Orca echo・Nape Proだけじゃない。KeychronがTGS2026で見せた“キーボードの枠を超える”試み

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この記事の位置づけ
本記事は、新製品・販売開始・仕様更新・キャンペーンなどの事実整理を目的としたニュース記事です。実機を用いた長期レビューや評価記事ではありません。提供・広告・収益化に関する情報がある場合は、本記事内に明記します。

最近、何かと話題に上ることが多いKeychron。

Nape Proをきっかけに、KeychronとKeychron日本販売代理店であるコペックジャパンは、ギズマート(株式会社メディアジーン)と戦略的パートナーとして連携を開始しました。

Nape ProやOrca echoは、CoSTORYプラットフォームで大きな成果を出し、瞬く間に「Keychron」の名前を浸透させつつあります。

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限定色のNape Pro。ハーフスケルトン筐体がなんとも今風です。CLOUD AiR-PADファンディング実施予定とのこと。
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総額7億円もの支援を集めたOrca echo。

また、TGS開始直前には、遊舎工房を企画パートナーとして、「Valkey Orb」が発表されるなど、その勢いは止まることを知りません。

また、最近では100個のキーがついたマクロパッド「C100 8K」をリリースするなど、その商品群は「キーボード」という概念よりももっと外側へ広がってきている印象さえ持ちます。

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入り口に展示されていたでかキーボード。Keychron K2 HEですね。
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ちなみにこれ、押せます。

最近のリリース商品を見ると、「Keychronはかなりエッジの効いた商品をリリースするブランド」というイメージを持つかもしれませんが、実は5年ほど前から「日本語配列のメカニカルキーボード」の取り扱いを中心に実施していた「日本語配列メカニカルキーボードの普及を長く支えてきたブランドのひとつ」でもあります。

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画像参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000062.000010521.html
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コペックジャパンの公式発表を遡ると、少なくとも2021年3月に発売されたKeychron K1では、日本語配列モデルの国内展開が確認できます。筆者が確認できた範囲では、これがコペックジャパンによるKeychron日本語配列モデルの最初期の事例です。

今回のブース取材では、トリッキーな商品群の展示よりも、Keychronとコペックジャパンが積み重ねてきた「日本でのメカニカルキーボードの普及」の足跡がみて取れるような印象でした。

Keychronとコペックジャパンの日本市場へのチャレンジ

日本語配列では4.5uサイズのスペースバーを採用し続け、日本語配列でも徹底してZ行のズレを保ち続けてきたのは、Keychron CEOであるNick Xu氏の「マッスルメモリーへのこだわり」があるように思います。

Kawamura top RKawamura

2026年2月の取材の際に直接お伺いしました。

最新作「J9」では、75%キーボードではかなり難しい「Z行のズレ」を保ちつつ、英語配列と比較すると一つキーが多い「ろ」を入れる作業を、あえて「アローキーの上キーを右へずらす」というアプローチで実現しています。

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また、Keychronがリリースするキーボードの多くもコペックジャパンによって日本語環境に合わせてローカライズするなど、コペックジャパンとKeychronの間には強固な信頼関係があるようにみて取れました。

近年では磁気式キーボードのリリースにも注力しており、他社との差別化を「審美性」という部分で図る試みの一つとして、ウッドパネルをボディに採用するという独創的なアプローチも行っています。

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ロープロファイル磁気式キーボードのK3 HE。ウッドパネルが非常にクールです。

また、製品バリエーションが非常に多く、HEキーボードだけでもレイアウト違いでラインナップするなど、「かゆいところに手が届く商品ラインナップ」もKeychronの魅力のひとつと言えます。

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ケースに関しても、すべて木材を用いて作成したり、コンクリートやカーボンファイバーを用いるなど、従来の樹脂やアルミといった「ケース素材概念そのもの」を取り払おうとするアプローチも注目すべき点のひとつでしょう。

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Keychron K2 HE Concrete Edition 1
画像参照:K2 HE Concrete Edition

エントリークラスの「Bシリーズ」では、シザー式スイッチを用いつつキーマップが変更できる「Keychron Launcher」に対応することで、カスタムキーボードの「入門用」として人気となっています。

TGS2026 Keychron 33

また、昨今のキーボード界隈で盛り上がりを見せている「分割スタイル」に関してもかなり早い段階からラインナップしており、最新の「Q11 Ultra」の前進となる「Q11」は、2023年春にリリースしていました。

コペックジャパンと歩むKeychronと日本市場のこれから

このように、少なくとも外部目線からは、コペックジャパンとKeychronが豊富なラインナップを日本市場へ投入し、国内におけるメカニカルキーボードの選択肢を広げてきたことは、これまでの製品展開からも見て取れます。

一方で、「キーボード」という枠組みの中では、ポピュラーなレイアウトはある程度固定化されており、機能面以外での差別化が難しいという現状もあります。

そういった中で、Keychronとコペックジャパンは、キーボードに対して「別のアプローチ」を仕掛けているように感じます。

Nape ProやOrca echo、Valkey Orbでは「新しい入力体験」への価値を探求しており、HEシリーズで見せたウッドパネルの採用は、キーボードの「インテリアの一部として楽しむ、所有欲を満たす」という新しい価値観を訴求しているように見えます。

また、「キーマップを変更できる」という価値を安価なBシリーズで提供することでキーボードファンを増やす活動も行っています。

AI時代に突入してきている最近では、キーボードの役割自体も見直されつつあります。

そうした変化の中でも、Keychronとコペックジャパンは、キーボードの新たなあり方や価値観について、模索しているように見えました。

この新しいキーボードの価値観をどのように日本市場に広めていくのか、これからも注目していきたいと思います。

  • 初回公開日
  • 最終更新日
  • 取材方法:TGS2026での取材
  • 参照・引用元https://www.keychron.com/
  • 利益相反:商品提供:なし 本稿収益化リンク:なし
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河村 亮介のアバター 河村 亮介 Greenkeys chief editor

日本のキーボード専門メディア「Greenkeys」編集長。GreenEchoes Studio代表。

メカニカルキーボード、自作キーボード、入力デバイスに関するレビュー・取材・検証・撮影・執筆を担当しています。これまで100製品以上をレビューし、日本語配列キーボードの互換性問題や国内市場動向についても継続的に情報発信しています。

日本語配列キーボードの互換性向上を目的とした業界連携プロジェクト「Japan Layout Alliance(JLA)」を設立し、国内外メーカーと協力した活動も行っています。

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