自作キーボード関連製品を扱うオンラインショップ「beekeeb.jp」を運営する合同会社くるみが、2026年8月31日付で解散していたことが分かりました。
2026年9月4日付の官報「号外 第198号」に、同社の解散公告が掲載されています。
官報は国が発行する公式の公告媒体で、今回の確認では49ページに合同会社くるみの解散公告が掲載されています。
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合同会社くるみ、8月31日に解散
官報に掲載された解散公告によると、合同会社くるみは2026年8月31日、総社員の同意により解散したとされています。
公告では、同社に債権を有する者に対し、公告掲載の翌日から2か月以内に申し出るよう案内しています。
公告に記載された情報は以下のとおりです。
- 会社名:合同会社くるみ
- 所在地:東京都新宿区西早稲田1丁目23番13号 AZ西早稲田302号室
- 解散日:2026年8月31日
- 清算人:劉 裕康氏
- 公告日:2026年9月4日
- 掲載先:官報 令和8年9月4日 号外第198号 49ページ
beekeeb.jpの「特定商取引法に基づく表記」では、販売業者として合同会社くるみ、運営統括責任者として劉 裕康氏、所在地として東京都新宿区西早稲田1丁目23-13 AZ西早稲田302号室が記載されています。
官報の公告内容と一致することから、今回解散した合同会社くるみはbeekeeb.jpの運営法人と同一としてみています。

なお、今回確認されたのは破産ではなく会社の解散です。
官報には「総社員の同意により解散」と記載されており、裁判所による破産手続開始決定とは異なります。
解散直前まで新製品・新パーツの展開を継続
今回の解散で特に印象的なのは、beekeeb.jpが解散直前まで新製品や新パーツに関する動きを継続していた点です。
Greenkeysでは2026年に入り、beekeeb.jpの新製品や開発状況を継続的に取り上げてきました。
2026年6月には、新型分割キーボード「minim」が発表されています。
minimはUltra Low Profileスイッチやアルミケースを採用した分割キーボードです。
Greenkeysでは発表時に加え、「天下一キーボードわいわい会 Vol.11」で展示された実機についてもハンズオンで取り上げています。
同時期には、トラックパッドを内蔵した分割キーボード「Toucan2」の開発も進められていました。
Toucan2はToucanの後継モデルとして開発され、マルチタッチ対応トラックパッドやカスタムガラスカバーなどを備えるモデル。
天キーVol.11では複数の試作機が展示され、Greenkeysでも実機を確認しています。
さらに、解散日のわずか11日前となる2026年8月20日には、beekeeb.jp公式Xで14mmサイズのトラックボールの取り扱い開始を発表。
Greenkeysでは翌8月21日に取り上げています。
こうした動きを見る限り、少なくとも外部からは、解散直前まで事業や製品展開を縮小していることをうかがわせる状況は見えにくい状態でした。
直近の動きを時系列で見る
| 日付 | 動き |
|---|---|
| 2026年6月 | minim、Toucan2などの新製品開発を展開 |
| 2026年6月 | 天下一キーボードわいわい会 Vol.11で試作機を展示 |
| 2026年8月20日 | 14mmトラックボールの取り扱い開始を発表 |
| 2026年8月20日以降 | 公式Xのポストがなくなる beekeeb.jpのショップ商品がすべて在庫切れに設定されていることがSNSで言及される |
| 2026年8月31日 | 合同会社くるみが総社員の同意により解散 |
| 2026年9月4日 | 官報 号外第198号に解散公告を掲載 |
解散直前まで新製品や新パーツの展開が続いていたことを考えると、今回の法人解散は外部からはやや突然に見えます。
香港のbeekeeb本体は現在も運営中
一方で、今回解散したのは日本法人の合同会社くるみです。
香港のCursorless Limitedが展開するbeekeebのグローバルサイト「beekeeb.com」は、現在も運営を継続しており、DIYキット、キーボードパーツ、はんだ付けサービスなどを案内しています。
また、Toucan2についても公式サイト上で引き続き紹介されています。
そのため、今回の合同会社くるみの解散をもって、beekeebブランドそのものが終了したと判断することはできません。
もともと香港のbeekeeb.comは、創業者のLeo氏を中心とした2人で運営していたことが彼のブログコンテンツから窺い知れます。
https://beekeeb.com/2025-year-in-review
まとめ
beekeeb.jpは、一般的なキーボードショップでは取り扱いの少ない、自作キーボード向けパーツやロープロファイル関連製品、トラックボールなどを国内から購入できる販売先のひとつでした。
特にトラックボール関連パーツや分割キーボード分野では独自性が高く、Toucan2やminimなど新しい製品の開発にも積極的でした。
2025年7月に登場した同ショップの存在については、1年という短期間で自作キーボードユーザーにとってなくてはならない存在となっていたのは事実でしょう。
Greenkeysでも、これまでbeekeeb関連の新製品や試作機を継続的に取り上げてきました。
それだけに、解散直前まで新製品・新パーツの動きが続いていた中で日本法人が解散したことは、非常に残念です。
一方で、香港側のbeekeeb自体は現在も運営を継続しています。
Toucan2やminimを含む今後の製品開発がどのような形で続くのか、また日本向け販売が今後どのような体制になるのかについては、引き続き注目していきたいですね。
- 初回公開日:
- 最終更新日:
- 取材方法:官報参照
- 参照・引用元:官報 令和8年9月4日 号外第198号 49ページ
- 利益相反:商品提供:なし 本稿収益化リンク:なし
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