最近、何かと話題に上ることが多いKeychron。
Nape Proをきっかけに、KeychronとKeychron日本販売代理店であるコペックジャパンは、ギズマート(株式会社メディアジーン)と戦略的パートナーとして連携を開始しました。
Nape ProやOrca echoは、CoSTORYプラットフォームで大きな成果を出し、瞬く間に「Keychron」の名前を浸透させつつあります。



また、TGS開始直前には、遊舎工房を企画パートナーとして、「Valkey Orb」が発表されるなど、その勢いは止まることを知りません。
また、最近では100個のキーがついたマクロパッド「C100 8K」をリリースするなど、その商品群は「キーボード」という概念よりももっと外側へ広がってきている印象さえ持ちます。




最近のリリース商品を見ると、「Keychronはかなりエッジの効いた商品をリリースするブランド」というイメージを持つかもしれませんが、実は5年ほど前から「日本語配列のメカニカルキーボード」の取り扱いを中心に実施していた「日本語配列メカニカルキーボードの普及を長く支えてきたブランドのひとつ」でもあります。

Kawamuraコペックジャパンの公式発表を遡ると、少なくとも2021年3月に発売されたKeychron K1では、日本語配列モデルの国内展開が確認できます。筆者が確認できた範囲では、これがコペックジャパンによるKeychron日本語配列モデルの最初期の事例です。
今回のブース取材では、トリッキーな商品群の展示よりも、Keychronとコペックジャパンが積み重ねてきた「日本でのメカニカルキーボードの普及」の足跡がみて取れるような印象でした。
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Keychronとコペックジャパンの日本市場へのチャレンジ
日本語配列では4.5uサイズのスペースバーを採用し続け、日本語配列でも徹底してZ行のズレを保ち続けてきたのは、Keychron CEOであるNick Xu氏の「マッスルメモリーへのこだわり」があるように思います。
Kawamura2026年2月の取材の際に直接お伺いしました。
最新作「J9」では、75%キーボードではかなり難しい「Z行のズレ」を保ちつつ、英語配列と比較すると一つキーが多い「ろ」を入れる作業を、あえて「アローキーの上キーを右へずらす」というアプローチで実現しています。

また、Keychronがリリースするキーボードの多くもコペックジャパンによって日本語環境に合わせてローカライズするなど、コペックジャパンとKeychronの間には強固な信頼関係があるようにみて取れました。
近年では磁気式キーボードのリリースにも注力しており、他社との差別化を「審美性」という部分で図る試みの一つとして、ウッドパネルをボディに採用するという独創的なアプローチも行っています。


また、製品バリエーションが非常に多く、HEキーボードだけでもレイアウト違いでラインナップするなど、「かゆいところに手が届く商品ラインナップ」もKeychronの魅力のひとつと言えます。



ケースに関しても、すべて木材を用いて作成したり、コンクリートやカーボンファイバーを用いるなど、従来の樹脂やアルミといった「ケース素材概念そのもの」を取り払おうとするアプローチも注目すべき点のひとつでしょう。



エントリークラスの「Bシリーズ」では、シザー式スイッチを用いつつキーマップが変更できる「Keychron Launcher」に対応することで、カスタムキーボードの「入門用」として人気となっています。

また、昨今のキーボード界隈で盛り上がりを見せている「分割スタイル」に関してもかなり早い段階からラインナップしており、最新の「Q11 Ultra」の前進となる「Q11」は、2023年春にリリースしていました。

コペックジャパンと歩むKeychronと日本市場のこれから
このように、少なくとも外部目線からは、コペックジャパンとKeychronが豊富なラインナップを日本市場へ投入し、国内におけるメカニカルキーボードの選択肢を広げてきたことは、これまでの製品展開からも見て取れます。
一方で、「キーボード」という枠組みの中では、ポピュラーなレイアウトはある程度固定化されており、機能面以外での差別化が難しいという現状もあります。
そういった中で、Keychronとコペックジャパンは、キーボードに対して「別のアプローチ」を仕掛けているように感じます。
Nape ProやOrca echo、Valkey Orbでは「新しい入力体験」への価値を探求しており、HEシリーズで見せたウッドパネルの採用は、キーボードの「インテリアの一部として楽しむ、所有欲を満たす」という新しい価値観を訴求しているように見えます。
また、「キーマップを変更できる」という価値を安価なBシリーズで提供することでキーボードファンを増やす活動も行っています。
AI時代に突入してきている最近では、キーボードの役割自体も見直されつつあります。
そうした変化の中でも、Keychronとコペックジャパンは、キーボードの新たなあり方や価値観について、模索しているように見えました。
この新しいキーボードの価値観をどのように日本市場に広めていくのか、これからも注目していきたいと思います。
- 初回公開日:
- 最終更新日:
- 取材方法:TGS2026での取材
- 参照・引用元:https://www.keychron.com/
- 利益相反:商品提供:なし 本稿収益化リンク:なし
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