳しい層だけではありません。
むしろ、「トラックボール付きの左右分割キーボード」という見た目に分かりやすい新しさや、完成品として買える安心感に反応したガジェット好きのユーザーが多いように見えます。
「分割キーボード市場の変化」が観測できるのは、おそらくOrca echoが到着した12月以降となると見ています。
どのような受け入れとなるか、非常にたのしみですね。

- 初版執筆日:2026年6月21日
- 最終更新日:2026年6月21日
- 取材方法:CoSTORY
- 参照・引用元:https://costory.jp/cf-published-sku-groups/1955012598
- 利益相反:商品提供:なし 本稿収益化リンク:あり





